はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米Square、ビットコインとクリーンエネルギーの親和性を唱える調査レポート公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインと再生可能エネルギー

米決済企業Square社の手がける「Bitcoin Clean Energy Initiative」は22日、ビットコイン(BTC)のマイニング事業とクリーンエネルギーの親和性を解説する調査結果を発表した。

太陽光や風力発電で発生する余剰エネルギーで暗号資産(仮想通貨)の採掘を行うことにより、導入メリットが増えると提唱している。

Square社は、ツイッターの創設者であるジャック・ドーシー氏が設立した決済アプリを提供するIT企業だ。昨年末には2030年までに自社の二酸化炭素の排出量をゼロにする計画を打ち出していた。

またマイニングなど、「ビットコインのエコシステムの中で再生可能エネルギーを導入する企業のサポート」を行うために10億円以上の資金を投じ、「Bitcoin Clean Energy Investment Initiative」を立ち上げている。

関連:ビットコインも「脱炭素」へ──米スクエア、10億円規模の環境支援計画

「ビットコイン・クリーンエネルギー・イニシアチブ」の発表では、ビットコイン市場とエネルギー市場の親和性が高いことから「今日のエネルギー資産家は明日のビットコインマイナーとなり得る」と説明。

再生可能エネルギーは環境への悪影響を抑制する手法で発生させる電力を指す。国連などが掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の一つとして「クリーンなエネルギー」が含まれる。

最近ではビットコインのマイニングに使用される年間の電力消費量がアルゼンチンを上回ることが懸念として挙げられており、マイニングの一大拠点である中国内での火力発電などが問題視されてきた。

関連:ビットコイン高騰でマイニング(採掘)の環境問題が再浮上、今後の課題は?

ただ日本やアメリカ、並びに中国など世界でも120カ国以上が脱炭素(カーボンニュートラル)宣言を表明している一方で、実際にクリーンエネルギーを運用する上では事業的な面から持続可能なシステム導入から黒字化までが難しく、インセンティブが少ない部分も課題の一つとして指摘される。

また太陽光発電や風力発電などの「クリーン」なエネルギー源は時折、電力を過剰に生産する場合も考えられるため、レポートではそういった際にビットコインなどの仮想通貨マイニングを行うことでエネルギーシステムを保有する電力会社や持続可能なインフラファンドなどは「よりクリーンでレジリエンスのある電力網」への移行をサポートできると展望した。

有識者のコメント

Square社と共に調査に協力した米投資大手ARK Invest社のCathie Wood CEOは「ビットコインは環境に悪いと言われているが、それはただの俗説だ」とコメント。実際は仮想通貨マイニング、エネルギー保管とAI技術の収束は再生可能エネルギーの導入を促進すると将来性を高く評価した。

スクエア社のCEOであるドーシー氏もツイッターで「ビットコインは再生可能エネルギーをインセンティブ化する」と言及すると、米テスラ社のイーロン・マスク氏が「その通り」(True)とコメントする一幕も見られた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
18:51
仮想通貨の分離課税、2028年1月からの見通しか
暗号資産の申告分離課税の施行時期について、2028年1月からの案が浮上。金商法への移行や投資者保護体制の整備が条件とされ、当初想定の2027年より遅れる見通しだ。
18:00
Progmat, Inc.、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
Progmat, Inc.が、2026年2月27日に東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など通貨のデジタル化と社会実装をテーマに議論する。
17:51
GMOフィナンシャルHD、株主優待にビットコイン導入へ
上限1万円相当のBTC GMOフィナンシャルホールディングスは12月16日、2025年12月31日を基準日とする新たな株主優待を発表した。 新制度では、GMOクリック証券におけ…
17:45
トランプ大統領、仮想通貨支持派ウォーラー理事を次期FRB議長候補に面接へ=WSJ報道
トランプ大統領が仮想通貨支持派のウォーラーFRB理事を次期議長候補として18日に面接。ステーブルコインやDeFiに積極的で、利下げを主張する同氏は、エコノミストから高評価を得ているが、トランプ氏との個人的関係の薄さから「大穴候補」との見方も。
17:00
イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?
仮想通貨イーサリアムはフサカのアップグレードを完了しました。本記事では主にフサカによってどのようなメリットが生まれ、どんな主体が恩恵を受けるのかを考察します。
16:12
アニモカ・ブランズ・ジャパン、BTCFi事業者2社と相次ぎ提携 
Animoca Brands Japanは、Babylon LabsおよびBifrostとBTCFi分野で戦略的提携を締結。自己管理型ビットコイン運用ソリューションの日本市場展開を目指し、上場企業向けDAT支援事業を強化する。
15:52
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、BTC保有量で世界20位と発表
トランプ大統領次男エリック・トランプ氏が支援するアメリカン・ビットコインが、39日間で4社を追い抜き世界20位の上場企業BTC保有量を達成。2025年に企業のビットコイン保有が急拡大する中、同社は5,098BTCを保有し急成長を遂げている。
14:58
パンプ・ファンとソラナへの55億ドル訴訟、5000件の内部チャット提出へ
パンプ・ファンとソラナを相手取った集団訴訟で、裁判所が第二次修正訴状を許可。内部告発者から入手した5000件のチャット記録を新証拠として提出へ。40億~55億ドルの不正搾取疑惑でRICO法違反を主張。
13:45
ロシア下院委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定、投資手段に限定
ロシア下院金融市場委員会のアクサコフ委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定し、投資手段としてのみ認めると表明した。
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧