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bitFlyer Blockchainの「miyabi」、金に連動するジパングコインの基盤システムに採用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「miyabi」基盤システムへ採用

株式会社 bitFlyer Blockchain(以下bitFlyer Blockchain)は7日、三井物産の暗号資産(仮想通貨)ジパングコイン(ZPG)の基盤システムとして、同社のブロックチェーン「miyabi」が選定されたことを発表した。

関連:三井物産、金連動の仮想通貨を発行へ=日経報道

「miyabi」は、bitFlyer Blockchainが独自開発したブロックチェーンだ。独自のコンセンサスアルゴリズム「BFK2」を採用し、秒間4,000のトランザクション処理速度を実現。高水準のセキュリティを実現し、一般的なブロックチェーンが苦手とする複雑かつ高速な検索機能を可能としている。

株式会社デジタルアセットマーケッツ代表取締役の西本一也氏は、「ジパングコインの基盤システムとして最も評価したポイントは、「miyabi」の特徴の一つである高トランザクション処理です。(高速検索機能は)IndexNodeという検索機構を担うNodeを活用することで、効率的なデータの検索を可能としています。」とコメントした。

また、今回の基盤システムとなるにあたって、「miyabi」に新しく追加された機能について、西本氏は以下のように回答した。

「miyabi」の既存機能内に、金融業務を考慮した概念が組み込まれていることより、その機能を活用する想定です。 例えば、ジパングコインの機能拡張において、銘柄追加の設定方法や資産データ移動時のコンプライアンス情報の設定などは有効です。 また、「miyabi」そのものの機能ではないですが、業務用のスマートコントラクトの設計や開発等について、miyabi関連SDKを本案件の要件に合わせて拡張していただき、長期間におよぶ要件定義を進め、検証しながら構築していただきました。 ほかにも、運用面における改善などの改修を含め、広範囲にご協力をいただきました。 ジパングコインを提供するシステムについて、純和製で対処したかったという点も大きいです。特に金融系システムでは、この要素は重要です。

関連:bitFlyer Blockchainの次世代ブロックチェーンmiyabi、クラウドサービス提供開始

「miyabi」のユースケースとしては、「不動産やファンド、持分法適用会社の持分などのデジタル化」などが想定されており、20年4月にクラウドサービスの開始が発表された。Microsoftや世界最大の会計事務所デロイトトーマツなども、同チェーンを活用している。

ジパングコインは、金(ゴールド)を裏付け資産とする仮想通貨。発行額に相当する金を三井物産が調達する。8日(火)から一般利用者向けの口座開設申し込みの受付が開始され、17日より取引が開始される予定だ。

ホワイトペーパーによると、信頼性と利便性の高い資産運用・インフレヘッジ手段を提供し、決算手段としての利用促進を図ることが通貨の目的だという。現時点では390億円に相当する数量が発行される計画となっている。

最後に、現在進行中の「miyabi」関連プロジェクトの有無について広報担当者は、現段階で具体名は伝えることができないとしたうえで、「現在、弊社では「miyabi」関連プロジェクトをいくつか同時並行にて進めています。」とコメントした。

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