はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ステーブルコインUSDC、イーサリアム上で競合USDTの供給量を上回る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム上の供給量でUSDTに匹敵

イーサリアム・ブロックチェーン上のステーブルコインUSDCの総供給量は、テザー(USDT)を初めて上回ったことがわかった。この背景には、分散型金融(DeFi)でのUSDC利用が増えたことが挙げられている。

現在、Etherscanによると、イーサリアム上で、USDCの総供給量は約400億5,000万枚であるのに対し、USDTの総供給量は398億3,000万枚だ。USDCとUSDTは共に、米ドルと価値が連動するステーブルコインだ。

その他のブロックチェーンも合わせた全体的な総供給量は、依然としてUSDTがUSDCを上回っている。一方で、イーサリアムのブロックチェーンは両方のステーブルコインの成長に大きく貢献しているものであるため、そのチェーン上でUSDCがUSDTに追いつき、逆転したことは注目される。

USDCとUSDTは、イーサリアム(ETH)のほか、ソラナ(SOL)やトロン(TRX)、アバランチ(AVAX)などの様々なブロックチェーンで利用可能だ。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

DeFiで需要増加するUSDC

USDCが成長した主な理由の1つとしては、分散型金融(DeFi)市場での利用が大幅に増えたことがある。ステーブルコインは、分散型取引所での取引や、DeFiプロトコル内でのイールドファーミングなど、様々な機能に使用されている。

USDCを発行する米サークル社の広報担当者によると、最近の暗号資産(仮想通貨)市場における変動も、USDCの成長を後押ししたという。広報担当者は、仮想通貨メディアThe Blockに次のように話した。

仮想通貨市場が上昇または下落する両方の局面で、USDCへの需要増加が見られる傾向がある。とりわけ、大きな動きがある時には顕著だ。

市場が上昇する時には、投資家が仮想通貨取引所に法定通貨と連動する価値を持ち込む手段としてUSDCを活用するため、需要が増加する。逆に市場が下落した時には、ボラティリティの高い資産を売却して、USDCのようなステーブルコインに変換する投資家が増えるという。

USDTは中央集権型取引所で需要

一方で、テザー社のパオロ・アルドイノ最高技術責任者は、USDTの需要は主に、中央集権型取引所のユーザーと機関投資家によってもたらされていると述べた。その点、DeFiプラットフォームで主に供給量を増やしている、USDCなどの競合ステーブルコインとは異なると説明した格好だ。

アルドイノ氏は最近の状況について、仮想通貨市場の弱気なセンチメントにより、機関投資家からのUSDT需要は減少していると続けた。個人投資家からの需要は、トルコとラテンアメリカなどインフレが高まる国では増加しているという。

ブロックチェーン全体で見ると、USDTの総供給量は、USDCのそれを上回って推移している。CoinMarketCapによると、USDTの現在の時価総額は約9兆円、USDCは約5兆円だ。

出典:The Block

USDCの供給量は過去3か月にわたって、ゆるやかに増加しているのに対し、USDTの供給量はやや停滞している。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/31 月曜日
17:51
SBI VCトレード、gumi株主向けにビットコイン1,600万円分を抽選配布キャンペーン
SBI VCトレードがgumi株主向けに総額1,600万円相当のビットコインを抽選配布する。口座開設とエントリーで参加可能な注目の株主優待キャンペーン。
15:07
イーロン・マスク、連邦政府DOGE省と仮想通貨ドージコインの関連性を否定
イーロン・マスク氏が米ウィスコンシン州のタウンホールミーティングで、トランプ政権の連邦政府効率化局(D.O.G.E)と暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)の間に関連性はないと明言した。今年2月のドージコインのマスコット表示で生じた市場の思惑は誤りだったことが改めて確認された。
14:10
メタプラネットがビットコイン購入へ 総額20億円の第10回普通社債を発行
株式会社メタプラネットは総額20億円の第10回普通社債を発行し、調達資金をビットコイン追加購入に充当。24日時点の保有量は3,350BTCとなり、積極的な買い増しを継続する方針だ。
13:03
米バンカメ「貿易戦争の資産逃避先ではゴールドが圧倒的優位」
バンク・オブ・アメリカのファンドマネージャー調査で、トランプ関税を背景とした貿易戦争時の避難資産として、金(ゴールド)が仮想通貨ビットコインより圧倒的に好まれていた。投資家の避難先として注目されているのが、パクソス社が発行するPAXG(Pax Gold)やテザー社が発行するXAUT(Tether Gold)、国内では三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が発行するジパングコイン(ZPG)がある。
11:16
仮想通貨市場など全面安 命運を左右するトランプ関税発表が4月2日に迫る
4月2日に迫るトランプ米大統領の関税発表が株やビットコイン(BTC)市場に大きな不確実性をもたらしている。著名投資家は今年最大の市場イベントと位置づけ3つのシナリオを提示した。一方、ピーター・ブラントはビットコイン(BTC)の65,600ドルへの下落リスクを警告している。
09:51
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制導入か 「金融商品」に分類する法改正案提出へ=報道
日本経済新聞の報道によれば、金融庁が2026年を目途にビットコインなど仮想通貨を金融商品とする金商法改正案を提出予定。暗号資産(仮想通貨)のインサイダー取引規制も新設する見込み。
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧