420ETHで販売も
米金融大手JPモルガンは今週開催した仮想通貨関連のイベント「J.P.Morgan Crypto Economy Forum」で、参加者に記念NFTを無料配布したことがわかった。
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イベントは11月30日に開催されたもので、米コインベースのArmstrong CEOやFTXのSam CEOなど、暗号資産(仮想通貨)業界の有識者もスピーカーとして登壇した。
今回配布されたNFTは動画コンテンツのもので、JPモルガンのロゴやイベントの名前が表示される。JPモルガンはポリゴン(MATIC)のブロックチェーンでこれらのNFTを発行した。
所有者の一人はNFTマーケットプレイスOpenSeaに「420ETH(約2億円)」という高額で、配布された1つのNFTを出品している。OpenSeaに出品されているこれらJPモルガンのNFTはまだ取引されていない状態だ。
420ETHや69人の所有者という数字は仮想通貨界隈ではいわゆるミーム的な意味合いを持ち、ジョークとみなされている。
JPモルガンのJamie Dimon CEOは長年、仮想通貨を批判しその価値を否定していたことから、出品者が420という数字で揶揄することが目的だとされている。
Dimon CEO個人は仮想通貨否定派だが、今回のイベントのように、伝統金融がDeFi(分散型金融)やWeb3.0について仮想通貨業界の有識者から話を聞くことはウォール街の変化と捉えられる。
Web3.0とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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