CoinPostで今最も読まれています

NFT特化型ブロックチェーン「Flow」 Dapper Labsが現状総括 Dapper Labs寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Flowブロックチェーンの現状

Flowブロックチェーンは、トップブランドとその何十億ものファンにとって基盤となる存在を目指しています。

Flowではユーザーエクスペリエンスが最優先され、コミュニティの成長を後押しし、ブランド、クリエイター、ユーザーの関係が再構築されます。Flowのエコシステムパートナーは、グローバルIPからインディーゲーム開発者、アバンギャルドなアーティストまで多岐に渡ります。

関連:Dapper Labs、米プロバスケ選手のNFTを使ったBCゲーム「NBA Top Shot」正式リリースへ

出典:Flow

Flowのエコシステムは、ユーザーがブロックチェーン上に自らの居場所を見出すことによって繁栄しています。Flowコミュニティは、スポーツ、アート、ゲーム、音楽、その他エンターテイメントの、信頼できるプロダクトの周りにユーザーが集まってくることで活気づいています。

関連:Dapper Labs、アメフトの「NFL」と提携したNFTトレーディングカードゲームを計画か

出典:Flow

Flow上では、プロジェクトが続々と立ち上げられて成長していく中で、プラットフォームがオープンかつ非強制的な形で相互作用し合うようになってきています。ユーザーに「デジタル・ネイティブ・オーナーシップ」を与えることは、Flowによるオープンな世界の構築における次のステップとなります。

特筆すべきことは、いまの勢いはまだ始まったばかりだということです。ユーザーがビジネスマンや企業の経営者、あるいは開発者、コレクターのいずれであっても、参加はまだ遅くありません。本番はこれからです。

Flowエコシステムの成長

出典:Flow

このグラフから分かる通り、Flowを採用する企業の数は、2020年12月以降、急激に増加しており、9カ月の間に600を超えました。

立ち上げられているプラットフォームは、音楽、ファッション、スポーツのコレクターズアイテム、ウォレットや開発者ツールなど、さまざまな媒体に及んでいます。NFTのユースケースがブームになっている一方で、フラクショナル・オーナーシップ、NFT担保ローン、SNSなど、Flowでは補完的なサービスが続々と登場しています。ブロックチェーン上における構築に際して、Flowは最高の使いやすさを提供します。

Flowネットワークの性能

Dapper Labs提供

Flowにおけるウォレットアカウントの成長ペースは、2020年夏のDeFiブーム時のそれをはるかに超えています。Dapper Wallet以外のウォレットアカウントは、Flowで加速的に成長しています。

また、エンドユーザーが利用できるアプリケーションや、その実装例が多様化したことで、ネットワークのトランザクション数は増加し、この大きな成長期においてFlowは数千万件のトランザクションを処理した実績があります。

Flowはネットワークの稼働が開始してまだ1年未満であるにもかかわらず、Flow上に構築されているアプリケーションを通し、すでに数千万件のトランザクションを処理しています。現在稼働中のFlowネットワーク性能はまだ初期段階にあり、本来の性能のほんの一部を発揮しているに過ぎません。

Flowアーリーアダプターの成功例

Dapper Labs提供

Flowが初期段階のアプリケーションに力を与え、すぐに成功をもたらした例としては、『Chainmonsters』がその典型例となります。Chainmonstersはクローズド・アルファ・フェーズの時点ですでに6万人以上の登録プレイヤーがおり、計100万ドルのジェネシス・ドロップを数分で完売させています。

また「Blocto」は、Flowで最も利用されているウォレットの1つで、ローンチから1年足らずで20万人以上のユーザーを獲得しています。この成功により、Bloctoは立ち上げ当初から多額のVC資金を調達し、現在までに500万ドル以上の収益を上げています。

Flowが提供する信頼はユーザーの利益だけに留まるものではありません。Flow技術を基盤とする企業は投資家の注目を集め、現在までに7億ドルを超える資金を調達していますが、この数字はDapper Labsの資金調達額を除いた額です。

環境に優しいブロックチェーン

Dapper Labs提供

ブロックチェーンを一から構築するとなると、持続可能性を念頭に置くことが重要となります。

FlowのPoS(プルーフオブステーク)コンセンサスメカニズムは、環境に優しいアプローチを可能とします。これはFlowの特徴であり、企業、開発者、ユーザーがそれぞれのブロックチェーンの長所と短所を検討する際に考慮する点です。

Flowの年間エネルギー消費量は、1時間に換算した場合1ギガワット未満に過ぎませんが、これに対してビットコインでは約11万ギガワットを浪費します。

実施中のFlowイベント

FLIP Fest

FLIP Festは、オープンソース・ブロックチェーン・プロジェクトに協力する開発者のための2ヶ月間に渡るビルドソンです。FLIPとは、Flow Improvement Proposal(フロー改善提案)の略で、Flowの改善点を議論・実行するためのコミュニティ主導の取り組みのことです。

FLIP Festの目的は、開発者がFlow上でソリューションを構築し、それが開発者コミュニティ、ひいてはより広い消費者層に持続的な影響を与えることです。FLIP Festの登録は10月15日に締め切られ、10月30日に終了します。

関連:「CryptoKitties」や「NBA TopShot」の基盤ブロックチェーン「Flow」とは

Flow Fest

出典:Flowverse

10月12日から開催されているFlow Festでは、コレクターズアイテム、ゲーム、音楽、スポーツなど、ブロックチェーン上に構築されている最先端の技術に触れることができるグローバル規模のバーチャルフェスティバルです。エキサイティングな発表、限定ドロップ、そしてたくさんのサプライズがあります。

このイベントは、エコシステム・パートナーのローンチ・ドロップに注目してもらうことを目的とし、数万から数十万人の世界中のコレクターを対象としたグローバル・マーケティング・キャンペーンが実施されます。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
13:29
Lido、イーサリアム出金量管理にNFTを活用
リキッドステーキングの最大手プロトコルLido Financeは、仮想通貨イーサリアムの出金プロセスで、NFTを活用する計画を明らかにした。取得したNFTは転送できるため、ETHステーキング報酬の請求権が譲渡・売買可能になる。
13:26
大手取引所OKX、香港で仮想通貨ライセンス申請へ
大手仮想通貨取引所OKXは、香港での仮想通貨取引サービスの提供に向け、現地法人を設立し、仮想通貨サービスプロバイダーのライセンス申請を行う意向であると発表した。
12:51
ビットコイン相場に市場の迷い、バイナンス訴訟の影響懸念も
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインが反発するも米株指数とともに方向感に欠ける展開。CFTC(米商品先物取引委員会)によるバイナンス提訴の影響については、流動性低下など強い懸念を示す有識者もいる。
12:25
「ブロックチェーンファミ通」発行へ、Oasysと『ファミ通』が共同制作
国内発のゲーム特化型ブロックチェーンのOasysは、ゲーム雑誌『ファミ通』との提携により、ブロックチェーンゲームに特化した『ブロックチェーンファミ通』を発行したことを発表した。
11:45
Optimismロールアップを提供するConduit、9億円調達
仮想通貨関連スタートアップConduitは、Paradigmが主導するシードラウンドで、約9億円を調達したと発表。イーサリアムL2「Optimism」のロールアップソリューションを提供する。
10:30
G7、仮想通貨の規制強化を議論か=報道
G7は、5月中旬の財務相・中央銀行総裁会議に向けて、仮想通貨セクターの規制強化についての議論を進める構えだと伝えられる。背景にはFTX破綻やSVBなどの事業閉鎖がある。
10:00
米CFTC「バイナンスの提訴には自信がある」
米CFTCの委員長は、CNBCのSquawk Boxに出演し、仮想通貨取引所バイナンスに対する訴訟について語った。今回の提訴には自信があると話している。
09:00
「GM Radio」 次回はビットコインのインフラ企業「Voltage」が参加
グローバル版CoinPostによる第17回GM Radioは、3月31日の10:00からツイッタースペースで配信予定。ゲストに仮想通貨ビットコインのインフラ企業Voltageを招待する。
08:00
ディズニー、メタバース部門を解体
米ディズニーは、メタバース構想を進める部門を解体したことがわかった。メタバース部門は約50名で構成されており、今回の解体は広範な事業再編の一環として実施されている。
07:20
米株市場の方向感乏しい、今週はPCEコア・デフレーターなど控え|29日
本日の株式市場は今週の米GDPや個人消費支出のデータ発表を控えており方向感が乏しかっか。NYダウは小幅安となり−37.83ドルで取引を終えた。ナスダックはIT・テック株の売り優勢で続落した。
03/28 火曜日
17:09
仕組み債発行のDeFi「Cega」、イーサリアム展開へ
仕組債のスマートコントラクト化に取り組むCega Genesis Corporationは、約7億円の追加調達が完了したことを発表した。Cegaは来週にもイーサリアムへの展開を開始し、レバレッジド・オプションを含む新たな製品ラインナップの拡大を加速する。
14:26
パリ「バーガーキング」、仮想通貨決済対応の充電端末を設置
パリの「バーガーキング」が仮想通貨決済を受け入れる電子機器充電端末「Instpower」を店舗に設置したことが明らかになった。Instpowerは大手仮想通貨取引所バイナンスのBinance Payで使用できる。
12:41
アリババクラウド、渋谷にゲーム開発者向け「ブロックチェーン・ラボ」新設へ
アリババグループ傘下のアリババクラウドは、Web3時代に向け日本のゲーム開発者支援のため、東京渋谷にブロックチェーン・ラボを立ち上げると発表した。ゲーム・VRコンテンツ開発会社のSkeleton Crew Studioと提携し、4月に開設する予定。
12:35
三菱UFJ信託銀行ら、国内発行ステーブルコインの相互運用に備えた技術連携を開始
ステーブルコインの相互運用 三菱UFJ信託銀行株式会社は28日、国内で発行が予定される多様なステーブルコイン間の滑らかな相互移転・交換の実現に向け、株式会社Datachainと…
12:00
メイカーダオ、DAO分割へ前進
DeFi大手Makerプロトコルを管理する分散型自律組織「MakerDAO」は、改善提案が仮想通貨メイカー保有者による投票で可決したことを発表した。将来のビジョン「Endgame Plan」を実現するための基盤となる組織構成や枠組みで構成される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア