はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

LINE子会社、CBDC(中央銀行デジタル通貨)向けのブロックチェーンをリリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

LINE PlusがCBDC事業に本腰

チャットアプリ大手LINEの子会社のLINE Plusが、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行するためのソリューションとなるブロックチェーン「LINE Financial Blockchain」を発表した。

CBDC(中央銀行デジタル通貨)

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

LINE Plusによると、このブロックチェーンは、大量の決済を処理するための高速性とスケーラビリティや、決済情報の機密性を備えており、またカスタム設定により、それぞれの国や地域のシステムや金融規制の要件に簡単に準拠できるようになっている。

すでに、LINEはアジア地域のいくつかの中央銀行とCBDCプラットフォームについて協議しているところだという。LINEブロックチェーンのメリットを活かしながら、各中央銀行のニーズも反映した、CBDCへの適用を目指すとしている。

LINE Plusは、2013年にLINE株式会社の子会社として設立。LINE株式会社は、以前韓国のネイバーが所有していたが、2021年3月に、「Yahoo! JAPAN」を運営するソフトバンクの子会社Zホールディングス株式会社(ZHD)と経営統合されている。

カスタマイズ可能なブロックチェーン

「LINE Financial Blockchain」は、顧客身元確認(KYC)や反資金洗浄(AML)の機能を簡単に追加することができるようになっており、基準を満たさないユーザーのアカウントを無効化したり、取引の制限を行ったりすることも可能だ。

また、複数のブロックチェーン間で通信できるインターチェーンプロトコルをサポートしており、互換性のある他のCBDCネットワークとも簡単に接続することができるという。

LINEのブロックチェーンは、互換性を持ったブロックチェーンを構築するためのオープンソースフレームワーク「Cosmos SDK(Software Development Kit)」を用いて構築されている。

LINE Plusはウェブサイトに、CBDCについて解説するページも掲載した。世界各国でのCBDC発行の状況や、CBDCというコンセプトについて概説しており、中央銀行デジタル通貨に注力していく姿勢が窺えるものとなっている。

発表されたブロックチェーンのウェブサイトが韓国語であることから、CBDCについてLINEがアピールする国の一つには韓国が含まれている可能性を指摘する声もある。

CBDCへ取り組む韓国企業

韓国では、その他の企業もCBDCへの取り組みを始めている。

韓国の中央銀行は、大手インターネット企業「カカオ」のブロックチェーンプロジェクトKlaytn、自動車大手ヒュンダイの関連子会社「Hdac Technology」とCBDCについての協議を行ったと報道された。また、新韓銀行はCBDCに使えるプラットフォームのテストを完了し、Klaytnブロックチェーンのガバナンスにも参加している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/15 月曜日
17:40
Web3インフラの進化はグローバル取引を変える|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で「グローバル取引の絶対基盤: 世界を繋ぐインフラ戦略」をテーマとしたパネルセッションが開催され、Web3インフラの重要性と発展に向けた課題、そして10年後のグローバル取引の展望について活発な議論が交わされた。
15:00
人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
12:25
イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
10:00
アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。
09:55
「ビットコインは毎日最高値更新する必要はない」アーサー・ヘイズが語るBTC長期投資の真価
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、各国の金融緩和政策を背景にビットコインの長期的上昇を予想した。4年サイクルよりもマクロ見通しが要因になるとしている。
09/14 日曜日
16:00
DeFiが抱える最大の課題は? トークン化時代見据えソラナ財団らが議論|WebX2025
WebX2025でソラナ財団やBNBチェーンからDeFiの専門家が集いパネルセッションを行った。現在の課題やトークン化などの潮流、今後の各プロジェクトの展望を議論した。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのBTC年内20万ドル到達予測やDOGEのETF上場計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週FOMCの焦点は? テクニカル的な買いがビットコイン相場を押し上げる可能性|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による今週のビットコイン週次レポート。米雇用統計の大幅下振れとインフレ鈍化を受けFRB利下げ期待が高まり、BTC円は8月23日ぶりに1700万円を回復した。来週のFOMCでは年内3回の利下げ織り込みと政策金利見通し下方修正が焦点。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|新経連の仮想通貨税制改正提言に高い関心
今週は、トークン化されたポケモンカードのブーム、ナスダックのトークン化株式の取引承認申請、一般社団法人新経済連盟の仮想通貨税制改正提言に関する記事が最も関心を集めた。
09/13 土曜日
15:00
日本のRWAトークン化の最前線、市場の特徴や展望は?|WebX2025
日本のRWAトークン化市場についてWebXでディスカッションが行われた。最前線にいるプレイヤーを招き、市場の特徴や展望、制度上の課題などについて話してもらった。
10:35
ビットコイン上昇鈍化、株との相関崩れる:トレジャリー企業動向と利下げ観測が焦点|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは上値の重い推移を続けている。米株価指数や金(ゴールド)が最高値圏に位置している一方で、ビットコインは上昇に伸び悩んでいる。その背景は?
10:00
コインベース、SECの文書破棄を問題視 裁判所に制裁求める 
仮想通貨取引所コインベースが米証券取引委員会の公文書破棄を問題視し、連邦裁判所に制裁措置を求めた。ゲンスラー前委員長のメッセージが破棄されていたことが監査で判明した。
09:45
Blockstreamら3社、東京で非公開のイベント開催
仮想通貨ビットコインのインフラ開発企業Blockstreamらは東京で非公開のイベントを開催。テーマは「ビットコインとRWAでアジアの金融変革を推進する」である。
08:40
イーサリアム、機関投資家需要拡大でオンチェーン活動が過去最高水準到達
Cryptoquantの最新レポートによると、イーサリアムは機関投資家の需要拡大により強固な上昇サイクルを示している。
07:10
ポリマーケット、90億ドル評価で資金調達検討 チェーンリンク提携も
予測市場プラットフォームのポリマーケットが90億ドル評価での資金調達を検討している。競合のカルシも50億ドル評価での調達を進めており、両社の成長が加速している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧