はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン第2関門で上昇一服、最高値更新のポリゴン(MATIC)が続伸した背景は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

23日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比-1.36%の555万円(48,650ドル)とほぼ横ばい。

BTC/USD日足

第2関門となるレジスタンスライン(上値抵抗線)、及び心理的節目の5万ドル水準を上抜けることができるかどうかという局面に差し掛かっている。ブレイクした場合、第3関門(①)の53,000ドル水平線、及び日足雲下に向け弾みも付くか。

一方、高値圏からの急落で含み損を抱えたままの投資家も少なくないとみられ、年末年始の薄商いや翌年の納税分を見越した手仕舞い売りが出やすい時期でもある。米国株式市場を中心に新型コロナウイルスの変異種オミクロン感染拡大について警戒感が燻るなか、BTCが順調に上値を伸ばせるかどうかは不透明だ。

米SEC(証券取引委員会)は、KryptoinおよびValkyrieのビットコインETF(上場投資信託)を非承認としたが、これは予見されていたことで織り込み済みだろう。否決理由として、「相場操縦や詐欺行為、投資家の利益を保護するための要件が不十分」とするもので、先日承認したビットコイン先物ETFと比較して市場の整備を課題として挙げるSECの姿勢はこれまでと一貫している。

関連:米SEC、2つの現物ビットコインETF申請を非承認

オンチェーンデータ分析

Glassnodeのデータによれば、オンチェーン上における週間取引量が、過去3ヶ月の最低水準となる約60億ドルまで減少した。

また、ビットコインの循環供給について、月10万BTCのペースで”流動的”から”非流動的”に移行していることを指摘した。

Glassnodeは20年12月、ビットコインのエンティティ(主体)を累積流出と累積流入の比率に基づいて分析し、その流動性を「高、中、低」のカテゴリに分類したところ、市場供給された循環BTCの内、実に78%に及ぶ1450万BTCが”非流動的”なエンティティによって保有されていることを示唆したことを報告した。

出典:Glassnode

外部コールドウォレットなどで長期保有するエンティティは非流動的であり、仮想通貨取引所で定期的に売買するエンティティはアクティブとみなされる。

21年12月14日時点で、最大供給数2100万BTCの内、90%となる1,889万BTCが採掘された。 資産にアクセス可能な「秘密鍵」紛失などで、すでに300万BTCが事実上消滅しているとの推計もあり、「流動的」なBTCの希少価値はますます高まっている。

非流動的ビットコインの持続的な上昇は潜在的な強気のシグナルを示している。その一方、短期的な流動性低下は投資家の関心の後退を示すほか、ボラティリティ(価格変動性)拡大を招きやすい。

関連:ビットコイン2100万枚の内、9割採掘完了へ

アルトコイン市場の動向

上位アルトの騰落率では、時価総額14位のポリゴン(MATIC)の上昇が目立った。

前日比+6.8%の2.66ドルと最高値を更新。前月比でビットコイン(BTC)などが大幅下落した中、大幅プラスの逆行高をマークした銘柄は、テラ(LUNA)とポリゴン(MATIC)しか存在しない。

出典:Messari

関連:ビットコイン反転攻勢、上位アルトではテラ(LUNA)が続伸

約半年前の過去最高値に向け、中期スパンのアセンディングトライアングル形成→上方ブレイクしており、特にここ数週間はチャート形状的にも買いが入りやすい局面だった。

MATIC/USD(Messari)

イーサリアム(ETH)基盤の最大手分散型取引所であるUniSwapは23日、スケーリングプラットフォームのポリゴン(MATIC)ブロックチェーンに対応。これに伴い、流動性マイニングプログラム(イールドファーミング)について計画されていることも好感された。

関連:Uniswap v3、ポリゴンで正式ローンチ

ガバナンス投票の結果、18日に賛成7260万票、反対50万票で可決したことがわかると、MATIC価格は騰勢を強めている。

昨今では、DeFiやNFT市場の人気化を背景に、イーサリアムチェーンでGas Price(ガス代)が高止まりしていることがボトルネックとなっており、ポリゴン対応によって取引手数料の大幅削減が見込めることで、UniSwapの需要促進が期待される。

The Block Researchによると、UniSwapの規模は、v2およびv3プラットフォームにて年初来6,000億ドルを超える取引量を誇る。

出典:The Block

また、Polygonのコア開発チームは14日、Ethereum Improvement Proposal1559(EIP-1559)のテストネット実装を発表。トークンをバーン(焼却)する方針を示しており、これも追い風となったものとみられる。

他銘柄では、米アイスホッケーチーム「カロライナ・ハリケーンズ」が、仮想通貨決済対象に「芝犬トークン(SHIB)」を加えると発表した。

決済は、2011年設立の仮想通貨決済プロバイダーBitPayと提携したeコマースプラットフォーム「Carolina Pro Shop」で行うことができるものだ。すでにビットコイン、イーサリアム、ドージコインなど13種類の暗号資産と、USDCやDAIなど5つのステーブルコインで決済可能となっている。

関連:国税庁、仮想通貨税制のFAQを改訂

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。
13:55
「ミームコインは仮想通貨への入り口として重要」=ギャラクシーデジタル考察
米仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは最新レポートで、ミームコインはもはや単なるブームではなく、仮想通貨市場への新規参入者誘致に重要な役割を果たしていると指摘した。一方、ごく少数のトークンのみが生き残り、大半は衰退するなど、ギャンブル性が高いことには注意を促した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧