ジャックがアフリカで基調講演
ツイッター社とSquare社のCEOを務めるJack Dorsey氏が11月に開催予定のカンファレンス「アフリカフィンテックサミット」の基調講演スピーカーとして登壇する予定だ。
アフリカフィンテックサミットは11月9日〜10日および12日にオンラインで開催される予定。このカンファレンスは、「汎アフリカ」規模で行うもので、アフリカの国々およびグローバルコミュニティに影響する新興金融技術が討論やプレゼンテーションの中心となる。
Dorsey氏の基調講演では、「DeFi(分散型金融)の概念およびそれによる金融包摂の機会」について語られる予定だという。
カンファレンスには他にも、ナイジェリアを本拠地とする仮想通貨取引所Yellow CardのCEOや、米国務省のグローバルパートナーシップ部門のThomas Debassマネージングディレクターも登壇する。
Yellow Cardは、今年の8月、大手ベンチャーキャピタルa16z、Polychain、Celoなどから計150万ドルを調達。銀行代わりに利用するユーザーのほか、富裕層が資金を逃避させるために仮想通貨を利用する率が増加していることも創業した理由だとしている。
なお、アフリカにおけるデジタル資産インフラ関連で、グラミー賞の受賞歴を持つ著名ラッパーのAkon氏(カンファレンスの登壇者ではない)が仮想通貨を決済基盤とした「暗号都市」の建設を進めているなど、関連動向も注目されている。
Dorsey氏とビットコイン
Dorsey氏はビットコインの擁護派として、自身のSNSで度々ビットコインのエコシステムや技術の優位性をアピールしている。ビットコインの将来性については、インターネットのネイティブ通貨になり得る存在であるなどとのコメントも行なってきた。
同氏が経営するフィンテック企業Square社では、ビットコインの開発に特化する部門「Square Crypto」を立ち上げ、プログラミングや助成金でビットコインコミュニティを推進している。
また、Square社は10月上旬、自社で保有する現金資産の一部を約4,709BTC(約5000万ドル)に変えたことを発表するなど、自社のバランスシートにBTCを追加した。ビットコインの購入した背景についてDorsey氏は、デジタル資産が急速に進んでいることやマクロ経済における不透明感に置かれる現状では「BTCに投資をするタイミングは今しかない」と強調している。
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Dorseyとアフリカ
今回のカンファレンスのテーマになるアフリカは、金融包摂にも取り組むDorsey氏が注目する大陸の一つにある。
昨年、アフリカを訪問した際、伝統金融インフラが欠如するアフリカ大陸で進む金融デジタル化およびフィンテック起業家の規模に感銘を受けたとして、「アフリカがビットコイン(BTC)の未来を握っている」とその将来性に注目する発言を行なっている。
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また、新型コロナパンデミックが原因で延期を余儀なくされたものの、数ヶ月間アフリカで生活体験をするなどして、アフリカにおける金融のあり方を自身で体験する計画も立てていた。
通貨不安もテーマにあるアフリカでは、ビットコインも重要な通貨になるとしており、ナイジェリアで起きている警察暴力を排除する運動「#EndSARS」を支持した際には、ビットコインでの寄付も呼びかけた。
Donate via #Bitcoin to help #EndSARS 🇳🇬 https://t.co/kf305SFXze
— jack (@jack) October 14, 2020
アフリカ市場
アフリカは、ビットコインをはじめとする仮想通貨セクターが新興市場として注目されている。
銀行口座の保有率(アンバンクド)が他の大陸よりも少なく、投資目的以外に、日常の送金手段として利用される地域になりつつある。9月のロイター報道でも、ビジネスにおけるビットコインの実用例が増えていることが紹介された。
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