はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ドル・インフレに強い懸念を示す米女性議員、ビットコインの優位性を力説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「ビットコインはドルの購買力低下に対するリスクヘッジ」

ワイオミング州から初の女性上院議員として選ばれたCynthia Lummis氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの利点について説明したいとポッドキャスト番組「What Bitcoin Did」で表明した。

番組内でLummis議員は、大規模金融緩和など法定通貨のインフレーションに繋がる施策が、連邦準備制度(FRB)の計画に含まれていることで、米ドルの信認低下・及び購買力低下のリスクにさらされると指摘した。

齢66歳になるLummis議員は、同年代の人々に焦点を当て、すでに退職し、貯蓄を主な生活費に充てている人が多いなか、「インフレにより毀損する通貨価値問題」に対する懸念を示した格好だ。

同議員はその対策の一環で、仮想通貨ビットコインが優れていると力説。次のように述べた。

ビットコインは、将来に向けて一生懸命貯蓄している人々だけでなく、年金生活を送る、あるいは年金を受け取る年齢に近づいている人々にも、安定した価値の保存手段を提供する。

WashingtonExaminerのインタビューでは、ビットコインのボラティリティ(価格変動性)の高さを指摘され、「価値の保存手段」として疑問を呈される場面もあったが、Lummis議員は「特定の資産にすべて預けるのではなく、個人も完全に分散化されたポートフォリオを持っておくべきだ。その一つとしてビットコインを割り当てるべき」とのスタンスを示している。

BTCに発行上限がある点に注目

ビットコインが価値の保存手段として優れている理由としては、2100万BTCという発行上限が決まった有限のリソースであることを示し、国際的な取引手段として使用されていることもあり、ビットコインはさらに社会で役目を果たす準備が整っていると主張した。

Lummis議員がビットコインを支持する背景は、州の財務長官を務めた経験もあるようだ。財務長官として「優れた価値の保存手段」を常に探してきたと過去に語っている。

なお、同議員を選出したワイオミング州は、2019年に米国で初めて仮想通貨を財産として認める法案を可決し、保険会社に仮想通貨を含むデジタル資産への投資を許可するなど仮想通貨について先進的な地域として知られる。

関連:米国の女性上院議員「優先事項は議会でビットコインの理解を得ること」

ポッドキャストでは「ビットコインは共和党的なアイデアか、民主党的なアイデアか」という質問も投げかけられた。共和党議員であるLummis氏は「どちらでもなく、むしろリバタリアン的なもの」と答えている。

ドナルド・トランプ大統領はビットコインに批判的であったが、Lummis議員の存在は同じ共和党内でも、仮想通貨を支持する議員がいることを証明するものとなっている。

番組の最後に、同議員は次のように述べている。

政府が法定通貨を酷使した結果、金融市場でブラックスワン(事前予想できないような大きなネガティブインパクト)が発生した場合、世界中のすべての政府が利用できる安全策がある。すなわち、ビットコインだ。

ブロックチェーンや仮想通貨を支持する議員グループ

ビットコインなど仮想通貨を支持する米国議員としては、下院のTom Emmer議員も挙げられる。

同議員は、米国下院で提出されたステーブルコインへの規制を厳格化する法案に対し「イノベーションを促進させるためには不適当」と反対意見を表明した。

Emmer議員は「Congressional Blockchain Caucus(議会ブロックチェーン会)」のメンバーだ。この組織は、これまでにブロックチェーンによるソリューション導入の検討や、仮想通貨規制見直しなどを求めるなどの活動を行っている。

関連:仮想通貨・ブロックチェーン肯定派の米議員、ステーブルコイン規制厳格化に反対表明

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧