メタバース事業でも活用
米メタ社(旧フェイスブック)は24日、新しいスーパーコンピューター「AI Research SuperCluster(RSC)」を発表した。
現在でもRSCを使用はできるが、完成は2022年中頃になると説明。完成すれば世界最速のAIスーパーコンピューターになると主張している。既存のサービスだけでなく、同社が事業の軸足とするメタバース(仮想空間)でもRSCを活用する狙いだ。
メタバースとは
インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使ってゲームや音楽のライブ、オンラインカンファレンスに参加できるなど、様々な領域で活用が期待されている。
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スーパーコンピューターとは、ひと言でいうと「非常に速い計算ができるコンピューター」のこと。メタ社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は25日、同社のアプリ「フェイスブック」で以下のようにコメントした。
メタバースでの体験を構築するには、1秒間に数百京の処理ができるような莫大な計算能力が必要だ。
RSCでは、AI(人工知能)が数兆の例を学習することができたり、何百という言語を理解したりすることもできる。
メタ社は、メタバースにおいて、AIが主導するアプリケーションやプロダクトが重要な役割を果たすと考えている。
同社は長期に渡って、RSCのために自己管理学習機能や次世代のAIインフラに投資を行なってきた。これからメタバースを稼働させる基盤技術としても、RSCを活用したいと述べている。
具体的には、多人数で話す際に異なる言語をリアルタイムで翻訳したり、AR(拡張現実)ゲームでシームレスに遊べるようにしたりする技術を可能にするために、RSCを活かす模様だ。
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