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米FDICの会長代理、今年の最優先課題に「仮想通貨」を挙げる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

最優先課題に「仮想通貨」

米連邦預金保険公社(FDIC)のマーティン・グルーエンバーグ会長代理は2022年の最優先課題の1つとして「仮想通貨」を挙げた。仮想通貨やデジタル資産商品の金融システムにもたらすリスクを慎重に検討し、安全な方法での導入を模索しているという。

FDICとは

「Federal Deposit Insurance Corporation」の略。金融システムの安定を保ち、安全性や健全性の維持、また消費者保護のために金融機関を監督する役割を担う。被保険銀行における預金を保護するための預金保険業務等を行う米国政府の独立機関を指す。

▶️仮想通貨用語集

FDICは自身の使命を「米国の金融システムの安定性と国民の信頼を維持すること」としたうえで、今年取り組むべき最優先課題に、地域再投資法や気候変動、銀行合併法に加えて「仮想通貨」を挙げている。

背景

今回、課題として仮想通貨が挙げられた理由は、そのポテンシャルにある。同じく米連邦準備制度理事会(FRB)は先日、価格が米ドル(USD)などの法定通貨に裏付けされているステーブルコインに対して調査を行い、既存金融に及ぼす影響を評価した。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

同理事会は、ステーブルコインを「将来の決済のブレークスルーとなりうる革新的な技術である」、「金融システム全体に広く普及すれば、その効果は絶大」とその可能性の高さを評価する一方で、既存の金融機関のバランスを破壊するリスクがあることも指摘した。

関連:米FRB、ステーブルコインのポテンシャルと既存金融に与えるリスク面を分析

FDICもFRBと同様に、仮想通貨が金融システムに与える影響を評価し、導入にあたって慎重な検討をする必要があるとしており、グルーエンバーグ氏は以下のように発言している。

様々な暗号資産やデジタル資産商品の金融システムへの急速な導入は、安全性・健全性及び金融システムに重大なリスクをもたらす可能性がある。連邦銀行機関は、これらの商品がもたらすリスクを慎重に検討し、銀行組織がどの程度まで安全に暗号資産関連業務に従事できるかを判断することが肝要である。

また、同氏は、仮想通貨関連の活動によって生じる、消費者保護などのリスクに対する明確なガイダンスを、銀行業界へ提供する必要があるとも指摘している。

全体として、今回の発表内容は、先日の金曜日に退任したエレナ・マクウィリアムス元会長が以前より示してきた考えを継承する形となった。

関連:米連邦預金保険公社(FDIC)会長「銀行が仮想通貨を保管できるよう明確な規制を設ける」

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