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マスターカード、仮想通貨決済導入へ前進 USDCを活用したテスト実施へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨決済導入へ前進

米大手決済企業マスターカードは、暗号資産(仮想通貨)決済の本格導入に向け、試験的にステーブルコイン「USDC」を活用することが分かった。

USDCの運営などを手掛ける米フィンテック企業Circleと協業し、消費者や企業が国境をまたいで、信頼性が高く、摩擦が少ない仮想通貨決済を行えるような環境作りに取り組む。

USDCは法定通貨と仮想通貨の間を仲介する「ブリッジ通貨」として活用。間にステーブルコインを挟んで、法定通貨と仮想通貨の両替を円滑に行えるようにすることが狙いだ。

実現すれば、法定通貨ネットワークへのアクセスを持たないケースもある仮想通貨サービスも、決済用カードを作成することが可能となり、仮想通貨決済がより広がる可能性を示している。

USDCとは

米ドル価格と1:1の価値となるように発行されているステーブルコイン。ステーブルコインの中では、USDTに次いで2番目に多く利用されており、Circleと大手仮想通貨取引所コインベースによる共同事業体「Centre」が発行している。

▶️仮想通貨用語集

関連:USDC発行企業のCircle、NY証券取引所に株式上場へ

マスターカードは今年2月、2021年内に仮想通貨決済に対応する計画を発表。「仮想通貨の支持派でも懐疑派でも、デジタル資産が決済領域の重要なパーツになりつつあることは否定できない」などと説明し、すでに仮想通貨決済の準備を進めていることを明らかにしていた。同業のVisaも今年3月、USDCを決済手段に活用することを発表している。

関連:決済大手Visa、米ドルペッグのステーブルコイン「USDC」の決済導入開始へ

Circleは今回のプレスリリースで、「現在カードを発行する企業は、仮想通貨などのデジタル資産を支払い手段に導入した場合、支払いを決済する前にデジタル資産を法定通貨に変換する必要がある」と説明。

そして「このプロセスは、主に多くのデジタル資産の価格が一定ではないため、コストがかかり、作業が複雑だ」と指摘している。そこで価格が安定したステーブルコインを仲介させ、このプロセスを簡素化することが今回の協業の目的となる。

マスターカードでデジタル資産・ブロックチェーン関連部門の幹部を務めるRaj Dhamodharan氏は、プレスリリースに以下のようにコメントを寄せた。

 

Circleとの協業は、新しい決済サービスやデジタル通貨による商取引を推進してくれるだろう。

 

我々は人々が決済を行う際の摩擦を減らし、また消費者の選択肢を増やせるようにするために、成熟を続ける仮想通貨市場が、さらに発展できるようにも取り組んでいきたい。

関連:マスターカードの世界18カ国調査:コロナ禍で仮想通貨や電子マネーへの関心急増

CircleのJeremy Allaire最高経営責任者(CEO)は、「マスターカードとの協業は、仮想通貨企業がカードのサービスを提供する事業の簡素化にもつながりうる」と期待を示した。

なお、今回の取り組みには、フィンテック企業「Evolve Bank&Trust」や、ステーブルコインの発行なども手掛けるブロックチェーン企業Paxosも参加すると報じられているが、この2社の役割については明確になっていない。

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