はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

double jump.tokyo、NFT関連ビジネスを促進する新サービス「N Suite」発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT関連ビジネスを促進

ブロックチェーン技術を用いたアプリケーション開発を行うdouble jump.tokyo株式会社は7日、NFT(非代替性トークン)関連のビジネスを促進させるSaaS(Software as a Service)「N Suite」の提供を開始することを発表した。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

日本が世界に勝つためのNFTビジネス醸成へ

同社は、N Suite提供開始の背景について、コロナ禍でオンラインゲームや動画配信サービスなどのエンタメ関連への需要が拡大し、新たなビジネス創出の機運が高まっているとし、同時に21年からNFTを活用したコンテンツがブームとなっていると説明。一方で、ブロックチェーンの秘密鍵の管理方法などが課題となっており、企業がNFT関連ビジネスへ参入する際の障壁となっていると指摘している。

また、上記のような課題を解決することを目指して開発されたN Suiteについて次のように説明している。

N Suiteは、NFT発行やNFTコンテンツ管理など、NFTコンテンツ・ビジネスをスムーズかつ効果的に行うために必要な製品を揃えたビジネスツールです。NFTコンテンツを軸にコンテンツファンとのリレーションを醸成し、エンターテイメントDXを戦略的に行うためのツールセットとして、新たな製品や機能を順次追加していく予定です。

上記のN Suiteに備えている「NFT発行やNFTコンテンツ管理など、NFTコンテンツ・ビジネスをスムーズかつ効果的に行うために必要な製品」とは、以下の3つを指す。

  1. N Board:マネジメント・ボード
  2. N Wallet:キーレス・ウォレット
  3. N Cloud Key:クラウド・キー・システム
  • N Board:マネジメント・ボード

NFTコンテンツの発行操作など秘密鍵を使った各種操作の実行を簡単に行うことができるツール。自社で発行したNFTを一元管理でき、販売後のケアも可能。また、将来的に、NFTコンテンツの販売や企画、活用をサポートする機能も拡充する予定だという。

  • N Wallet:キーレス・ウォレット

秘密鍵を保管しないウォレット。NFT発行などの際に、ブロックチェーンのトランザクションに署名する際の認証に使用。また、暗号資産(仮想通貨)(ETHやERC20など)の送金など、一般的なウォレットの機能にも対応予定としている。

  • N Cloud Key:クラウド・キー・システム

秘密鍵をクラウドで安全に保管するシステム。N Walletの認証機能とN Boardの管理機能を組み合わせることで、本来、個人で管理が必要な秘密鍵の複数人での共有管理を可能にする。リリース時には、AWS KMSに対応予定。

上記の機能に加え、マルチチェーン対応(Flowブロックチェーンなど)やNFTコンテンツ分析機能など多数の追加機能の実装を予定しているとし、「日本企業は世界で勝負できるコンテンツを抱えている」「日本企業が世界で勝てるビジネスの醸成に貢献」していくと意気込みを見せた。

double jump.tokyoは、NFT・ブロックチェーンゲーム専業開発会社として、2018年4月3日に設立された。

「My Crypto Heroes」などの人気ブロックチェーンゲームの開発のほか、ブロックチェーンゲーム開発支援サービス「MCH+」および、NFT事業支援サービス「NFTPLUS」の提供を行っている。

大型提携を次々に発表

double jump.tokyoは、3月、大手ゲーム企業スクウェア・エニックスとブロックチェーン技術を活用したコンテンツ開発での協業を開始することを発表。「ミリオンアーサー」のIPを活用した、NFTデジタルシールの販売・システム開発で協業する。

関連:スクウェア・エニックスがNFT市場進出 double jump.tokyoと協業へ

4月には、DapperLabsと提携し、独自ブロックチェーン「Flow」やブロックチェーンゲーム等の対応、バリデーターノードの運用開始を発表した。

double jump.tokyoは、Flowを通じたNFT・ブロックチェーンゲームの海外展開の推進、およびFlowの日本進出支援を行う。バリデーターノードの運用では、「Flowチェーンの地理的な分散性に貢献する」としている。

関連:国内外のNFT市場を牽引するdouble jump.tokyoとFlowが提携を発表

また、同月、国内大手ゲーム企業セガと、ブロックチェーンの技術を活用したNFTデジタルコンテンツのグローバルでの展開について提携したことを発表。本提携により、セガ社が過去に発売し、現在も高い人気を誇るクラシックIP(知的財産)に関するNFTコンテンツの販売を2021年夏頃を目処に開始する。

ブロックチェーン(NFT)ゲームの代表作である「マイクリプトヒーローズ」など、専門性の高いイーサリアム基盤のブロックチェーン技術・及びdApps(分散型アプリケーション)関連の豊富な事業経験が、NFT市場進出を目論む大手企業にも重宝されているものと見られる。

関連:セガ、NFTコンテンツのグローバル展開へ double jump.tokyoと提携

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 水曜日
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
10:15
Trust Wallet、予測市場へのアクセス機能をローンチ
仮想通貨ウォレットのTrust Walletは、予測市場にアクセスできる機能をローンチ。まずはMyriad、ポリマーケット、カルシの3つの予測市場に対応する。
09:49
クラーケン、Backed買収 米国株のトークン化取引を拡大
仮想通貨取引所クラーケンがスイスのBacked Finance買収を発表。トークン化株式サービス「xStocks」は半年で取引高100億ドルを突破。RWA市場は2028年に2兆ドル規模へ成長見込み。
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
05:40
米SEC委員長が仮想通貨向け「イノベーション免除」導入へ、資金調達環境の改善を重視
米SECのアトキンス委員長が仮想通貨セクター向けの「イノベーション免除」導入を表明した。新たな法律を待たずにイノベーションを促進する方針で、2005年以降改革されていない開示規制の包括的見直しも発表した。
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
18:00
イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧