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シンガポール金融当局「現在NFTを規制する計画はない」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「現在、NFTを規制する計画はない」

シンガポールの金融当局は15日、現在NFT(非代替性トークン)を規制する計画はないことを明らかにした。Fintech Newsが報道した。

シンガポール金融管理局(MAS)のターマン・シャンムガラトナム担当大臣が、議会で提出された質問への回答文書で、このことを明らかにした格好だ。MASは、シンガポールの通貨当局であり中央銀行である。

関連:大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

ターマン氏は、NFTへ投資するリスクについて警告もしているが、同時に、人々が投資するものをすべて取り締まることはMASの権限ではないとした。

リスクについては、「投機的な需要も背景に価格が高騰しており、投機熱が冷めれば、投資家が大きな損失を被る可能性がある」と指摘。また、「NFTの保有者は、自身の所有権を規定する法的枠組みを明確にする必要がある」と、法的な不確実性についても触れている。

その一方でターマン氏は、「規制当局は、人々が自分の選択でお金を投資するあらゆる物事や商品を規制することはないし、そうすることは不可能でもある」と述べた。

その上で、NFTに対するMASの立場が変わる可能性があることも認めている。ターマン氏によれば、「フラクショナルNFT」のようなものは、MASの規制監督を必要とすることもあり得るという。

フラクショナルNFTとは

一つのNFTを分割して、多くの人の間で少しずつ所有できるようにする仕組みのこと。

▶️仮想通貨用語集

ターマン氏は、監督対象になる事例も挙げた。例えば、仮にあるNFTが、上場株式のポートフォリオの権利を表すものとして作られた場合は、他の集団投資商品と同様に、「目論見書、ライセンス、事業活動に関する規制要件の対象になる」としている。

NFTに参入するシンガポール企業

ターマン氏によると、MASはNFTに対して「技術中立」のスタンスを取っているという。一般的に、技術中立は、商業化や開発など様々な場面で、特定の技術を優遇したりせず、最も適切なものを選んでいくことを指す。

シンガポールでは1月時点で、9社の企業がすでにNFTによる収集品や、メタバース関連のベンチャー事業を行っていた。

具体的には、ファッションブランド「Love, Bonito」、SNSや写真撮影などで使えるバーチャル衣料を提供する「Republiqe」、キャラクターデザインを行うスタジオ「Mighty Jaxx」、その他の企業がNFTへの参入を始めようとしている。

MASは、仮想通貨をめぐる規制要件の制定を進めているところだ。1月には、仮想通貨関連の広告を公共の場やメディアに掲載してはならないとするガイドラインを発表した。

関連:シンガポール中銀、仮想通貨取引の宣伝を規制へ

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