航空会社が積極的に仮想通貨に対応
欧州ラトビア共和国の航空会社「air Baltic」が、イーサリアム(ETH)とドージコイン(DOGE)などの暗号資産(仮想通貨)を決済手段を追加したことがわかった。同社は2014年よりビットコインの決済に対応しており、新たに7銘柄を追加する。
air Balticは、欧州圏で29位に位置する欧州の航空会社。2014年にビットコイン(BTC)の決済を導入した世界初の航空会社としても有名だ。
air Balticは米仮想通貨決済プロバイダーBitPayと連携し、新たに、ETH、DOGE、BCH(ビットコインキャッシュ)、そして4つのステーブルコイン(GUSD、USDC、PAX、BUSD)を決済手段の選択肢に加えた。顧客はこれらの仮想通貨を通じて航空券の購入が可能になる。
仮想通貨決済の対象は、airBalticにおけるエコノミークラスに該当する「airBaltic GREEN」という航空券に限定。air Balticと顧客間の決済は、BitPayが代行し、航空会社側は現金(ユーロ)で支払いを受ける仕組みになるとしている。
同社のMartin Gauss CEOは仮想通貨の銘柄数を追加したことについて、「これまで仮想通貨を使って航空券代を支払った顧客はわずか1,000人ほどで、決して多いとは言えないが、我々は常にイノベーションを続ける企業として顧客にユニークな決済方法を今後も提供していきたいと考えている」と述べ、仮想通貨を用いた最先端の決済手段を今後も応援する意欲を示した。
航空会社や関連企業が仮想通貨に対応する事例は他にもある。ドイツの航空会社Hahn Airは2019年よりイーサリアム決済に対応。また、宿泊施設の予約プラットフォームを提供するTravala.comが2020年に航空便の予約プラットフォームを提供するTravelbyBitと合併し、BTCやETHだけでなく、LTCやBNBなど25銘柄への対応するサービスを展開している。