WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米OCC長官代理、ステーブルコインに銀行規制の適用を提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコイン規制と省庁間連携を呼びかけ

米通貨監督庁(OCC)のMichael Hsu長官代理は13日、大西洋金融フォーラムで講演を行い、暗号資産(仮想通貨)規制の必要性を訴えた。特に、ステーブルコインのリスクに対処することと、当局間の連携を呼びかけている。

Hsu氏は、仮想通貨全体の時価総額が現在2兆ドル(約230兆円)を超えており、NFT(非代替性トークン)によりアートや、メタバースにおける資産を購入できるようになっていることに言及。また、クレジットカード発行会社が、仮想通貨決済を扱うようになったこと、テスラなど上場企業の一部が、財務資産をビットコイン(BTC)で持つようになったことなど、最近の状況を振り返った。

このように仮想通貨の主流化が進む中で、規制当局にとっても課題が浮上しているという。

OCCとは

米財務省に所属する独立機関の一つ。米国で連邦法によりライセンスを受けて営業する国法銀行などを監督している。

▶️仮想通貨用語集

ステーブルコインへの銀行規制適用を提案

Hsu氏は、特にステーブルコインのリスクに着目し、次のように述べた。

仮想通貨ユーザーは、最大手のステーブルコインが安定しており、法定通貨と同等であると考えている。つまり、米ドル建てステーブルコインの保有者は、いつでも額面通りに米ドルと交換できると信じている。この信頼は、預金者が銀行からいつでも必要な時に、お金を引き出せるという信頼と同様のものだ。

Hsu氏は、この信頼が失われた時には、ステーブルコインから米ドルへと資金を償還しようとするユーザーが殺到するリスクがあり、「準備金の管理方法が不十分あるいは不透明なステーブルコイン」については、その傾向が強いと指摘。

さらに、仮想通貨セクターが成長していることにより、こうしたリスクはステーブルコインに直接投資していないユーザーにも影響を与えかねないと続けた。

Hsu氏は、リスクを軽減するための方策として、ステーブルコインに銀行規制を適用することを提案。

Hsu氏は様々なステーブルコインが台頭する現状を、南北戦争下で多数の独自通貨が普及した19世紀の米国に擬え、米政府が米ドルを法定通貨に定めたことで経済が安定化したと指摘。ステーブルコインの規制強化がむしろイノベーションの促進につながると説明した。

ステーブルコインの発行者を、銀行として規制することで、仮想通貨の技術革新(イノベーション)が進み、その技術革新がより強固なものになる可能性もある。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

関連: 初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

省庁間の連携

Hsu氏は、仮想通貨について規制当局が効果的に対応していくためには、省庁間の協力と協調が必要だとも話した。特に、グローバルに活動を展開する大規模な仮想通貨取引所に関して重要になるとして、次のように説明する。

現在、最大の仮想通貨事業者は、数千万人のユーザーを抱え、毎月数千億ドル(数十兆円)の取引を処理している。しかし、単一の当局による、包括的な監督の対象となってはいない。大規模な仮想通貨仲介業者は、複数の子会社を持っており、それらは異なる規制当局の管轄下にあるかもしれない。

一つの規制当局だけでは、事業者全体の運営方法、リスク、安全性、健全性、公正な方法で運営されているかどうか等を理解することができない。

さらに、こうした大規模事業者が、「従来の金融システムとの相互接続を深めるにつれて、包括的な監督体制が欠如していることによるリスクは増加する」ので、省庁間の協力の必要性も高まっていくとしている。

21年5月に米通貨監督庁の長官代理に就任したHsu氏は以前から米政府内の省庁間連携を強調していた人物。連邦準備理事会(FRB)、通貨監督庁(OCC)そして連邦預金保険公社(FDIC)の省庁間の連携する「デジタルアセット・スプリント・イニシアチブ」の設立に尽力した経緯がある。

関連:米通貨監督庁長官代理、「過去の教訓」から仮想通貨市場への懸念示す

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/19 水曜日
19:33
UPBOND、アパホテル宿泊者向け観光予約にJPYC決済を検討
UPBONDがアパホテル宿泊者向けにJapanTicketの観光体験・飲食店予約を案内するテスト運用を6月に開始した。円建てステーブルコインJPYCを使った決済の実装も視野に入れる。約100万人のウォレット基盤を持つ同社の狙いを整理した。
18:30
BCCC、年会費支払いにJPYC導入
ブロックチェーン推進協会(BCCC)が2026年7月、年会費の支払いに日本円建て電子決済手段型ステーブルコイン「JPYC」を追加した。unWallet等で受付。JPYC社の岡部典孝代表も歓迎のコメントを寄せた。
16:55
SkyBridge創業者、弱気相場でもビットコイン底堅さ指摘
SkyBridgeのスカラムッチ氏はCNBCで、ビットコインは明確な弱気相場にあるとしつつ、下落幅は過去より小さく次の強気局面への好材料だと分析した。
16:03
ビットバンク、ビットコイン入出金一時停止 eCash分岐へ対応
ビットバンクは19日、ビットコインのハードフォーク計画への対応として、8月21日17時頃から24日19時頃までBTCの入出金を一時停止すると発表。eCash分岐で新資産ECXが生まれる計画で、リプレイリスクにも言及した。
15:26
カルシ、CFTCに米国株指数「US500」の無期限先物を申請
カルシは8月18日、米国株500指数に連動する無期限先物「US500」の上場をCFTCに申請した。ビットコイン無期限先物の承認を先例に位置付け、CMEが起こした訴訟への反論も申請書内で展開している。
14:51
ビットコイン小口投資家の需要、2年ぶり高水準に接近=アナリスト
オンチェーンアナリストのDarkfost氏は19日、CryptoQuantとAxel Adler Jr氏のデータをもとに、BTCの小口投資家需要が過去2年で最高水準に近づいていると指摘。局所的な相場高値との相関にも言及した。
14:00
ハードウェアウォレットBitBox、ファームウェアの深刻な脆弱性を修正 内部監査で発覚
スイスのハードウェアウォレットBitBoxが、内部監査で発見した2件の脆弱性を修正する最新ファームウェア「Dixence」を公開した。実害の報告はないが、すべてのユーザーに更新を推奨している。
13:55
デジタルガレージ、JCB・ローソンとステーブルコイン決済の実証実験へ
デジタルガレージはJCB、ローソンと基本合意書を締結し、訪日外国人向けにUSDCを用いた店頭決済の実証実験を20日に実施する。国内では加盟店のキャッシュレス対応拡大に伴い、ステーブルコイン活用の動きが広がっている。
13:44
15年間休眠8.54BTCのビットコイン始動、含み益4000倍超
ギャラクシー・リサーチは18日、2011年6月受領のまま15年以上動きのなかった8.54BTCが16日に移動したとXで報告した。取得単価は1BTCあたり約14ドルで、含み益は約4,621倍に達する。
13:30
ファルコン・ファイナンス、エルサルバドルでRWAトークン化基盤を始動へ 第一弾はGPUフォワード契約
ファルコン・ファイナンスはトークン化資産のパイプラインをエルサルバドルで立ち上げる。第一弾はGPUフォワード契約で、コモディティ・貴金属その他への展開も視野に入れている。
11:15
ブラックロック、ビットコイン下落でも分散効果健在と分析
ブラックロックのデジタル資産調査チームが最新リポートを発表。ビットコインは2025年10月の高値から約50%下落したが、分散投資効果や通貨代替としての投資価値は不変と分析。60/40ポートフォリオへの1〜2%配分は有効との見解を示した。
11:15
新たに8行が中国デジタル人民元に参加、地域サービスや貿易の分野を補強
中国人民銀行がデジタル人民元の認可運営機関に平安銀行など8行を追加し、合計30行になった。地方の中小企業向けサービスの拡充などが期待される。
10:45
米ワイオミング州、ステーブルコインの相互運用基盤をチェーンリンクへ移行
米ワイオミング州の公式ステーブルコインが、相互運用基盤をレイヤーゼロからチェーンリンクCCIPへ完全移行した。複数年契約でセキュリティを強化し、他州や金融機関の規制対応資産展開の先行例となる。
10:10
サイファーパンク、ジーキャッシュのマイニング設備を米国で展開
サイファーパンクは、仮想通貨ジーキャッシュのマイニング設備をローンチしたことを発表。ハッシュレートは全体の約18%を占めると説明している。
10:03
ヴァンエック、ビットコインの降伏指標12中8点灯と分析
ヴァンエックが8月18日、ビットコイン相場分析リポートを公開。投資家の投げ売りが集中する局面を示す降伏指標は12項目中8項目が点灯した。長期保有者の売却動向とデリバティブ市場、マイナー収益の最新状況を解説する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧