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古参勢のビットコイン動く、DeFiプロトコルTVLは3ヶ月ぶりに過去最高水準超える CoinPost週次データレポート Vol.26

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

8月の仮想通貨動向

8月第4週の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)は一時5万ドル(550万円)に到達するも、心理的な節目で売り圧力が発生。株式市場など金融マーケットで警戒されていた「ジャクソンホール会議」でテーパリングに関するネガティブサプライズがなかったこともあり、仮想通貨市場などリスク資産全般に買いが入る場面もあった。

出典:CoinMarketCap

時価総額2位のイーサリアム(ETH)は27日時点で、累計バーン数が10万ETHを突破した。

出典:CoinMarketCap

時価総額TOP20の騰落率

時価総額上位銘柄の週間騰落率は以下の通り。(29日時点:ステーブルコイン除く)

  • ソラナ(SOL)+29.76%
  • テラ(LUNA)+18.90%
  • インターネット・コンピュータ(ICP)+11.27%
  • アバランチ(AVAX)+9.14%
  • バイナンスコイン(BNB)+6.95%

データ分析サイトSantiment社によれば、アバランチ(AVAX)は過去30日間で304%高騰。SNS上でのメンション増加に伴い、直近での高値を付けたと指摘した。

参照:CoinMarketCap

関連:2015〜2020年、仮想通貨「時価総額TOP20」の顔ぶれと変化

ステーブルコイン

仮想通貨オンチェーン分析サイトCryptoQuantのKi Young Ju CEOは、ここ最近17億ドル(1,870億円)相当のステーブルコインが取引所に流入したと指摘。理論上、これは1)仮想通貨の潜在的な購入資金 2)資金の出金準備に充てられる可能性があると分析した。

買い圧力は①のシナリオであるものの、いずれにせよ法定通貨が仮想通貨に換金されているのは長期的には強気であると言及。ステーブルコインの方が仮想通貨の購入をしやすいと述べた。

これは、弱気相場で起きる状況ではない。

ビットコインのオンチェーン・データ

ビットコイン(BTC)関連の注目のオンチェーンデータは以下の通り。

BTC取引量が過去最高に

オンチェーン分析サイトGlassnodeによれば、ビットコインの取引ボリューム(7日移動平均)は83億ドル(9,200億ドル)と過去最高記録を更新した。

トランザクション・ボリュームはオンチェーン上で取引されたビットコインの量を示す指標だ。

ビットコインのセンチメント

Santimentは29日、ビットコインが5万ドルに復帰した後も投資家のセンチメントがプラスに戻っていないと指摘。心理的な節目となっていた価格ラインを突破しきれなかったことで投資家心情はマイナスになったとして、反発の布石には適しているとした。

センチメント分析とは

AI(人工知能)などの機械学習モデルを利用し、ツイッター上のデータから文字情報を「ポジティブ」と「ネガティブ」に分類し、点数化。これまでの傾向によれば、価格上昇に伴い楽観系ツイートが増加し、下落に伴い悲観的な投稿が増加する傾向があるという。

▶️仮想通貨用語集

古参勢のBTC動く

glassnodeは長らく保有されていた「古い」ビットコインがオンチェーン上で多く消費されたと言及。投資家がディリスクし、利確していると分析した。

イーサリアムのオンチェーン・データ

イーサリアム(ETH)関連の注目のオンチェーンデータは以下の通り。

ETH2.0 ステーキング額

ステーキング額:716万ETH(前週比+4万ETH)

出典:CryptoQuant

関連:仮想通貨ステーキングとは|初心者でもわかる「報酬」の仕組み

ETHバーン量

オンチェーン統計サイトultrasound.moneyによれば、8月上旬に完了した大型アップグレード「ロンドン」(EIP-1559)の導入の影響でバーン(焼却)されたイーサリアムは135,000ETHを突破。(30日午後6時時点)。執筆時点では470億円(4.3億円)に相当する。

出典:Ultra Sound Money

EIP-1559の導入率

DeFi(分散型金融)に詳しいbanteg氏はビットコインのライトニングネットワークとイーサリアムのEIP-1559の導入率を比較した。2017年8月25日に実装されたライトニングネットワークは現在80%の導入率に達しているのに対し、イーサリアム・ネットワーク上ではEIP-1559の導入率は既に55%に達していると言及。

ライトニングネットワークがこの水準に到達するには、2年かかったと指摘した。

EIP-1559とは

8月5日に実施された大型アップグレード「ロンドン」で導入されたイーサリアム改善案。ガス代の高騰やネットワークの渋滞削減を目指し、手数料モデルに修正を加えた。

手数料がバーンされるため、長期的にはイーサリアムのデフレ資産化(≒に伴うETH価格上昇)を期待する声も一部ではある。

▶️仮想通貨用語集

DeFi(分散型金融)

DeFiプラットフォームのTVLは30日時点で1,509億ドル(16.5兆円)だった。28日にはTVLは1,655億ドル(18兆円)に到達しており、3ヶ月ぶりに過去最高水準を突破している。

出典:DeFi Llama

TVL(Total Value Locked)は、DeFiプロトコルへ預入れされた仮想通貨資産の総ロック額を指す。

クリプト指標

               
日程 指標

8/30

Kava Swapのメインネットをローンチへ

9/1

Kusamaのパラチェーン・スロット・オークション 第2弾開始へ

9/1

Secret Network IBC/Stargateアップグレードを実施へ

9/1

日本政府「デジタル庁」発足

前回の週次レポートはこちら:ビットコインのハッシュレート6月水準まで復帰、NFT市場は過去最高の月間取引量に

重要ファンダ情報などのクリプト指標カレンダーは、CoinPostアプリ(iOS)、TAOTAOアプリ(iOS/Android版)で好評配信中。

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説|寄稿:Bit仙人

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注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
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大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
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ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
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ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
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テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
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トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
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11/20 水曜日
17:03
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14:00
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韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
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Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
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米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

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2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
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