はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

月末イベント控えビットコイン市場は膠着状態、米中情勢への警戒も根強く

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

28日の仮想通貨市場。ビットコイン価格は前日比1.64%高の420万円(38,200ドル)と揉み合いが続く。

4時間足では一目均衡表の雲上(①)を抜けきれずに反落。心理的節目の40,000ドルから42,000〜43,000ドル付近までは強めのレジスタンスラインが重なり、売りが先行しやすいポイントと言える。28日17時にDeribitのオプションカットオフを、29日0時にCME先物SQを控えていることもあり上値の重さが目立っているが、過去の相場ではイベント通過後は上値が軽くなる傾向にある。

株や仮想通貨の「(金融緩和)バブル崩壊」論も取り沙汰される中、特に次回週足、及び月足の確定位置は、今後数ヶ月のトレンドを占う資金石となりそうだ。

関連:「仮想通貨バブル崩壊か、強気トレンド継続か」ビットコインなど大幅反発も市場の見解別れる

出典:BTC情報アラート

Deribitのオプション状況は上図の通り。左側がコールオプション(買う権利)、右側がプットプション(売る権利)。権利行使価格ごとの建玉を示している。

オプション取引は「権利の売買を行う取引」のことで、保険契約に例えられることが多い。機関投資家が中・長期的に現物を保有する動きも出ている中、オプション市場の取引量も増加してきており、現物の価格形成に影響を与え始めている。

関連:プロが解説:ビットコインのオプション建玉から仮想通貨マーケットを読む

米国情勢

米国情勢では、バイデン大統領が28日公表予定の予算案にて、米政府の歳出が6兆ドル(約660兆円)に増加することがわかった。米ニューヨーク・タイムズによれば、年間財政赤字額は、今後10年間に渡って1.3兆ドルに達する見通しだ。

金融市場が、米長期金利の大幅上昇やFRB(連邦準備制度理事会)によるテーパリング(量的緩和縮小)議論の前倒し懸念に揺れる中、ビットコイン市場が影響を受ける場面も少なくない。ビットコインとドルインデックスは逆相関にあり、インフレ局面や法定通貨の価値下落がゴールドやビットコインの代替資産性を際立たせる一方で、直近「円安・ドル高」傾向にある点は懸念材料か。

中国情勢

中国情勢では、中国政府の動向について、引き続き警戒感が燻っている状況と言えるだろう。

22日に、中国国務院の財務委員会がビットコインマイニング(採掘)及び取引活動の取り締まりを打ち出したことにより、反発基調にあったビットコインが再び急落するなど大きな波紋を呼んだ。

関連:どうなる?中国の「仮想通貨規制強化」 週末のビットコイン下落を解説【CONNECTV】

現時点ではマイナーと呼ばれる採掘業者に、決定的な打撃は確認されていない。blockchain.comのデータによれば、5月14日に過去最高水準の180TH/sにあったハッシュレートは、相場急落と中国政府の規制強化方針の影響を受け、24日までに142TH/sまで急落。27日には147TH/sに回復するも、様子見基調にあることを窺える。

出典:blockchain.com

ハッシュレートとは、ビットコインの採掘速度(マイニングの秒間計算力)を示すもので、安価な電気代で採掘事業が盛んな中国・四川省を中心とするマイナーの採掘能力を示すほか、51%攻撃を防ぐためのネットワークの堅牢性にもつながる。

テスラ社の決済導入停止を発端に議論の再燃した「ビットコインの環境問題」において、火力発電を主とする新疆ウイグル自治区などの事業者が撤退すれば、短期的にはハッシュレート急落など相場混乱も懸念されるが、中・長期的には、中国が60%以上を占めるとされるハッシュレートの分散化やCo2排出量削減にもつながるなどのメリットも指摘される。

関連:北米マイニング企業ら設立の「ビットコイン採掘評議会」をコミュニティが危惧する理由とは

NFT市場の関心は高止まり

新型コロナ感染拡大に伴うロックダウンや投機熱の高まりなどの影響で、過去1年間におけるNFT(非代替性トークン)の市場規模は指数関数的な伸びを示した。

大手NFT関連企業であるDappRadarのレポートによれば、5月12日の相場のクラッシュ以降もNFTの平均取引量は1日あたり約580万ドルという高い水準を維持した。ユーザーは1日平均85,787ものNFTを取引しており、その出来高は今年1月水準と比較して277%増加している。

出典:DappRadar

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
06:45
米上場FGネクサス、50億円相当イーサリアムを売却し自社株買いに充当
FGネクサスが1万以上ETHのイーサリアムを売却し自社株買いに充当した。発行済み株式の8%を純資産価値を下回る価格で買い戻し、現在4万5イーサリアムと3700万ドルの現金を保有している。
06:20
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
仮想通貨ビットコインが6カ月以上ぶりの安値86593ドルまで下落した。予想を上回る米雇用統計で12月の利下げ確率が40%に低下しBTC初期保有者ガンデン氏が13億ドル相当を売却したことが要因に。
05:42
米議会、連邦税のビットコイン納付を認める法案提出 納付金は戦略的BTC準備金として保有
米下院議員が米国民と企業に連邦税のビットコイン納付を認める法案を提出した。全ての納付金は戦略的ビットコイン準備金に振り向けられ、政府の財政基盤を強化する狙いだ。
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧