CoinPostで今最も読まれています

「DeFi投資をシンプルに」新プラットフォームVesper発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

複雑なDeFi投資を自動化

ブロックチェーン企業Bloqが、DeFi(分散型金融)への投資をシンプルにするプラットフォーム「Vesper」を発表した。

DeFiは市場規模拡大で注目されている領域だが、比較的新たなプロトコルが多くプロジェクトの数も膨大で参加障壁も高かった。Bloqによると、VesperはDeFi投資をより簡単にするプラットフォームとなる。

Vesperでユーザーは、最初にイーサリアム(ETH)、Wrapped Bitcoin(WBTC)、また米ドル連動のUSDCoin(USDC)の「保有プール」に資金を投入する。

すると、その資金は自動的に他のDeFiプロトコルに送られ、投資で得た利子に加えて、Vesperガバナンストークン(VSPR)を手にすることができる仕組み。投資信託と類似したシステムとされる。

ユーザーは資金をプールする際、希望する戦略やリスク許容度を設定することが可能。ETHを預金すれば、ETHの利息を獲得し、 WBTCを預けた場合は、WBTCの利息を獲得することになる。

暗号資産(仮想通貨)を貸し付けることで利息を得る、従来のイールドファーミングと比較して、参加手続きの手間や取引手数料が削減されるという。

Vesperトークン

Vesperユーザーには、次のタイミングで、プラットフォーム独自のVSPRトークンが配布される。

  • ガバナンスプールへの参加
  • 保有プールへの参加
  • 特定のVSPRトレーディングペアに流動性を提供

このトークンは、ガバナンス、ユーザー参加、インセンティブ付与、などに用いられ、プラットフォームを長期的に継続していくための中核になるものとして位置づけられるという。

例えば、インセンティブ面では、Vesperコミュニティで採用された投資戦略を作成したユーザーは報酬を獲得する見込みだ。

DeFiのリスクを避けたい投資家にアピール

Vesperプラットフォームのローンチはまだ先で、11月中旬からETH、WBTC、USDCのプールを開始、その後さらに多くの資金プールや投資戦略が追加される予定だ。

ローンチ時に、プラットフォームは、Compound、Maker、Aave、UniswapといったDeFiプロトコルと統合される。Bloqの広報担当Phil Gomesによるとユーザー体験としては、「Vesperのウェブサイトにアクセスし、資金プールを選択し、預ける」という簡明なものに留まる。

Bloqは、プロジェクトの突然の中止など、まだ誕生して間もないスマートコントラクトに伴うリスクを避けたい投資家にもアピールしたいという。

急成長するDeFIスペースでは、Uniswapでローンチからわずか数日で10億ドル以上がロックアップされたSushiSwapが、創設者の開発資金一部売却を機に暴落するなど、プロジェクトの不安定さは懸念材料となっている。

関連:「寿司(Sushi)」は小説より奇なり 華々しいデビューから一転、創設者が管理権をFTXのCEOに移譲

一方で、DeFiセクターはただのバブルではなく、金融の未来であるとの見方も存在。米国最古のヘッジファンド大手Pantera Capitalは、資産が流入し関連銘柄の価格を押し上げ、今後2年か3年で大きく成長すると見て、DeFiへの投資を重視しているという。

関連:ポートフォリオでDeFi(分散型金融)を重視 大手仮想通貨ファンドが投資戦略を明かす

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/30 木曜日
17:51
メジャーSQ前のビットコインデリバティブ相場をプロが分析|寄稿:仮想NISHI
メジャーSQを前にCFTCによるバイナンス提訴を受け一時急落したビットコイン(BTC)デリバティブ市場を金融のプロが分析。暗号資産取引所SBI VCトレードのクリプトアナリスト「仮想NISHI」氏が市場動向を解説。
17:28
国内IEOで関心集める「Nippon Idol Token(NIDT)」とは、秋元康が次世代アイドルをプロデュース
国内4例目のIEO「Nippon Idol Token」について詳しく解説。秋元康氏が総合プロデューサーとして関わる次世代のアイドルグループ創造プロジェクトとして、メタバース及びブロックチェーン技術を用いて活動を推進する。
17:17
秋元康プロデュースの「IDOL3.0 PROJECT」が始動、仮想通貨のIEOで資金調達へ
株式会社オーバースはリアルとバーチャル(メタバース)世界を行き来する新アイドルグループ『IDOL3.0 PROJECT』の詳細を発表した。秋元康プロデュースで、暗号資産(仮想通貨)IEOで資金調達を行う。
16:17
Trader Joe、ARBの流動性インセンティブプログラムを開始
仮想通貨の分散型取引所Trader Joe v2は、流動性インセンティブ・プログラムの導入後に主要指標が好転している。主な要因は3月23日にリリースされたアービトラム(ARB)の預入の増加だ。
13:50
米FDIC、シグネチャー銀行の仮想通貨企業預金5,300億円相当を返還へ
連邦預金保険公社理事会のMartin Gruenberg会長は米下院の公聴会で、経営破綻したシグネチャー銀行の仮想通貨預金5,300億円相当が、4月初旬までに預金者へ返還される予定だと証言した。
12:48
NECがアニモカらWeb3企業とMoU締結
NECは、香港のweb3大手企業アニモカブランズや仮想通貨ウォレットプロバイダーGryfyn Holdings Limitedとの提携を発表した。ゲーム・コンテンツ等エンターテインメントを中心に、web3領域におけるデジタルウォレット市場の創出・拡大を目的に協業する。
12:10
ビットコイン年初来高値を更新、XRPは一時76.7円まで大幅続伸
銀行の金融不安が強まる中、暗号資産(仮想通貨)相場は好調な推移をたどる。ビットコインは年初来高値を更新して29000ドルに達し、SECと裁判中のXRP(リップル)に思惑買いが集まり、一時76.7円まで高騰した。
12:02
イーロン・マスクや研究者、AIモデル開発の一時停止を要請
AI言語モデル「GPT-4」よりも強力なAIシステムの開発を6カ月間休止するよう求めるオンライン署名運動が立ち上がった。イーロン・マスク氏やスティーブ・ウォズニアック氏を含む、著名な技術者、学者、研究者等の署名が集まっている。
11:40
アプトス基盤の分散型オーダーブック「Econia Labs」、約9億円調達
仮想通貨関連スタートアップのEconia Labsは、シードラウンドで約9億円を資金調達したと発表した。同社はアプトス上で分散型オーダーブックを提供している。
11:00
バイナンス、中国拠点について不正確に説明か=報道
仮想通貨取引所バイナンスは複数年にわたり、中国拠点での活動を公表情報よりも広く行っていたと伝えられる。米CFTCは、法的遵守を行っていなかったとしてバイナンスを提訴したところだ。
10:05
米SEC委員長、議会証言で仮想通貨に言及
米SECのゲンスラー委員長は、米下院歳出小委員会の証言で仮想通貨に言及。仮想通貨業界のコンプライアンス対応が不十分であると述べ、証券法適用に関する質問にも回答している。
08:10
bitFlyer、シバイヌとパレットトークン新規取り扱いを開始
bitFlyerはLightning FXの現物決済(現引・現渡)サービスを4月28日に終了する予定。シバイヌ(SHIB)とパレットトークン(PLT)の新規取り扱いを開始した。
07:35
SEC、仮想通貨取引所Beaxyらを提訴
米SECは、仮想通貨取引所Beaxyや幹部らを告訴。Beaxyはすでにサービス終了を発表した。SECは告訴の理由について説明している。
03/29 水曜日
16:36
日銀黒田総裁、フィンサム2023の挨拶で「シン個人」のための決済システムに言及
日本銀行の黒田東彦総裁は、CBDCについて「今後実現していかなければならないし、実現していく」との見解を示した。具体的なCBDCの実装時期や手段について、あらゆる選択肢を準備しておくことが「中央銀行の責務」だと語った。
13:29
Lido、イーサリアム出金量管理にNFTを活用
リキッドステーキングの最大手プロトコルLido Financeは、仮想通貨イーサリアムの出金プロセスで、NFTを活用する計画を明らかにした。取得したNFTは転送できるため、ETHステーキング報酬の請求権が譲渡・売買可能になる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア