- 仮想通貨市場
- 仮想通貨市場は、昨日BTC価格が100万円/JPYを割ったことで大きな下落も懸念されましたが、本日13時に98万円台を記録した後反発、22時現在で101万円台まで回復。昨日のBinance上場後、異常な取引が確認されたBytecoinは、入金や出金の停止などの事態が報告されています。
- 日米株価市場
- NY株式市場は高安まちまち、東京株式市場は主要三指数揃って下落となりました。両市場の重しとなったのは、NY市場時間でのトランプ大統領のイラン核合意からの離脱表明と、同国に対する最大級の経済制裁の発表。これにより地政学リスクが高まっております。
仮想通貨市場
9日の仮想通貨市場は、ビットコイン価格が昨日100万円/JPYのラインを割り込んだことで下落が続くことが懸念されたものの、日本時間13時に98万3000円の安値を付けた後反発、100万円復帰後には堅調な動きを見せており、21時現在では101万円を回復しています。
主要アルトコインもビットコイン価格に引きずられる形で下落しましたが、時価総額上位通貨の多くでマイナスが目立つものの、24時間比で3%以内に収まっています。
しかし全体的な時価総額で考えると、4405億USDから4245億USDへと24時間で(約1.75兆円)減少し、3.7%の下落率となっています。
ドミナンスの数値からも、全体的に下落時に見られる傾向通り、主要アルトコイン以外の下落率が高まる状況となりました。
BTC・XRP・ETH等を含むETPの扱いに関する特許取得
本日最大の注目ニュースとして、ウィンクルボス兄弟が経営するWinklevoss IP社は、仮想通貨を含むETPの取り扱いに関する特許が受理されました。
ETPには、ETF(上場投資信託)、ETN(上場投資証券)、ETC(上場投資コモディティ)などが該当します。
SECは、未だ仮想通貨取引所で一切のビットコインETFの取り扱いを認めていませんが、ウィンクルボス兄弟が仮想通貨に関連するEFT取引を懸命に進めていたことなどを踏まえると、今後の展開としてメリットを得たことになるでしょう。
CoinPostの参考記事
SBI Ripple Asiaが韓国大手取引所Coinoneの子会社と提携
前日比で1.68%のマイナスとなりましたが、XRPを有するRippleに関するニュースとしては、SBI Ripple Asiaが韓国大手取引所Coinoneの子会社と提携したニュースが挙げられます。
同社は、海外送金サービス「Cross」の正式サービスを6月開始を予定している中、Ripple社が提供するxCurrentのライセンス契約を締結させています。
Bytecoinが異常事態に
昨日大手仮想通貨取引所Binanceに上場したBytecoinは、160%以上の価格高騰を記録し、その取引高が2つの取引所に偏るという異常な取引が確認されていました。
そのような高騰のさなか、入金や送金が停止する事態が発生。価格変動の荒さからか、通貨に関するデータ取得を掲載する各価格変動サイトによって通貨データがバグったり、表示されないなどの状態も確認されています。
仮想通貨データを表示するcoincapでは、前日比の表示が340.23%で止まっており、時価総額10位に位置したまま表示されています。
しかし、coinmarketcapではデータ自体が無効化されており、通貨価格が?表示に。時価総額は、1594位と表示されています(同サイトの掲載通貨数は1597通貨)。
Binanceの取引プラットフォームでは86%のマイナスとなっており、実際の取引データや情報が確立されるまで、Bytecoinの取引は控えた方がいいでしょう。
なお、Binanceの下落率に近いデータを提供するcoingeckoでは、昨日時点で0.75円から13円まで17.3倍高騰、その後86.1%の下落幅となる2円まで下落するなど、異常な価格変動が確認されています。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄で注目の「マネックスグループ(8698)」は、-7.14%安と大幅反落。
昨日の大引け後に仮想通貨市場では、基軸通貨のBTC価格が100万/JPYを割り込むなど一時的な調整局面に入ったことに加え、信用取引による売買が活発化している銘柄に対する「日々公表銘柄」に指定されたことで、3営業日以上経過後に「増担保規制」の可能性が生じたため、利確売りなどが先行したものと思われます。
増担保規制(委託証拠金率の引き上げや現金委託証拠金率の設定などの措置)や増増担保規制の影響による熾烈な攻防は、株式市場における人気銘柄の宿命とされるものですが、異常な規模の出来高がこれだけ続くケースは早々お目に掛かれないことから、仮想通貨というテーマ性も含めていよいよ目が離せない状況です。
また、仮想通貨関連事業のニュースで2営業日前より動意づいた「AppBank(6177)」は、低時価総額(約60億円)ならではの激しい値動き(安値718円:高値942円)を伴いつつ、+12.27%(終値897円)と大幅続伸。
そのほか、「メタップス(6172)」の子会社であり、韓国のモバイル決済プラットフォームのメタップスプラスが、仮想通貨の時価総額ランキング7位に位置する「ADA(エイダ)」と提携を発表しています。
提携に関する詳しい記事内容と、仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄の最新情報一覧は、以下のリンク参考にどうぞ。
CoinPostの関連記事
NY市場
- ダウ 24,360.21(+2.89)
- NASDAQ 7,266.90(+1.69)
- S&P500 2,671.92(-0.71)
日本時間9日明朝(米国時間8日)に引けたNY株式市場は、1日通して方向感が欠ける相場展開となり、主要三指数高安まちまちで取引を終えました。
取引時間中にトランプ大統領がイランの核合意からの離脱を発表した他、最大級の経済制裁を課すとの意向が示された事で、地政学リスクが意識され警戒感から一時下げ幅を拡大する場面もありましたが、原油価格の回復なども材料に下げ幅を縮小、ダウは結局小幅高で引けました。
また本日は、銀行セクターが上昇。同セクターで追い風となったのは、アクティビストとして知られるバリューアクト・キャピタルが大手銀行のシティ・グループの12億ドル相当の株式を取得したと報じられた事です。
シティ・グループは終値ベースで3.65%の上昇。バリューアクト・キャピタルは経営戦略の変更は要求せず、株主還元を強化するように提案しているようで、シティグループ側もバリューアクト・キャピタルに対して歓迎するコメントをしていると報じられております。
取引終了後に、ウォルト・ディズニー社が1月期から3月期の決算を発表。売上高、一株利益ともに市場予想を上回っております。
東京市場
- 日経平均22,408.88(-99.81)
- TOPIX 1,772.91(-6.91)
- マザーズ 1,159.09(-6.23)
9日の東京市場は、主要三指数揃って下落。
NY市場と同様に、トランプ大統領によって発表された米国のイラン核合意離脱と、同国への最大級の経済制裁の報道が悪材料となり、東京市場でも地政学リスクの高まりによって寄り付きからマイナス圏推移。
一時日経平均は、100円を超えて下落する場面もありましたが、結局日経平均99円安となりました。
本日最も注目されたのは、トヨタの決算発表。純利益は過去最高の2兆4,939億円となった他、今期見通しも市場予想を上回る内容であり、また3,000億円の自社株買いを発表した事で、3.76%の上昇となりました。
その他、リクルートホールディングスが米国のオンライン求人サービス大手であるグラスドアを12億ドル(約1,300億円)で買収すると発表した事なども材料に、東京市場時間で円安ドル高が進行するなど好材料もありましたが、ソフトバンクの決算なども控えて、様子見をする投資家も多くいたようです。