はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米シークレットサービス、仮想通貨犯罪に関する情報ページを開設

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の不正使用に関する捜査を紹介

米国シークレットサービスは18日、新たに暗号資産(仮想通貨)のセキュリティに関する情報を掲載するウェブサイトを立ち上げた。仮想通貨の不正使用と戦うシークレットサービスの最新活動を紹介すると共に、一般市民向けに、仮想通貨に関して安全性を確保するための方法など教育コンテンツを提供する計画だ。

関連2016年THE DAO事件のハッカー判明か、仮想通貨記者が特定

シークレットサービスは、同時に仮想通貨に関する捜査活動を行っていくとする内容の動画を公開。「シークレットサービスはデジタル資産の不正使用を捜査する主要な機関だ。次世代の貨幣を保護する準備は整っている」と述べた。

シークレットサービス捜査局アシスタントディレクターのジェレミー・シェリダン氏は、次のように説明している。

米国の金融システムに対する犯罪を取り締まるというシークレットサービスの義務の中には、「仮想通貨の仕組みについて国民に情報を提供すること」、「国民と協力しながら、仮想通貨を使った犯罪に関与する者を見つけ、逮捕、起訴すること」の両方が含まれている。

シークレットサービスは、公式発表で、特に仮想通貨がマネーロンダリングに使われるリスクを挙げた。

犯罪者が、不正行為によって得た資金を送金・洗浄する手段として使われることにより、ランサムウェア攻撃など、国境を越えたサイバー犯罪を可能にすると指摘。

また、海外の一部地域では、まだ仮想通貨が充分に規制・監督されておらず、国際的な犯罪組織は、そうした管轄区域の仮想通貨サービス事業者を使用して、不正収益を洗浄し、現金化することが多いとしている。

シークレットサービスは、米財務省と緊密に連携して捜査を進め、資産差し押さえなどの取り締まりを行い、サイバー犯罪を抑止していくという。

ランサムウェアとは

ハッキングを仕掛けたうえで、元の状態に戻すことを引き換えに金銭を要求するマルウェアのこと。「身代金要求型マルウェア」とも呼ばれる。感染すると、他人の重要文書や写真ファイルを勝手に暗号化したり、PCをロックして使用を制限した上で、金銭を要求してくる。

▶️仮想通貨用語集

「仮想通貨自体は犯罪ではない」

シークレットサービスは、「仮想通貨やデジタル資産を使った投資や取引それ自体が、本質的に犯罪であるわけではない」とも明言している。しかし、それらが「より一般的な決済手段になりつつある中、私たちは国民への教育と、不正金融撲滅の両方において最前線に立ち続ける」との姿勢を示した。

「仮想通貨が本質的に犯罪であるわけではない」との見方については、過去にも類似した見解が示されたことがある。シークレットサービスのサイバー政策顧問は2020年、「仮想通貨は犯罪の要素に過ぎない」「仮想通貨関連犯罪というカテゴリーは実際には存在しない」と語っていた。

関連米シークレットサービスが明かす、仮想通貨は犯罪の「要素」に過ぎない

サイバー犯罪の捜査能力を強化

シークレットサービスは、新しいテクノロジーが金融分野に変革をもたらすにつれ、対応する捜査能力強化に努めている。

20年には、「サイバー空間を利用した複雑な金融犯罪を防止、検出、軽減すること」を使命としてサイバー詐欺対策本部(CFTF)を立ち上げた。

また、高度なスキルを持つサイバー人材も確保。ネットワークへの不正侵入、詐欺、マネーロンダリング、スキミングなどの犯罪に対処し、多国籍サイバー犯罪者の逮捕に貢献しているという。

関連米シークレットサービス、サイバー詐欺対策本部を設置

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
14:58
パンプ・ファンとソラナへの55億ドル訴訟、5000件の内部チャット提出へ
パンプ・ファンとソラナを相手取った集団訴訟で、裁判所が第二次修正訴状を許可。内部告発者から入手した5000件のチャット記録を新証拠として提出へ。40億~55億ドルの不正搾取疑惑でRICO法違反を主張。
13:45
ロシア下院委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定、投資手段に限定
ロシア下院金融市場委員会のアクサコフ委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定し、投資手段としてのみ認めると表明した。
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
08:51
金融庁、ステーブルコイン・暗号資産の「仲介業」を規制対象に パブコメ募集
金融庁は12月16日、ステーブルコインや暗号資産の「サービス仲介業」を新たに規制対象とする政令・内閣府令案を公表し、パブリックコメントの募集を開始した。取引所以外も監督下に置く方針だ。
08:40
ウォーレン米議員がDEXの安全保障リスクを警告、パンケーキスワップを名指し
米国のウォーレン上院議員が分散型取引所パンケーキスワップの国家安全保障リスクについて財務長官と司法長官に書簡を送った。北朝鮮による資金洗浄とトランプ関連ステーブルコインとの関係を指摘。
08:05
ビットコイン保有企業カインドリーMD、株価低迷でナスダック上場廃止リスク
医療・ビットコイン保有企業のカインドリーMDがナスダックから上場廃止警告を受けた。株価が30営業日連続で1ドルを下回り、2026年6月8日までに基準への適合回復が求められている。
07:10
Visa、米国でステーブルコインUSDCによる機関向け決済を開始
Visaは、米ドルステーブルコインUSDCでの機関向け決済を米国で開始したことを発表。銀行の初期の参加者が仮想通貨ソラナのブロックチェーン上でUSDCを使った決済を開始したと説明した。
06:35
米国XRP現物ETFの累計流入額、開始1ヶ月で10億ドルの大台突破
米国のXRP現物上場投資信託の累計資金流入額が月曜日に10億ドルを突破した。11月13日の取引開始以降の節目となり、アルトコイン系ETFへの機関投資家の関心の高まりを示している。
06:02
米FDICがステーブルコイン発行規則案を承認、銀行子会社の申請手続きを整備
米連邦預金保険公社が銀行によるステーブルコイン発行の規則案を承認した。今夏成立したジーニアス法に基づき金融機関が子会社を通じて決済用ステーブルコインを発行する申請プロセスを定める。
05:45
ロシア最大手銀スベルバンク、分散型金融商品をテスト
ロシア最大の銀行スベルバンクが分散型金融商品のテストを開始した。顧客の仮想通貨取引への関心増加に対応し、5月にはビットコイン仕組債の発行も開始している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧