はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Cosmos、上半期ローンチ予定のインセンティブ・テストネット4つの新情報公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

22年上半期にローンチ予定

異なる暗号資産(仮想通貨)ブロックチェーンの相互運用実現を目標とするブロックチェーン、コスモス(ATOM)は4日、2022年上半期にテストネットローンチ予定のプラットフォームの情報を一部公開した。

テストネットとは

テストネットとは、開発者が新しい機能を追加してその挙動を検証する、本環境(メインネット)可動前の試験環境のこと

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

コスモスは、異なるブロックチェーンの相互運用性(インターオペラビリティ)の実現を目指している。各ブロックチェーンを同じネットワークに接続することによって、お互いのブロックチェーン間で送金を行うなど、相互運用を実現できるように開発が行われてきた。

関連:インターチェーン時代の幕開けか、Cosmosでクロスチェーンのトークン転送が可能に

2月現在、コスモスには、Secret Network、Terra、Cosmos Hubといったブロックチェーンが接続されている。また大手暗号資産(仮想通貨)取引所Crypto.comの公式アプリは21年11月、同チェーン内で動作する「Cronos」を通してコスモスに対応したことを発表した。

今回発表された、テストネットローンチ予定のプラットフォームは以下の通りだ。

1. Archway

コスモス上に構築された、非中央集権型のインセンティブ・スマートコントラクトプラットフォーム。コスモスに対応するデジタル資産の送金や受け取りを可能にする。

デベロッパーへの報酬がプロトコル自体に組み込まれているのが特徴だ。デベロッパーは、このdapps(分散型アプリ)がネットワーク上で利用されると、他PoW(プルーフ・オブ・ワーク)ブロックチェーンのバリデータ(承認者)のように、ネットワークレベルの報酬を割合に応じて受け取れる。

dAppsとは

「Decentralized Applications」の略で、オープンソースのブロックチェーンを利用して開発されるアプリを指す。中央集権的な管理者がいないことが大きな特徴。

▶️仮想通貨用語集

Archwayは、ネットワークオペレーターや初期からの参加者に加えて、基盤ネットワークを構築・改良するデベロッパーにも報酬を与えることを目標としている。22年3月に「Augusta」と呼ばれるインセンティブ付きテストネットをローンチされる予定だ。

2. Celestia

モジュール型ブロックチェーンネットワーク。コンセンサスとアプリケーションの実行を別々のレイヤーに分離して処理するのが特徴。

開発者は、独自のコンセンサスネットワークを構築することなく、仮想マシンのようなバーチャルな実行環境を簡単に定義し、展開可能。構築されたアプリケーションは、高い独立性を維持しながら、Celestiaのコンセンサスのセキュリティを継承・共有することができるという。

関連:仮想通貨取引所AscendEX、Cosmosベースの分散型VPNプロジェクトが新規上場

現在、Celestiaの開発チームはdevnetと呼ばれる予備的なテストネットを運用している。

最初のパブリックテストネットは22年の第2四半期にローンチされる予定だ。テストは数カ月間実施され、第3四半期に公開予定のインセンティブ付きテストネットの土台になるほか、バリデータコミュニティの成長も目的とされる。メインネットは、第4四半期にリリースされる予定だ。

なおインセンティブ付きテストネットは、メインネットとほぼ同等の機能を有する計画となっている。

3. Tgrade

ソフトウェア開発キット(SDK)上で動くスマートコントラクトモジュール)の開発チーム、Confioが手掛けるDeFi(分散型金融)プラットフォーム。DeFiプラットフォームとしては初めて、「統制」されているのが特徴であるという。

同プラットフォームは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク) と PoE(プルーフ・オブ・エンゲージメント)を組み合わせることで、プロジェクト初期段階における、PoEの欠点を解消することが目標。PoEとは、バリデータなどの協調を重視したモデルだ。協力へのインセンティブの設定などを基本としている。

PoSとは

PoSとは、保有(ステーク)する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利が得られるコンセンサスアルゴリズムのこと。

▶️仮想通貨用語集

より広いコミュニティが協力するインセンティブを与えるように設計されており、検証者と委任者のみに報酬を与える標準的なPoSブロックチェーンよりも幅広い機会を提供するそうだ。

現在Tgradeは、メインネットのリリース後に機能するゲーム・オブ・エンゲージメント関連のテストを、パブリックテストネットで実施中。メインネットのローンチ時期などは公開されていない。

4. Umee

ネットワーク間のクロスチェーンに重点を置いた、非中央集権型のインフラストラクチャー。チェーン間の資産移動やポジションの貸借などが行える。

同チェーンは今後、Webアプリ「Umeeverse Party」において、インセンティブ付きのテストネットをローンチする予定。total value locked (TVL)の貢献度を競うもので、クロスチェーンをテストしたいアプリユーザーであれば自由に参加可能。技術的な知識なども不要だ。

発表によると、「Umeeverse Party」では、チームはランダムな時間にスナップショットを撮影。レンディングとボーイングの両方からのTVL貢献度のランク付けが行われるそうだ。

関連:初心者でもわかるコスモス(ATOM)とは|注目点と将来性を解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。
05:45
米CME、ソラナとXRPの先物オプション取引を10月に提供予定
世界最大のデリバティブ取引所CMEグループが10月13日にソラナとXRPの先物オプション取引を開始すると発表した。
09/17 水曜日
18:00
日本でステーブルコイン普及のハードルと可能性は?|WebX2025トークセッション
WebX2025で日本円建てステーブルコインの普及をめぐるパネルセッションが開催された。専門家がステーブルコインの課題やユースケース創出をめぐって徹底議論した。
17:43
メタプラネット、「Bitcoin.jp」ドメインを取得 「ビットコインジャパン」も設立
メタプラネットは「Bitcoin.jp」を戦略的に取得し、新会社を設立。国内ビットコイン事業の拡大と収益基盤強化を目指す。
15:15
ビットコイン・スタンダード著者、アルゼンチン・ミレイ政権の経済政策を「ポンジスキーム」と指摘
ビットコイン・スタンダード著者のサファディーン・アモス氏が、アルゼンチンのミレイ政権の経済政策を「国家規模のポンジスキーム」と痛烈に批判。キャリートレードによる金融システムの崩壊リスクと、自由主義政策の矛盾を解説した。
13:30
11年間休眠のビットコインクジラが1000BTC移動、170億円相当
11年以上休眠していたビットコインクジラが17日朝、1000BTCを4つの新しいアドレスに移動したことがオンチェーンデータで判明した。
11:40
コインベース、銀行の「預金流出」懸念を否定 ステーブルコイン規制めぐり反論
米仮想通貨取引所大手コインベースが銀行業界のステーブルコイン規制変更要求に対し、預金流出は根拠のない神話だとする反論文書を発表した。
10:45
米ビットコイン法案承認に向けた円卓会議、セイラー会長らが出席
米連邦議会でビットコイン法案の円卓会議が開催され、ストラテジーのマイケル・セイラー氏らが出席。この法案では米政府が合計で仮想通貨ビットコインを100万BTC購入することなどが提案されている。
10:02
米国と英国、仮想通貨市場などで連携強化を協議=報道
ベッセント米財務長官、リーブス英財務相が仮想通貨分野での連携強化を協議した。リップル社なども出席した会合で、英米テックブリッジ関連で話し合いが行われた。
09:40
バイナンス、米司法省との監視官解除交渉が進行中=報道 
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが43億ドルの和解合意で課された外部監視官の要件が解除される可能性について米司法省と協議していることが報じられた。BNBが上昇。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧