分散型メタバースの実現に向けた成長戦略
ブロックチェーンとNFTを用いたゲームエコシステムを構築するEnjin(エンジン)は11月4日、1億ドル(約114億円)規模となる「Efinityメタバースファンド」の設立を発表した。
🌌Announcing the $100M #Efinity Metaverse Fund🌌
— Enjin (@enjin) November 4, 2021
At Enjin, we believe the Metaverse should be decentralized.
Today, we formalize our approach to building out the cross-chain #Metaverse and our NFT ecosystem in a more systematic way: https://t.co/GfCMao5sTn pic.twitter.com/Se4iViW04L
Enjinはこのファンドを通じ、資金調達ラウンドでの株式投資やEnjinエコシステムで使用できるトークンの購入を促し、Enjin技術を採用する提携先やパートナー企業をサポートしていくという。
これまでにもEnjinは、メタバース開発企業との提携や、MyMetaverseプラットフォームの開発などを通じ、ブロックチェーンゲームやメタバース領域のエコシステム構築に注力してきていた。
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Enjinの法務・財務責任者であるOscar Franklin Tan(オスカー・フランクリン・タン)氏は今回のファンド設立についてこうコメントした。
Enjin技術を採用するパートナー企業は、NFTゲームを初期から開発するパイオニアたちであり、今まさに大きく羽ばたきつつあります。私たちは、Enjinチームとして長年のコミュニティの知識を活かし、より体系的な方法で分散型メタバースをサポートしていきたいと考えています。
また、Enjinの共同創業者兼CTOであるWitek Radomski(ウィテック・ラドムスキー)氏は次のようにコメントしている。
私たちが開発中のEfinityは、メインストリームのクリエイター、ゲーマー、NFTコレクターなどをPolkadotエコシステムに惹きつけるでしょう。
私たちの意志は、Enjinを世界中のメタバースへの相互運用可能な分散型ゲートウェイとすることです。このビジョンを共有する方は誰でもパラチェーンオークションに参加することができます。
Polkadotのパラチェーンオークションに入札へ
またEnjinは同4日、NFT特化型チェーン「Efinity」のインターオペラビリティ(相互運用性)機能を実装すべく、Polkadotによるパラチェーンオークションに入札することも発表。
Enjinが次世代ブロックチェーンとして開発中のEfinity稼働に向け、12月2日から開始される第4回パラチェーンオークションに参加するとのことだ。
パラチェーンとは
パラチェーンとはポルカドットに接続する、独立した個々のブロックチェーンのこと。一方、各パラチェーンが接続され、ネットワークにおける中核的な役割を果たす部分は「リレーチェーン」と呼ばれる。
このオークションでの落札が決まれば、EfinityによるPolkadotへのパラチェーン接続が決定し、早ければ年内にメインネットへのローンチとなる見込みだ。
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パラチェーンオークションの仕組み
Polkadotのパラチェーンに接続するには、Polkadot本体の構成要素の一つである「リレーチェーン」上の「スロット(貸し出し枠)」を確保することが必要となる。
スロットは最もDOT(ポルカドット)を獲得したオークション落札者に割り当てられ、一度に最長2年間(96週間)のリース期間を獲得することができる。また落札者がスロットを確保するには、リース期間中、持ち分のDOTをロックし続ける必要がある。
バイナンスは10月15日、今回のPolkadotのパラチェーンオークションに対応することを発表しており、バイナンス取引所ではすでにクラウドローン形式でのオークションが開始されている。
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Enjinは、EFI(Efinityトークン)の総供給量の最大10%をクラウドローンの報酬に割り当てており、初期の貢献者は限定NFTをボーナスとして受け取ることができるという。