仮想通貨市場の動向
7日の暗号資産(仮想通貨)市場。
ビットコイン価格は、前日比前日比+0.95%の34,231ドルで推移している。
6日には、中国人民銀行による新たな規制内容、及び警告が確認され、ビットコインが35,000ドルから一時1,500ドルほど下落する場面もあったが、悪材料として市場の想定を上回るものでなかったことから、下げ幅は限定的でその後持ち直した。
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前日比では、ビットコイン(BTC)+0.95%に対し、イーサリアム(ETH)が+3.75%、バイナンスコイン(BNB)が+6.45%、ポルカドット(DOT)が+6.39%、ユニスワップ(UNI)が+4.82%と、ラージキャップアルトの上昇率が目立った。
依然として1BTC=3万ドル水準を大きく割り込む弱気シナリオも燻っており”安全圏”とは言えないものの、局面を脱したと見た強気筋による買い戻しが確認されている。
イーサリアムについては、大型アップデート「ロンドン」の試験用テストネットが、すでに稼働し始めている。メインネットの稼働日程に関して、リサーチプラットフォームEthHubの共同創設者のAnthonySassano氏は、「7月9日のコア開発者会議で最終決定される」との見通しを示した。
現時点では8月4日が有力候補とされ、5つの改善提案の詳細は、以下の記事で解説している。
詳細:イーサリアムの大型アップグレード「ロンドン」、8月4日の実施を提案
また、2日に発表されたCoinSharesの週次データによると、仮想通貨関連商品への資金流入・出は、9週間ぶりに6,300万ドル/週の流入超過に転じており、機関投資家の意欲にも変化が見られる。
週間ベースでは、カナダでビットコインETFを提供する「Purpose」が最大流入を記録した。
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中国マイナー情勢
ビットコインの採掘能力を示すハッシュレートは、前日比8.79%の96.9EH/sと回復した。1日には76.5EH/sまで急落していたが、先日の歴史的な難易度調整を経て、マイナーの利益率が大きく改善したこともあり、反発基調にある。
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Arcane Researchのデータによれば、中国当局のビットコインマイニングに対する取り締まりは、競合他社の欧米マイナーにとってより多くの利益をもたらした。
中国マイナー撤退に伴うグローバル・ハッシュレートの低下とともに、米コロラド州に本社を置くライオット・ブロックチェーン、マラソン・パテント・グループなど欧米企業の相対的な貢献度が大幅に増しており、株価の年初来騰落率でも恩恵を受けている。
一方で、中国・四川省にマイニングの拠点を置くビットコインマイニングリミテッド(BTCM)は利益を享受することができず、米テキサスとカザフスタンへの移転を進めている。
海外移転先を検討する大手マイニングプールBTC.TOPの創設者は、「米テキサス州、サウスダコタ州、テネシー州、マイアミ州を候補に準備を進めるが、これまでとの比較で最大6倍の操業コストがかかるとの試算があるほか、地元住民の抵抗に遭う可能性もある。」として懸念を示した。
海外移転は、中国当局によるチャイナリスクの影響を避けることができるメリットがある一方、大規模移転のコスト捻出のために保有BTCの売却につながるなど、市場の下押し要因となっていた。