はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

FOMC通過でビットコイン反発、アバランチ(AVAX)前日比17.2%高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

14-15日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)にて、米連邦準備理事会(FRB)はテーパリング(量的緩和縮小)について、2022年末までに0.25%ポイントずつ3回の利上げする方針を示した。

利上げの目的は、主にインフレーションを抑制することにある。金融政策の早期正常化を目指し、中央銀行は米国債など資産買い入れの漸減ペースを速めることになる。

経済回復による需要急増と経済下支えのため米ドルを大量増刷の結果、11月の米国のインフレ率(米消費者物価指数)は、過去最高の前年比+6.8%に達した。これは1982年6月以来、約40年ぶりの水準だ。

出典:米労働省労働統計局

一方で、景気動向に直結する新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて「米経済の回復ペース次第」と含みを持たせた。パウエル議長は、新型コロナウイルスの変異種「オミクロン型」の感染拡大をめぐる不確実性にも言及した。

米ニューヨーク株式市場では、ダウ平均が3営業日ぶりに反発。前日比383ドル(1.1%)高となった。

FOMCへの警戒感から下落基調にあった金融市場であったが、今回のテーパリング加速(金融引き締め)方針は想定の範囲内としてすでに織り込んでおり、FOMC通過の安心感が優ったと言える。

ビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)市場もこれに追従。BTC価格は、前日比+2.6%の560万円(49,030ドル)まで反発した。

BTC/USD日足

今後の展望

Crypto ₿ULL God(@CryptoBullGod)氏は、今年9月のプライスアクションに類似していると指摘。相場のアク抜けと共に、この後の反転を見込む。

出典:CryptoBullGod

一方、Bluntz(@SmartContracter)氏は、当面の下落トレンド継続を予想。今年6月の底値である約3万ドルを割り込むおそれもあるとした。ただし中・長期視点では、最高値更新を展望する。

出典:SmartContracter

なお、市場心理を示すCrypto Fear & Greed Indexは、前週から引き続き「恐怖(悲観)」水準の29前後を推移している。強気トレンドの最中にあった1ヶ月前は、貪欲(楽観)を示す71だった。

Crypto Fear & Greed Index

アーケーン・リサーチ(Arcane Research)の週次レポートによれば、BTCの週間平均取引量は、ここ最近大幅に減少している。

FOMCへの警戒感のほか、2021年は相場高騰が続いた年であったことから利益確定(納税分確保)による手仕舞い売りが先行した可能性が考えられる。休場となる株式市場を筆頭に年末年始は例年薄商いとなりやすく、12月末に向け出来高が萎む傾向にある。

アルトコイン市場

ビットコイン(BTC)反発に伴い、主要アルトも買われた。

Coinmarketcap(CMC)時価総額5位のソラナ(SOL)が前日比10.8%となったほか、同10位のアバランチ(AVAX)が前日比17%となり、前週比でも上位銘柄の平均騰落率を大きくアウトパフォームした。

Messari

ソラナ(SOL)については15日、米大手仮想通貨投資企業Galaxy Digitalが投資信託ローンチを発表した。

関連:米Galaxy Digital、ソラナ投資信託を発表

16日には、バスケの神様と呼ばれる「マイケル・ジョーダン」氏が、ソラナ基盤のソーシャルプラットフォームのローンチ計画が明かし、市場に好感された。

関連: マイケル・ジョーダン氏がWeb3.0系アプリローンチへ、ソラナ採用

アバランチ(AVAX)に関しては、ステーブルコインUSDCが、アバランチでローンチされた(利用可能になった)ことなどが材料視されたものとみられる。USDC発行に携わるサークル社は、「USDCへの対応により、アバランチのDeFi(分散型金融)エコシステムの強化につながる」ことに言及している。

関連:USDC、アバランチのネットワークに対応

AVAXのDeFiプロトコルへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は、前年比30倍以上の成長を遂げた。1億8000万ドル規模の流動性マイニングインセンティブプログラム「AvalancheRush」を導入したほか、11月には四大会計事務所のDeloitteが、災害復旧用のプラットフォームの開発に、アバランチブロックチェーンを活用することが分かった。

関連:初心者でもわかるAvalanche(アバランチ)とは|注目すべき点や将来性を解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧