- 仮想通貨市場
- 仮想通貨市場は、市場全体が上昇傾向にある中で、時点の目標値と考えられる時価総額4000億USDに到達。時価総額で同水準となる3月8日とのビットコイン価格からは10%の乖離があり、市場規模の小さいアルトコイン市場の伸びが伺えます。また数日BCHはより大きな上昇幅を記録しています。
- 仮想通貨関連銘柄
- 先週金曜日の大引け後に出した大幅上方修正を出した「セレス」が+14.20%と急騰。仮想通貨取引所「bitbank」でリップル(XRP)などの取引高が急増していることで、bitbankを持分法適用会社化している同社に買いが集まっている可能性があります。
- 日米株価市場
- 先週末20日のNY市場でアップルの株価下落を悪材料とし、ハイテクセクターだけでなく市場全体に影響が広がりNY市場は主要三指数揃って下落となりました。東京市場もその流れを受けて、日経平均は一時プラス圏で推移する場面もありましたが、結局下落しました。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は、市場全体が上昇傾向にある中で、時点の目標値と考えられる時価総額4000億USDに到達。
時価総額4000億USDとなるのは、3月8日以来ですが、3000億USDからの時価総額の回復は12日とかなり急激な速度であることがわかります。
また急激な時価総額の上昇を支えているのはアルトコインであり、時価総額の高い主要通貨の中でも連日10%以上の上昇幅を記録する状況が散見できます。
実際に時価総額としては同水準となる4000億USDになった3月8日当時(相場下落中)のBTC/JPYは106万円代でしたが、現在では96万円代となり10%の差が生まれていることを考えると、ビットコインは堅調な推移をしていますが、より時価総額の低いアルトコイン相場が盛り上がりを見せていることがわかります。
特に本日も20%近く価格を伸ばしたのはビットコインキャッシュです。
ビットコインキャッシュは13日に仮想通貨全体が大きく高騰し、BTCが1日の上昇幅で昨年の12月以来最高レベルを記録した時点から、仮想通貨全体の価格上昇と共に価格を続伸させています。
特に直近3日はビットコインキャッシュの価格上昇はビットコインの上昇幅を大きく突き放し、仮想通貨時価総額Top10位の中でも異彩を放っています。
BitcoinCashは数日の価格上昇を経て、現在では24時間で15億USD(1618億円相当)に達しており、価格が目立って上昇し始めた19日の取引量約(6億USD)から2.5倍となり、10日から 17日までの1週間平均となる3億7500万USDから4倍と取引量が大きく拡大しています。
明確にどのコインからどのコインへ資金が移っているかわかるP2P取引プラットフォームであるShapeshiftでのTop取引ではBTCからBCHへの取引となっており、ビットコインから資金が移動しています。
BCHに関する取引高の比較では、BTCやUSDT(テザー)に多くの取引高を記録しているものの、それらの通貨ペアも一定の取引所に偏る傾向はないことから、世界全体の大手取引所を中心に取引されています。
しかしBCHの取引高ランキングの中でOKExのBTCペアが1位であるものの、2位にBitfinex、3位にBithumbがつけており、取引高3位に2つの法定通貨ペアが絡んでいるのが注目すべき点でもあります。
ビットコインキャッシュの価格上昇を大きくサポートしているのはジハン・ウー氏率いるBITMAIN社と世界最大級であるマイニングプール『Antpool』の存在が大きいことがファンダメンタルズ要因から見えてきます。
Antpoolが収益の一部のBCHをバーン
上記で記載したように世界最大級の規模であるマイニングプールAntpoolは、同社がマイニングを経由して獲得した取引手数料の内12%を自発的にバーン(焼却)することを発表しています。
バーンというのは簡単に説明すると、通貨を焼却してなくすイメージで、焼却した通貨は市場に流通しなくなります。
市場に流れてくる通貨が減るほど、需要と供給の面での供給の面が減少するため、市場への売り圧力が減り、通貨は価格の上昇方向へ向かいやすくなります。
今回同社が流通量を減らした事で、ビットコインキャッシュは思わぬ形で、希少価値を高めることとなりました。
BITMAINの販売方法
マイニング機最大手ビットメインですが、昨年利益3200~4300億円であることを発表し、あのNvidia超えたことで話題となりました。
設立4年目の企業であるビットメインはビットコインマイナー及びASICカード市場の70~80%を占めており、ほとんどの収益はマイニングリグの販売によるもので、昨年大きな営業利益を上げた。
今回の高騰とは直接の関係がありませんが、マイニングリグの販売の多くを仮想通貨支払いではBCHに限定しています。
イーサリアムのASICマシンとして話題となったAntminer E3の支払いもこれに該当し、注目のマイニングマシンが発売された時などのBCH需要はかなり大きいことがわかります。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄
引き続き高い注目を集めている「マネックスグループ(8698)」が、3.98%高と続伸。
26日に決算を控えており、同日に投資家向けのオンライン決算説明会も予定されていることで、コインチェックに関する進展情報などが期待されています。
また先週の金曜大引け後に、18年12月期の経常利益を従来予想の2.1倍(4.7億円→9.9億円)に上方修正、6期連続で過去最高益を更新する見通しと発表した「セレス(3696)」が+14.20%と高騰。
先日リリースした仮想通貨トレーディングアプリが人気化したことで「bitbank」の取引高が急上昇したため、2017年7月時点で発行済株式総数の29.9%を所有、資本業務提携(持分法適用関連会社化)を締結しているセレスに見直し買いが入っている可能性も考えられます。
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また、日経マネーの2018年6月号で「DIAM新興市場日本株ファンド(純資産147億円)」における、組み入れ銘柄TOP10中1位(組み入れ比率5.0%)に選出されたことも発表されており、これを受けて注目度が高まった可能性もあります。
そのほか、株式情報サイト株探で「厳選10銘柄特集」で紹介された「クロスキャット(2307)」が、制限値幅上限(ストップ高)となる前週末比150円(17.0%)高となりました。
同社は、ブロックチェーン技術で先駆するカウラ社と協業、仮想通貨発行などの先端技術に関するエンジニア育成に動き出しているとされており、仮想通貨関連の出遅れ株として急動意した可能性も指摘されています。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄の最新情報一覧は、以下の記事を参考にどうぞ。
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NY市場
- NYダウ:24,462.94(-201.95)
- NASDAQ:7,146.13(-91.93)
- S&P500:2,670.14(-22.99)
先週末20日に引けたNY株式市場は、主要三指数揃って下落。
長期金利が2014年1月以来の高さとなる2.96%をつけた事や、iPhoneの販売不振によりアップルが株価下落した事を受けてハイテクセクターに売りが波及した事などが悪材料となりました。
一方で、銀行や保険など一部のセクターなどは長期金利の流れを受けて、上昇しています。
その他、トランプ大統領がTwitterで「原油価格は人為的に非常に高い。容認できない」とツイートした事を受けて、一時原油先物価格が下落する場面もありましたが、NY市場取引開始直後すぐに持ち直しました。
しかし、長期金利の上昇やドル高などもあり、WTI原油は結局小幅高の68.40ドルで取引を終えています。
個別で見ると、「アイコス」の日本での販売が市場予想を下回った事でフィリップ・モリスが-1.60となった他、談合の疑惑が出たAT&Tとベライゾンがそれぞれ-0.43%、-1.09%となりました。
一方でTwitterは、アナリストなどによる投資判断の引き上げなどを受けて、+1.17%となっています。
東京市場
- 日経平均:22,088.04(-74.20)
- TOPIX:1,750.79(-0.34)
- マザーズ:1,135.63(+1.30)
週明け東京株式市場は、主要三指数高安まちまちとなりました。
NY市場の下落の流れから、東京市場も上値が重い展開になり、寄り付き直後は米長期金利の上昇を背景とした金融セクターの上昇を材料にプラス圏で推移する場面もありましたが、結局日経平均は74円安となりました。
個別では、KDDI、小松製作所、日揮などが日経平均を牽引した一方、テルモ、ファーストリテイリング、ソフトバンクの3銘柄で日経平均を43円押し下げました。
今週は東京エレクトロン(4/25)やソニー(4/27)など半導体関連企業の決算発表が控えており、通過するまでは積極的な売買が手控えられるなどの指摘もあるだけでなく、今週には日銀の金融政策決定会合で新たに副総裁となった雨宮氏、若田部氏の姿勢にも注目が集まりそうです。