- Bitfinexが円、ポンドによる取引の取り扱いを開始
- Bitfinexは29日、新たに円・ポンドを用いた取引サービスを開始すると発表しました。円による取引が行える通貨はBTC,ETH,NEO,EOS,IOTAの5種であり、29日から日本円の入金を受け付けています。
- Bitfinexの本社移転
- 同取引所は、香港にある本社をスイスに移転する計画であることを28日に発表しています。スイスは自国内でのICO実施に関するガイドラインを策定するなど、仮想通貨の普及について積極的な姿勢を示している国の一つでもあります。
Bitfinexが円・ポンドによる取引を追加
世界第5位の取引高を誇るBitfinexは29日、自社ブログで法定通貨による取引を新たに取り扱いを開始しました。
今回の変更では、新たにJPY(日本円)とGBP(イギリスポンド)による取引の追加と、EUR(ユーロ)ペッグによる取り扱い通貨の追加が行われました。
Bitfinexが今回追加する取引ペアは以下の5通貨です。
- BTC : BTC/JPY & BTC/GBP
- ETH : ETH/EUR, ETH/JPY & ETH/GBP
- NEO : NEO/EUR, NEO/JPY & NEO/GBP
- EOS : EOS/EUR, EOS/JPY & EOS/GBP
- IOTA : IOTA/JPY & IOTA/GBP
また、上記のフィアットペアの取引に加え、Bitfinexは新たに日本円とイギリスポンドの口座開設を開始する予定です。
日本円とポンドの入出金は29日から開始されています。
仮想通貨の取引量・国際市場との関わりが増えている状況を鑑み、Bitfinexはこの度のサービス拡充へ至ったようです。
Bitfinexにこれらの新しい取引ペアを追加されることで、トレーダーのアクセシビリティと利便性が向上し、取引所、ひいては仮想通貨市場全体の流動性向上が見込まれます。
仮想通貨/フィアットのトレードペアの追加導入によって、多くのアルトコインがビットコインの値動きに依存している現状の改善が行われるかもしれません。
Bitfinex CEOのJL van der Velde氏は、以下の声明を発表しています。
法定通貨の取り扱いを追加することで、仮想通貨市場への参加がよりグローバル化することに寄与でき、非常に嬉しく思います。
透明性が高く、世界的な規制協力のもと健全な取引が行える体制づくりのため、我々は全力で推進していきたいと思います。
市場のサポートを追加する我々の取り組みは、その前進に大きく貢献できることでしょう。
今回の追加では、日本に限らず世界的にコミュニティ人気の高いRipple(XRP)、Litecoin(LTC)などの通貨はサポートされず、引き続きBTCまたはUSDでのみ取引が行われます。
BitfinexはEOSをベースにした分散型取引所である「EOSfinex」の立ち上げを発表しています。
また、coinsmarketcapによると、3/30現在、IOTAの24時間あたりの取引高はBitfinexがBinanceを抜き一位となり、その割合は全体の43.14%(IOTA/USD:33.13%、IOTA/BTC:5.26%、IOTA/他ペッグ:4.75%)となっています。
このことから、EOS、IOTAはBitfinexが取り扱う多くの通貨の中でも、特に注目されている通貨であることが窺えます。
Bitfinexの本社移転
Bitfinexは先日も、本社移転に関して仮想通貨業界で大きな話題となりました。
同取引所は28日、自社の拠点を香港からスイスへ移転する計画であるとの報道がHandelszeitungによりなされています。
3月には、Binanceが同様に香港からマルタへ移転する計画を発表しており、アジア圏の規制から逃れる意向が見られます。
スイスは自国内でのICO実施に関するガイドラインを策定するなど、仮想通貨の普及について積極的な姿勢を示している国の一つです。
Bitfinexのスイス移転により、ブロックチェーン技術を用いたビジネスがスイスで活発化するきっかけになるかもしれません。
さらに、スイスの銀行のサポートによって、Bitfinexの関連会社が発行するテザーの透明化が図られるかもしれません。