はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Polkadotの実験ネットワーク「Kusama」、パラチェーンオークションを開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

パラチェーンオークションを開始

Polkadot(ポルカドット)の実験的なネットワークとして利用される「Kusama(クサマ)」で、1回目のパラチェーンオークションを開始する提案が、審議会の3分の2以上の賛成票を得て可決された。

Polkadotと同様、Kusamaは異なるブロックチェーンを接続して相互運用を実現するネットワーク。PolkadotとKusamaに接続する個々のブロックチェーンを「パラチェーン」と呼ぶが、今回のオークションは、そのパラチェーンを順番に選んでいくために行われる。Kusamaのオークションはすでに開始しており、問題なく進行できることを確認して、Polkadotでのオークション開始につなげる計画だ。

出典:Polkassembly

関連Polkadot、ギャビン・ウッド氏が今後の計画を発表

Kusamaのオークションの日程は、今月に入って発表された。その際、審議会の承認が得られれば、日本時間の15日21時ごろから1回目のオークションを開始すると説明。ネットワークの状況を確認できるホームページ「SUBSCAN」では、1回目のオークション終了までのカウントダウンも行われている。

関連Polkadotの本格運用へ大きく前進──実験ネットワーク「Kusama」のオークション開催へ

KusamaはPolkadotの実験の場として利用されるネットワークなどと呼ばれるが、「テストネット」という位置付けではない。Polkadotでできることをほとんど実行でき、経済的価値があって、バイナンスやクラーケンなどの大手暗号資産(仮想通貨)取引所に上場する「KSM」というトークンも存在する。

Kusamaはパラチェーン接続のための条件がPolkadotよりも低いことから、初期段階にあるプロジェクトらに利用されていくとみられる。

ブロックチェーンを利用したプロダクトを開発するプロジェクトが、パラチェーンとして接続することを目指すのは、主に以下のようなメリットがあるからだ。

  • 他のブロックチェーンとの相互運用を実現して、ネットワークの処理能力を向上させる。
  • 他のブロックチェーンとの相互運用を実現して、スマートコントラクトを利用する。
  • ネットワークの基盤となる「リレーチェーン」のセキュリティを活用し、開発コストを抑える。

このようなメリットがあるため、PolkadotとKusamaへの接続を希望するブロックチェーンは多いが、現時点ではどちらも、パラチェーンの数の上限を100と設定。上限があってどのブロックチェーンでも自由に接続できる仕組みではないため、オークションが行われていく。

オークションの勝者は、指定期間において、Kusamaであればネイティブトークンの「KSM」、Polkadotであれば「DOT」の保有量に応じて決定する仕組みだ。

Kusamaの1回目のオークションは22日までの予定で、1つのオークションで1つのパラチェーンが決定する仕組みとなっている。1週間ごとに5つのオークションを行なった後は、ネットワークの環境を確認。問題ないことが確認できれば、およそ2週間ごとに開催するスケジュールに移行するとしているホームページもあるが、その後も1回目と同様のスケジュールで5つのオークションを行うことが提案されているという。

関連初心者でもわかるPolkadot(ポルカドット)|仕組みと将来性を解説

日本発のプロジェクトも参加

トークンの保有量がオークションの勝者を決定するため、各プロジェクトはできるだけ多くのKSMやDOTを集める必要がある。そのために用意されている仕組みが、コミュニティらからトークンを借りることができる「クラウドローン」。クラウドローンのサポートを行うと発表している暗号資産(仮想通貨)取引所もあり、そこの顧客は、直接自身が支持するプロジェクトにトークンを貸し出すことも可能だ。

クラーケンはKusamaのオークションスケジュールの発表と同時に、まずはKarura NetworkとShiden Networkのオークションをサポートすることを発表。公式ホームページによると、その後サポートするプロジェクトは増えている。その中で最初に発表されたShiden Networkは、日本発のパブリックブロックチェーンだ。

Kusamaに接続するためのShiden Network、Polkadotに接続するためのPlasm Networkの開発を主導するのは、渡辺創太氏が代表取締役CEOを務めるステイクテクノロジーズである。

関連日本発のパブリックブロックチェーン「Plasm Network」開発のステイク、11億円を資金調達

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧