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コンサル大手PwC、「NFTがスポーツの未来を形作る」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

スポーツ業界の展望レポート

世界4大会計・コンサルティング会社の一つ、プライス・ウォーターハウス・クーパース(PwC)は、スポーツ業界における最新トレンドに関するレポートを発表した。 NFT(非代替性トークン)が、スポーツファンの体験を大きく変え、スポーツリーグやチームにとって大きな収入源となると評価した。

PwCは「スポーツ業界の展望2022」と題したレポートで、NFTが「スポーツの未来を形作るだろう」と主張。以下の3つのユースケースを取り上げた。

  1. コレクション用NFT: トレーディングカードのデジタル版
  2. シーズンパス会員用NFT: 特別席やVIP体験などの限定特典提供
  3. バーチャルアクセス・トークン:メタバースとの組み合わせで新たな交流の機会を提供

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

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関連:大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

コレクションとしてのNFT

コレクション用NFTは、スポーツリーグおよびチーム、また個々の選手からライセンスが提供され、基本的には「デジタル世界のトレーディングカードとして機能する」とPwCは説明。スポーツNFTは取引プラットフォーム「OpenSea」等で売買が可能になっているとした。

特に、20年秋にはDapper Labsが手がけるNFTコレクションゲーム「NBA Top Shot」がスポーツ関連NFTブームの先駆けとなったが、その後、米大リーグ(MLB)が独自のNFTを発行。米NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)もDapper Labsと提携し、「アメフト版NBA Top Shot」のサービス開始に向け動き出している。

関連:Dapper Labs、アメフトの「NFL」と提携したNFTトレーディングカードゲームを計画か

さらにチームや選手だけでなく、チケット販売業者もチケットをNFT化するなど市場に参入する動きをあると指摘。PwCは、著名なNBA選手の現物チケットの半券が50万ドル相当(約5,890万円)で落札されるケースに言及し、今後、チケット半券のデジタル版が登場し、限定コンテンツと連動させる可能性があると予想した。

シーズンパス会員のためのNFT

PwCは2つ目のユースケースとして、NFT技術を利用したシーズンパス会員への特典付与を取り上げた。

  • シーズンパスの保有資格がブロックチェーン上に記録される:紛失への対応
  • 会員の試合会場VIPエリアへのアクセス、売店の割引特典の利用
  • 観戦した試合ごとに特別NFTコレクションを発行

ファンだけでなくチームのスポンサーにとっても、シーズンパスのNFT化はブランド価値を高めるものになるとPwCは指摘している。

バーチャルアクセス・トークン

PwCは、デジタル空間でスポーツファンに特権を与えることが可能な「バーチャル(仮想)アクセス・トークン」を、NFTの3つ目のユースケースとして提案。メタバースとデジタル技術を組み合わせ、NFTを含むデジタル資産を利用することで、より多くのファンを獲得し、新たな市場が生まれると主張した。

バーチャルアクセス・トークンを利用して、メタバースで試合中の特別な体験、例えば選手目線やベンチ目線での視聴体験を提供したり、他のファンとの交流が可能になる。また、ロッカールーム体験や直接の対話など、異なるレベルでアスリートやチームとの交流もできると述べた。

デジタル資産とメタバースを組み合わせることで、チケットやグッズの販売、イベントを通してチームのブランド力を最大限に利用できる「全く新しい世界」を提供できるようになると、PwCは結んだ。

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