ツイッターの分散化へ
分散型のSNSプラットフォームを構築する「Bluesky」は、プロジェクトのリーダーにJay Graber氏を任命した。
Blueskyは米ツイッター社が主導しているイニシアチブ。任命の発表に合わせてツイッター社のジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)もコメントし、「ツイッターやソーシャルメディアの分散化にまた一歩近づいた」とGraber氏を歓迎した。ドーシー氏は「今後は取り組みをさらに加速する」としている。
Jay will be leading @bluesky!
— jack⚡️ (@jack) August 16, 2021
Another step towards decentralizing Twitter and social media.
Now we can move much faster, and through code. https://t.co/9RLR4Je8GE
中央集権的な企業が管理する従来のSNSとは異なり、Blueskyは非中央集権的なSNS実装を目指す非営利団体が開発を行なっている。ツイッター社は2019年、Blueskyへの出資を表明した。
Buleskyのミッションは、「オープンで分散化されたコミュニケーションのための技術を開発し、普及させること」だ。SNSのユーザーが、自身の体験をコントロールできるようなプラットフォームの開発に取り組んでいる。
「LinkedIn」のプロフィールによると、Jay Graber氏は暗号資産(仮想通貨)Zcash(ZEC)のソフトウェアエンジニアとして勤務した経歴を持つ。
また、ビットコイン(BTC)の暗号化技術をサプライチェーン(供給網)のセキュリティや可視化に応用する「Skuchain」という企業でも、ソフトウェアエンジニアを務めていたという。
Graber氏は過去に、SNSアカウントの信頼性を、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンで発行するNFT(非代替性トークン)で証明する取り組みで、イーサリアム財団から資金も獲得している。
今回の任命はGraber氏自身も発表。「これまでの1年間、分散型のソーシャルエコシステムに携わる人々と密に協業してきた。1月にエコシステムのレビューを公開している。次のステップはBlueskyのメンバーを集めることだ」とコメントした。
「これからツイッター社などの企業と協業し、イニシアチブの進捗状況を報告していく」としている。