CoinPostで今最も読まれています

石油企業とビットコインマイニングのシナジー 最新事例と今後の展開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

サウジアラムコへBTCマイニングを提案か

中東サウジアラビアの石油大手Saudi Aramco(サウジアラムコ)に対し、ビットコイン(BTC)マイニングへの参入を検討するよう交渉している動きがあることがわかった。

同情報は、暗号資産(仮想通貨)関連会社Wise&Trustのビットコインマイニング部門責任者などを務めるRay Nasser氏が提供したもので、Nasser氏はYouTube番組「Bitcoinheiros」に出演した時に、次のように語っている。

我々はサウジアラムコと交渉している。砂漠から産出される石油はすべてこの会社の所有物だ。(その際生じる)副産物であるフレアガスは使用されていない。サウジアラムコのフレアガスだけで、今日のビットコインネットワークの半分に電力を供給できる規模だ。

Nasser氏はその後のツイッターで、「アラムコとArthur MiningおよびWise&Trust社との間では正式な会談は行われていない」点を強調し、あくまでも交渉段階である点を明らかにしている。

追記(8月3日)

サウジアラムコ社はその後、公式声明を発表。同社のビットコインマイニングを開始するという報道は不正確であるとした。

石油会社は、原油掘削現場で天然ガスを発見した際に、それを処理する必要がある。しかしガスを燃やして空気中に放出することは、二酸化炭素排出などの面で環境負荷があると問題視されてきた。

このガスを利用して発電を行い、その電力でビットコインをマイニングすることで、石油会社はガスを除去すると同時に、利益を得ることもできるようになる可能性がある。ガスの抽出現場から近い場所で行える時にのみ可能なソリューションであるが、ビットコインマイニング施設は、比較的に容易に設置できるため、導入しやすい点もメリットだ。

なお、サウジアラムコは記事執筆時点で、まだビットコインマイニングへの参入について公式声明は発表していない。

余剰ガスを活用したマイニング事例

余剰ガスを利用して仮想通貨マイニングを行う試みは増加している。

米Crusoe Energy社は、天然ガスの掘削現場から発生する温室効果ガスの一部を電力に変換し、ビットコインのマイニングに使用。これにより、炭素排出量を半分以上削減しているという。

また、ロシアの大手エネルギー会社Gazprom(ガスプロム)の石油子会社Gazprom Neft(ガスプロムネフチ)も、油田で発生するガスを仮想通貨マイニング企業に提供している。

ガスプロムネフチのブロックチェーン担当責任者Alexander Kalmyko氏は次のように述べた。

ガスによるエネルギーで、データセンターやマイニングファームに電力を供給して、資源をより有効活用できるようになる。特に、現場から発生したガスの輸送が困難であるシベリアや北極圏の遠隔地域で役立つ。

マイニングファーム

企業や組織がマイニングのために設置した大規模施設、及び敷地のこと。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。
12:00
RWA分散型金融Centrifuge、23億円調達
Centrifugeは新たな資金を利用し、Baseチェーン上に構築され、Coinbase Verificationと統合されたRWA向けの機関投資家グレードの融資市場の構築に取り組んでいく。
10:50
分散型決済Slash Payment、エアドロップ第一弾の詳細発表
仮想通貨決済サービス「Slash Payments」は、独自トークンSVLエアドロップ第一弾の詳細を発表した.。SlashのNFT保有者などが対象となる。
08:15
Roninチェーンが初のWeb2ゲームIP導入、韓国の「Ragnarok」
「Ragnarok: Monster World」は、Ragnarokが出すWeb3戦略ゲームで、タワーディフェンスとモンスター収集の要素を組み合わせたこのゲームだ。プレイヤーは「Ragmons」を集めたり、PvPモードで戦ったり、ギルドを作ったりできる。
07:15
「4月末までにブラックロックのビットコインETFがGBTCを追い抜く可能性」アナリスト予想
仮想通貨ビットコインのETFについて、4月末までにはブラックロックのIBITがGBTCを追い抜くとブルームバーグのアナリストが予想。両ETFの差は確実に狭まってきている。
06:30
ワールドコイン、独自のレイヤー2「World Chain」発表
ワールドIDを持ち人間であることが確認されたユーザーは、ボットよりも優先的に仮想通貨のブロックスペースを利用でき、無料のガスも利用できる。
06:00
TikTok関連企業BytePlus、Suiブロックチェーンを採用
BytePlusとの提携のほか、Sui財団がリアル・ワールド・アート・トークン化(RWArt)の先駆である「Artfi」に投資を行ったことも発表された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧