はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ハードフォーク「Berlin」控えたイーサリアムが過去最高値更新、コインベース株式上場で祝賀ムードは一服

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベースの株式上場に大きな関心

2012年に創業した米大手仮想通貨取引所コインベースが、NASDAQへの株式上場を果たした。

金融市場のエポックメイキングであり、その意義は大きい。米最大手仮想通貨取引所の株式上場は、業界にとって歴史的瞬間と言えるだろう。

GalaxyDigitalの創設者であるMikeNovogratz氏は、米ネットスケープを彷彿とさせると言及した。1995年8月にIPO(新規公開株式)したネットスケープの事例はインターネット黎明期における象徴的な出来事とされており、その後の「IT革命」をもたらしたとされる。

コインベース(COIN)の株価は、初値381ドルで寄り付くと、一時428.9ドルまで高騰した。その後は売り優勢となり、初日の取引は328ドルで終え、時価総額7兆円を超える大型上場となった。

時価総額は853億ドル、株式希薄化基準で算出すると時価総額1000億ドル(11兆円)を上回る規模になるという。市場からは、世界有数の顧客基盤や驚異的な成長性について高く評価される一方、割高感も指摘される。

関連:仮想通貨取引所コインベース「COIN」、ナスダック上場

コインベースの株トークン先物商品をいち早く扱っていた大手デリバティブ取引所FTXのSBF氏は、前四半期に10億ドル(約1100億円)を稼ぎ出したコインベースの株式上場を祝福した上で、「(これは物語の)序章にすぎない」と期待を込めた。

関連:仮想通貨取引所FTX、アップルやテスラなどトークン化された株式を1株未満売買可能に

仮想通貨相場

コインベースの材料を手掛かりに高騰していた節もあり、15日の暗号資産(仮想通貨)市場は、短期筋の利確売りが優勢となった。

ビットコインは、14日に一時64,900ドルまで上昇するも、コインベース上場後に61,300ドル台まで急落。その後63,000ドル台まで反発するなど乱高下した。

ビットコインの大幅下落に伴い、多くのアルトコインも反落した。4月以降急騰していたXRP(リップル)は、心理的節目である2ドル目前の1.96ドルから約20%急落。デリバティブ市場で4億2000万ドル相当のポジションがロスカットされた。

XRPの時価総額は一時バイナンスコイン(BNB)を上回り、3位まで復帰していた。

関連:なぜ、XRPに関心が集まるのか|今後の将来性と重要プロジェクト

一方、ハードフォーク「ベルリン(Berlin)」を控えるイーサリアム(ETH)は、過去最高値を更新。前日比+6%の264,000円を付けた。

ETHのハードフォークは、16日頃にブロック高12,244,000で行われる。効率性向上のほか、DDoS攻撃対策やEVM(仮想マシン)のサブルーチン導入などがこれに含まれる。

最も重要とされる本命のアップデートは、21年7月頃に予定されるガス代改善案「EIP-1559」が含まれる見込みの「ロンドン」だ。DeFi(分散型金融)の台頭に伴い、大きなボトルネックになっているイーサリアム・ネットワーク手数料の高騰を抑制するほか、ベースフィー焼却(バーン)による需給面での好影響も期待される。

メリットなどの詳細は、大手仮想通貨デリバティブ取引所Deribitのリサーチャーが寄稿した以下の記事で解説している。

関連:市場の関心集めるイーサリアム改善案「EIP-1559」Deribitアナリストが分析

関連:イーサリアム高騰要因に4つの理由

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。
06:30
米国初のソラナ現物ETF、取引開始初日で出来高約48億円の好スタート
「REXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF」が7月3日に取引開始。米国初のステーキング機能付き仮想通貨現物ETFとして約100万ドルの運用資産で滑り出し。
06:10
米上場ナノ・ラボ、72億円で仮想通貨BNB追加購入
ナスダック上場のナノ・ラボが74,315BNBを約5000万ドルで購入。総額5億ドルの転換社債プログラム第1弾として、BNB流通量の5-10%保有を目指す。
05:50
上場企業の仮想通貨トレジャリー戦略に警鐘、F・テンプルトンが「負の連鎖」リスク指摘
フランクリン・テンプルトンのアナリストが流行する企業の仮想通貨トレジャリー戦略について分析。プレミアム維持の困難さと市場下落時の負の連鎖リスクに警告。
05:35
ルミス議員、仮想通貨税制改正法案を再提出 300ドル未満取引の免税など盛り込む
ルミス上院議員が仮想通貨税制改正法案を再提出。300ドル未満の小額取引免税、マイニング・ステーキング報酬の二重課税解消など包括的な改正を提案。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧