はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ブローカー大手、ビットコイン購入する企業の増加を報告 レンディングではアルト銘柄の比率が上昇

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨レンディング額は2兆円突破

暗号資産(仮想通貨)の取引やレンディング、カストディサービスを提供する大手ブローカー企業Genesis Trading社が、2021年第1四半期の市場観察レポートを発表。新たな市場参加者の流入が増えていることを報告した。

Genesisの機関投資家向けレンディングの責任者であるMatt Ballensweig氏は「2020年が仮想通貨へ機関が参入する時代の始まりだったとすると、2021年の第1四半期は、その流入ペースが爆発的に増加した」と言及。

第1四半期の取引量の多くが、新しい市場参加者からのもので、さらにその多くはビットコイン(BTC)を初めて保有した企業だったと説明した。

公式発表によると、21年1Qの新規仮想通貨貸与額は200億ドル(約2兆円)を超え、これは2020年第4四半期の貸与額76億ドル(約8,200億円)を163%も上回る数字となった。2018年3月のレンディング事業を開始して以来、Genesisの貸与総額は400億ドル(約4兆円)にのぼる。

企業によるビットコイン購入増加

また現物取引は、2020年第4四半期から287%増加して315億ドル(約3.4兆円)に達した。Genesisが、財務資産としてビットコインを保有することに興味を持つ企業を支援する部門Genesis Treasuryを立ち上げたことも増加に寄与している模様だ。

出典:Genesis Trading

店頭取引(OTC取引)の額で上位100以内の顧客について、企業の割合が増加し取引量全体の25%以上を占めている。

2021年第1四半期以前は、ヘッジファンドとパッシブファンドがOTCボリュームで最大の顧客だったが、企業が第1四半期に財務資産としてビットコインを購入し始めたため、比率が変化したという。

Genesisは、テスラ、MicroStrategy、米Squareなどの企業がビットコインを購入したことにより、ビットコインを財務ポートフォリオに組み入れることを検討する企業が増えたと説明する。

この件について、Ballensweig氏は「企業財務資産のポートフォリオを支援するGenesis Treasuryのサービスに大きな関心が集まっており、この傾向は年間を通じて続くと予想する」と語った。

BTCのレンディング比率は低下

出典:Genesis Trading

仮想通貨レンディング部門では、ビットコインの借り入れ需要が低迷。割合としては20年4Qの54%から43%に低下した。その代わりにイーサリアム(ETH)への需要が、16%から27%へと拡大、イーサリアムを含むアルトコインが、Genesisのレンディングで約35%を占めていた。

この理由についてGenesisはDeFi(分散型金融)の台頭を挙げている。DeFiプロトコルを積極的に活用するヘッジファンドが、Genesisからイーサリアムを借りていると説明した。

グレースケール投信のマイナス乖離

また、グレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)が流通市場でディスカウント価格に転じたことも要因として挙げた。

GBTCにプレミアム価格が付いていた際には、投資家が通常の現物ビットコインに相当する価格帯でGBTCを購入し、ロックアップ期間を迎えた後に、GBTCが割高(プレミアムが付いた状態)で取引されていた二次市場でそれを売却することで利益を上げるチャンスがあった。しかしGBTCが二次市場で現物価格よりも割安で取引される状況(ディスカウント)になってからは、それが難しくなり、GBTCを買うために貸し出されるビットコインへの需要も減少している。

関連:グレースケール投信の「マイナス乖離」が過去最低の-10%台に、ビットコイン市場に及ぼす影響は?

この需要低下に対応するため、Genesisはビットコインレンディングの年利を3~6%から1~3%へと引き下げた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
07:35
DeFi保険サービス「Firelight」、XRPのステーキング機能をローンチ
DeFiの保険サービスを開発するFirelightは、Firelight Protocolをローンチ。まずは仮想通貨XRPをステーキングできる機能を提供する。
07:00
イーサリアム「フサカ」実装完了、レイヤー2取引手数料削減
仮想通貨イーサリアムの「フサカ」アップグレードが実施された。PeerDAS技術の導入によりバリデーターの処理負担が軽減され、レイヤー2の取引速度向上と手数料削減が実現。次期アップグレード「グラムステルダム」の準備も進行中だ。
06:35
フランクリン・テンプルトンもソラナETFを上場、ステーキング報酬を付与
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナETFをNYSEアーカに上場した。最大100%のステーキングで報酬を付与。コインベースが管理を担当。
06:10
ソラナスマホの独自仮想通貨「SKR」、来年1月発行予定 30%がエアドロップに
スマホ製造のソラナ・モバイルがネイティブトークンSKRを2026年1月に発行すると発表した。ローンチ時に30%がエアドロップされる。
05:45
ストラテジーがMSCI指数残留へ協議、ドル準備金確保は弱気相場への備え
ストラテジーのセイラー会長は指数プロバイダーMSCIとの協議を認めた。同社は14.4億ドルの米ドル準備金を確保しており、クリプトクアントはビットコインの長期的な下落に備えた戦術的転換と分析。
12/03 水曜日
17:03
XRP現物ETF、2週間弱で約1200億円規模に到達 仮想通貨ETF史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
12:14
イーロンの「Xマネー」決済システム開発で人材募集 ソラナが支援表明
イーロン・マスク氏のX Moneyが決済プラットフォームの技術責任者を募集。ソラナが協力を表明し、仮想通貨統合の可能性に注目が集まる。WeChat型スーパーアプリ実現への動きを解説。
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧