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ビットコイン35000ドル回復も上値重く、主要アルトのイーサリアムはBTC建てで反転

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

29日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比-0.48%の380万円(34,300ドル)に。

BTC/USD日足

レジスタンスラインの35,000ドルで反落した。25日高値かつ現レンジ内の半値戻し水準であることからも、上値の重くなりやすい価格帯と言える。36,000ドルまでの抵抗線をブレイク出来れば、トレンド転換の関門となる40,000ドル〜42,000ドルへの一段高も視野に入るか。

BTC建てのイーサリアム(ETH)価格推移では、0.055BTC付近のサポートラインで反発後、再び上昇に転じた。7月には、EIP-1559の実装でベースフィーのバーン(焼却)を伴う大型アップデート「ロンドン」を控えており、テストネットの進捗経過が待たれるところだ。

ETH/BTC日足

アルト市場で最大の時価総額を有するイーサリアム復調のためには、DeFi(分散型金融)市場の再興が欠かせないものと思われるが、過去の相場サイクルの傾向からすると、先行指標のイーサリアムが今後高騰することがあれば、有望なアルトコインの循環物色が再び進む可能性も考えられる。

ビットコインの占有率を示すドミナンスは、23日に48.28%を付け反落。29日時点では46.6%で推移している。

なお、CoinMarketCapのデータによると、ビットコインのユニークアドレス(非重複)総数は、6月28日時点で約3800万に。5月29日以降の過去1ヶ月で最も多い数字となった。今年4月に過去最高の64,800ドルから急落し、価格が半減した際はユニークアドレス数も激減しており、地合いに相関している。

グレースケール投資信託の影響

投資企業Lyn Alden Investment Strategy社の創設者であるLyn Alden氏は29日、グレースケール社のビットコイン投資信託(GBTC)に着目。現在の相場の下落要因の一つとして、昨年大量のビットコイン資金流入が観測されたグレースケール社不在を挙げた。

Alden氏によれば、2020年後半は、GBTCが大量のビットコインを吸収し、強気相場の後押しになっていた。しかし昨今では、カナダのビットコインETFやCMEビットコイン先物など、機関投資家が仮想通貨へエクスポージャーを得る手段が他にいくつか台頭したことでGBTCの希少性が薄れつつある。結果的に大幅プラスだった価格乖離(プレミアム)は、マイナスのディスカウントに転じたとしている。

ビットコイン投資信託(GBTC)とは

米グレースケール社が提供する適格投資家向けの金融商品。証券口座からビットコインに関連した取引ができる優位性を持つ。ビットコインか米ドルをGBTCに預け入れることで受益証券を受け取ることができる。ロックアップ期間は半年で、その後セカンダリーマーケットで売却も行える。

グレースケール社のGBTCの運用規模は約65万BTCとビットコインの総発行量の3%に当たる。

▶️仮想通貨用語集

グレースケール社のビットコイン投信がマイナス乖離(ディスカウント)に転じたのは2月末。以後、現物価格(NAV)に対する乖離はマイナス状態が続いており、3月にはビットコイン投信向けの私募が中止された。

グレースケール社は20年6月18日から21年2月18日までの期間に284,393BTCを購入しており、これは同期間に採掘されたビットコイン発行量の127%に相当する。

出典:bybt

Alden氏は市場の下降要因について、(1)アルト市場へ個人投資家の投機資金が集まったこと、(2)イーロン・マスク発言及び、ESG観点のマイニング関連懸念、(3)レバレッジの大量清算、(4)モメンタムトレーダーの退散を指摘している。

なお、7月中旬には半年前にグレースケールの投資信託(GBTC株)を購入し、半年間ロックアップされた認定投資家の資産が解除される見通しとなっている。GBTCは、20年12月から21年1月にかけて40億ドル(約4,400億円)近くが流入した。中でも7月18日には、規模の大きな16,000BTC相当(約6.5億ドル)がアンロックされる見込み。

出典:bybt

当日以降に即座に流通市場で売却されるとは限らないものの、過去の傾向ではボラティリティ上昇につながる場合がある。JPモルガン・チェースのストラテジストらは「ビットコイン相場の逆風になり得る」として警戒感を示した。

グレースケールの投資信託が及ぼすビットコイン市場への影響(Grayscale Effect)は、以下の記事で解説している。

関連:ビットコイン急落で全面安、仮想通貨相場に影響する複数要因を解説|CoinPost週次レポート

中国情勢と採掘速度

中国政府によるビットコインマイナー(採掘業者)取り締まりの影響で、過去前例のない規模のハッシュレート低下が起きている。前日比では、+0.28%の73.2EH/sとやや回復した。

中国の規制動向については、有識者から7月1日の中国共産党創立100周年の影響を指摘する声もあり、イベントを通過すれば一服する可能性もある。

ハッシュレート大幅下落についても、中・長期視点で見れば世界への分散化はチャイナリスク低減につながりポジティブな側面もある。すでに大手マイナーの一部は再稼働のために海外移転を急いでおり、ビットコインの難易度調整で大幅易化が見込まれる中、マイナーの収益率(利益率)がさらに高まり、新興勢力の参入機会なども想定される。

次回難易度調整はブロック高689,472となっており、7月2日頃に実行される見込みだ。

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