はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの地位は揺るがない:ドラッケンミラー氏

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ドラッケンミラー氏のインタビュー

著名投資家のスタンレー・ドラッケンミラー氏は11日、米CNBCの独占インタビューに応じ、米ドルと暗号資産(仮想通貨)の今後や、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)についての見解を示した。

90年代に英ポンドをショートした経歴を持つ著名投資家のドラッケンミラー氏は、ジョージ・ソロス氏の右腕として知られた人物。現在は資産運用企業のDuquesne Family OfficeのCEOを務めており、2020年にはビットコインを所有していることを明かし、大きく注目を集めた。

関連:億万長者投資家のドラッケンミラー氏、ビットコイン保有の事実を明かす

ドラッケンミラー氏は現在の金融市場が全般的に「激しいマニア(バブル)」状態にあると形容。現状も株式市場を上昇局面と見ているものの、4、5ヶ月前に比べると「単純ではない」とした。

現在の加熱した相場状況がどれほど続くかは「分からない状況にある」として、昨年8月から10月の間にDuquesne Family Office社の資産の大半をコモディティーや金利、米ドルに移動したことを明かしている。

米ドルの地位に危機感

ドラッケンミラー氏は世界の準備通貨としての米ドルの地位についても懸念を示し、「今後15年以内に準備通貨としての恩恵がなくなる」と言及。欧州の金融状況は混乱している上、中国共産党の独裁体制には信頼度が低いことから、将来的には新たな「暗号通貨ベースの台帳システム」が米ドルに代わる存在として台頭する可能性があると予想した。

これまでは米ドルに代わる存在がいなかったものの、米連邦準備銀行(FRB)などの金融政策により米ドルの地位を揺るがしていると批判。また、各国で中央銀行に対する信頼が薄らいでることから、未だ開発されてない台帳システムが現れ、世界中で米ドルに代わると展望した。

関連:バイデン大統領、200兆円規模の大型経済対策に署名

BTCやETHについて

また、具体的な仮想通貨については、ビットコインやイーサリアムに言及。

BTCについては「価値の保存手段としてビットコインの座を揺るがすことは難しいだろう」と分析した。およそ「14年間」存在している点や、限られた供給量を要因として挙げた。

一方、イーサリアムについては「スマートコントラクトやコマースの観点では牽引している」点を評価しつつ、過去に検索エンジン大手だったヤフーからグーグルが覇権を奪った事例などを挙げ、「先行者利益を得ている技術が最終的に覇権を握るとは限らない」点を指摘。今後イーサリアムに台頭する技術が現れても何らおかしくないと見解を述べた。

さらにドラッケンミラー氏は、現在エンジニア系の有望な人材が名門校を卒業後、クリプト業界に足を踏み入れる事例が多くなっていると述べ、今後競争はさらに激しくなりとして、「まだ誰が最終的な決済システムやコマースの基盤となったか断定するのは難しい」と語っている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/03 月曜日
13:40
欧州が仮想通貨・証券の統一監督機関設立を検討 米SECモデルに
欧州委員会が仮想通貨・証券取引所を一元監督する機関を構想している。米証券取引委員会をモデルにしており、ESMAの権限拡大案も検討していると伝えられる。
13:36
FTX債権者は仮想通貨上昇分の恩恵受けられずか 債権実質回収率の試算は9%~46%
仮想通貨取引所FTXの債権者は破綻時の現金相当額で弁済されるため、債権者はビットコインなどの上昇分を受け取れないことになる。債権者代表は、実質回収率は9~46%と推算した。
10:25
仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開
匿名機能を重視する仮想通貨Zcashが2025年10~12月期のロードマップを発表した。プライバシー機能を大幅強化し、スワップ毎の使い捨てアドレスなどを導入する計画だ。
09:00
Sui DEX「Momentum」、11月上旬にTGE予定 累積取引量250億ドル超でエコシステム基盤化
Sui最大のDEX「Momentum」、210万人のユーザーを獲得。投票型ガバナンスで投票者自身が報酬配分を決定し、プールの手数料を得る仕組みで流動性の安定化を目指す。
07:00
【流通額1億円突破】JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換、便利機能を図解で簡単に
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
07:30
米国アルトコインETFの審査状況一覧 ソラナやXRP・ドージなど
ビットコインやイーサリアムに続き、ソラナやリップルなど多数のアルトコインETF申請が進行中。2025年の米国規制環境で加速するETF審査状況を整理しました
06:00
ビットコイン取引所を徹底比較:手数料・板の厚み・機能・取引しやすさ
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの売買や送金におすすめの国内取引所について、メリットとデメリットを徹底比較。手数料・スプレッド・送金速度、セキュリティ、積立・レンディング機能などを調査しました
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧