はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国首都、仮想通貨マイニング事業者に消費電力の報告を要請=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイニング事業についての報告を要請

中国首都の北京市は27日、市内のデータセンター運営事業者に「緊急通知」を送信、ビットコイン(BTC)やその他の仮想通貨マイニングビジネスに関与しているかどうかを確認している。ライターが報じた。

暗号資産(仮想通貨)マイニングを行っている場合、事業者はマイニングに消費した電力量などを報告する必要があるという。

報道によると、この通知は北京市経済情報技術局によるもので、同国の大手通信事業者にも送られたという。当局関係者は、通知が出された背景や、それが全国的なものであるかどうかは不明だと語った。

中国は現在、温室効果ガス排出量について2030年までに減少に転じさせ、2060年までに実質ゼロにするという目標を掲げているところだ。今回の通知も、消費エネルギーを減らすための取り組みである可能性がある。

また、3月に内モンゴル自治区では中国政府のエネルギー関連目標の一環として、消費エネルギー量を抑えるために、自治区内の仮想通貨マイニング事業を4月末までに閉鎖する案を発表した事例がある。

関連内モンゴル自治区、仮想通貨採掘場の閉鎖を検討

火力発電中心の新疆ウイグル自治区

中国は世界でビットコインマイニングの事業規模が大きな地域であり、ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センターの調査によると、2020年4月時点で、ビットコインハッシュレートの65%を採掘している。

同時点で、中国国内のハッシュレート占有率は一位が新疆ウイグル自治区(36%)、二位が四川(10%)、三位が内モンゴル自治区(8%)、四位が雲南(5%)、五位が北京(2%)だ。北京はそれほど大きな割合を占めているわけではない。

中国では季節ごとにマイニングを行う場所を変える事業者も存在しており、場所によって使用電力の種類も異なる。10月から5月までの乾季と呼ばれる時期には、四川省など国の南西部でマイニングに利用される水力資源が限られるため、ビットコインマイニングファームの多くが新疆ウイグル自治区など石炭による火力発電を土台とする地域に移動する格好だ。

ハッシュレートの多くを占める新疆ウイグル自治区では、4月10日に炭鉱で起きた浸水事故などの影響で、一時マイニングファームも事業停止を余儀なくされていた。中国政府が石炭火力発電所に安全対策の検査を実施するよう指示し、検査のためにマイニングファームも一時停電。停電は乾期にあたっており、ウイグル自治区でマイニングを行っていた事業者は多かったとみられる。

中国の優位性は低下中か

The BlockのエディターWolfie Zhao氏によると、4月16日以降、ビットコインの3日間のハッシュレート平均は16%低下。さらに7日間の移動平均は、一時約20%低下した。

こうして中国での停電は、ビットコインネットワーク全体にも影響を及ぼしたとみられるが、この数字は中国のハッシュレートの優位性が前年と比較して大幅に低下したことを示すという意見もある。

大手ビットコインウォレット企業Bixinの海外事業責任者Mustafa Yilham氏は、次のようにコメントした。

現在、中国ではまだ乾季であるため、マイニングの大部分(80%以上)はまだ新疆ウイグル自治区で行われている。つまり、先週の時点で中国のマイニングファームの80%が新疆ウイグル自治区にあり、その80%が一時事業停止した。

しかし、ビットコインネットワークの20〜25%にしか影響しなかった。このことから考えると、(世界のビットコインマイニングに占める)中国のハッシュレートは現在、多くても約32%から40%だろう。

最近、北米のマイニング企業はハッシュレート最大の中国に対抗することも意識しつつ、事業規模を拡大中だ。

関連米中ビットコインマイニング企業、マシンの発注金額が160億円に上る

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/10 水曜日
18:00
JPYC株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
JPYC株式会社が、2026年2月27日に東京都内で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など「通貨の進化と社会実装」をテーマに、産官学のリーダーが議論を行う。
17:48
仮想通貨のインサイダー規制導入、市場成熟へ IEO投資上限も提案|金融審議会
2025年12月10日公表の最新の金融審議会報告書で暗号資産(仮想通貨)が金商法の規制対象になることが明記された。IEO投資上限のほか、コード監査義務化、インサイダー取引規制など投資家保護を抜本強化する。交換業者への影響と今後の展望を詳解
17:11
シルクロード関連ウォレット、10年ぶりに突如活動 4.7億円相当ビットコインを送金
10年以上休眠していたシルクロード関連の仮想通貨ウォレット約312個が突如活動を再開し、約4.7億円相当のビットコインを送金。今年は5月にも大規模な移動が確認されている。米政府は押収資産を戦略準備金として保有する方針を示すも、売却疑惑も浮上。
14:59
SEC委員長、2026年に仮想通貨規制の大幅進展を予告 トークン分類制度など導入加速
SEC委員長が2026年の仮想通貨規制大幅進展を予告。トークン分類制度で3カテゴリーを非証券化、1月にイノベーション免除導入へ。前政権の法執行重視から明確なルール制定へ転換。
14:10
著名投資家レイ・ダリオ「中東は資本家のシリコンバレー」:国家によるAI・デジタル資産戦略を絶賛
著名投資家レイ・ダリオ氏がAIのハブとして急速に成長する中東を高く評価し、「資本家のためのシリコンバレーになりつつある」と述べた。一方、マイケル・セイラー氏は中東がビットコイン担保型デジタル銀行システムによって「21世紀のスイス」になる可能性を指摘した。
11:05
「ビットコイン・アフターダークETF」申請 夜間取引時間の高パフォーマンスに着目
ニコラス・ウェルスが米国夜間取引時間のみ仮想通貨ビットコインを保有する新たなETFを申請した。夜間の高リターン傾向に注目したものだ。ヘッジ型ETFも同時申請した。
09:50
プライバシー重視のステーブルコイン「USDCx」、Aleoのテストネットでローンチ
仮想通貨のステーブルコインUSDCを発行するサークルは、プライバシー機能を持つL1ブロックチェーンAleoのテストネットでUSDCxがローンチされたことを発表。ユースケースなどを説明した。
09:48
仮想通貨市場は政策待ち姿勢 ビットコインとイーサリアムに資金集中=Wintermute分析
Wintermuteの最新市場分析によると、仮想通貨市場は米FRBや日銀の政策決定を前に様子見姿勢を強めている。資金はビットコインとイーサリアムに集中し、レバレッジ水平は低位。先週金曜の急落後も市場は底堅さを保ち、質への選別が進む。レンジ相場継続の見通し。
09:05
プライバシー重視ブロックチェーン「Octra」、30億円規模のICO実施へ
完全準同型暗号技術を採用する仮想通貨プロジェクト「Octra」が2000万ドル規模のトークンセールを実施する。これまでも分散化重視で資金調達を行ってきた。
08:40
コインチェック、NACの新規取扱いを検討 NOT A HOTELとRWA領域で協業強化へ
コインチェックがNOT A HOTEL DAOの暗号資産NACの取扱い検討とRWA領域の協業強化を発表。NACの活用や共同サービスの開発方針について解説します。
08:20
「仮想通貨市場は次の10年間で最大20倍成長する可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、仮想通貨市場は次の10年間で10倍から20倍まで容易に成長する可能性があるとの見方を示した。ビットコインなどを例に挙げ、根拠を説明している。
06:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧