はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

マネックス22年3月期決算を発表、クリプトアセット事業の成長にNFT関連事業など貢献

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

過去最高収益を記録

国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックを傘下に収めるマネックスグループは27日、2022年3月期の決算を発表した。クリプトアセット事業の営業収益は286億円に上った。

一方、税引き前利益、純利益は増収減益に。前期比では純利益9%減となった。

マネックスグループは「クリプトアセット事業開始以来、主要セグメントは順調に成長」したと報告。日本・米国・クリプトアセット事業セグメントの連結収益は、2019年3月期に記録した472億円から826億円まで伸び、過去3年間の年平均成長率は+21%となった。

出典:マネックスグループ決算資料

中でもクリプトアセット事業はコインチェック買収後、過去最高となる286億円の営業収益を記録。コインチェックの口座数と取引数が伸長したことでトレーディング損益が増加したほか、NFT(非代替性トークン)新規ビジネス等の本格化によってその他収益も増加し、営業収益が前年同期比の+37.5%となった。

ただ、中長期での収益基盤拡大を見据え、認知度向上・新規顧客獲得のための広告宣伝費(TVCMなど)に57億円(前年比+37億円)をかけるなどして、販管費が149億円(+109.1%)まで増加したため、最終的なセグメント利益は139億円に落ち着いた。

出典:マネックスグループ決算資料

コインチェックは、今後の成長戦略として、コインチェックグループ(CCG)の新設を予定。海外で急速に仮想通貨市場が発展していることを背景に、2022年内を目途に米ナスダック株式市場のSPAC上場を目指し、クリプトアセット事業のさらなる成長を狙う。

関連:コインチェック、米NASDAQ株式市場の「De-SPAC」上場を目指すことを発表

成長するクリプトアセット事業

マネックスグループのクリプトアセット事業を担うコインチェックは、口座数を162万人にまで拡大(前年比+35%)。アプリのダウンロードシェアは3年連続国内No.1に輝くなど、国内仮想通貨取引所最大手のリーディングポジションを堅持している。

出典:マネックスグループ決算資料

また、新規NFTビジネスを展開することで、NFT領域でも国内のリーディングポジションを獲得。口座を持つ顧客に対してNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を提供するほか、日本円決済に対応したNFT取引所「miime(ミーム)」を運営する株式会社メタップスアルファを買収するなど、本格的なNFT事業への参入を見せている。

関連: コインチェック、NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を提供開始

関連: コインチェックがmiime運営メタップスアルファを子会社化、NFT市場のシェア獲得へ本腰

出典:マネックスグループ決算資料

さらに最近では、Web3.0時代の到来を見据えてメタバース事業の展開にも注力している。人気ブロックチェーンゲームの「ザ・サンドボックス(SAND)」「ディセントラランド(MANA)」上に、アーティストやコミュニティが交流できるメタバース都市「Oasis TOKYO」「Oasis KYOTO」を建設し、同社が提供するNFTマーケット等での収益機会の創出を狙っている。

出典:マネックスグループ決算資料

関連:次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。
05:35
米SEC、BTCやXRP投資のグレースケール仮想通貨投信のETF転換承認を再検討
米証券取引委員会がグレースケールの仮想通貨信託「Digital Large Cap Fund」のETF転換承認決定を再検討。NYSE Arca上場承認が一時停止状態に。
04:24
仮想通貨のサイバー攻撃にどう備える?|実例から学ぶ取引所の対策と自己防衛法
暗号資産のサイバー攻撃リスクと、取引所のセキュリティ対策、個人で実践できる防衛策を初心者向けにわかりやすく解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧