CoinPostで今最も読まれています

ソラナ・ウォレットを革新するアプリのトークン化規格「xNFT」とは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

xNFT Backpackの公開

スマホアプリを操作するのと同様に、ウォレット上でdApps(分散型アプリ)を利用できる新しいコンセプト「xNFT」と、OS(オペレーションシステム)となる「xNFT Backpack」が暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)のエコシステムで公開された。

現状、OpenSea(NFTマーケットプレイス)やAave(レンディング大手)等のdAppsは、ウェブサイトのように使用されている。ブックマークやGoogle検索からアクセスし、MetaMask(メタマスク)などの仮想通貨ウォレットに接続してようやく資産をやり取りできるようになる。

新たに発表された「xNFT Backpack」は、従来の仮想通貨ウォレットと同様に資産残高や保有するNFTを表示するだけでなく、MagicEdenやSerumDEX等のソラナ(SOL)のdAppsをスマホアプリの様に一覧表示でき、ウォレットの接続作業なしに利用できる利点がある。

xNFTはNFT(非代替性トークン)技術を応用したもの。通常、NFTはブロックチェーン上に保存された画像や音楽等のデータを表すが、xNFTの場合はMagicEdenやSerumなどのdAppsを保存する。そして、これを可能にするxNFT Backpackは「dAppsのトークン化OS」と評されている。

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

一つ一つのxNFTには、dAppsのデザインや特徴、機能性を説明するデータがウォレット内で表示されており、ユーザーはスマホアプリと同じ感覚で選択できる。一見するとdAppsをまとめたアプリストアのような、検索性と回遊性を高めるだけの単に便利なツールに見える。

しかし、Backpackはウォレットの秘密鍵を管理し、xNFTで表されたアプリに署名してスムーズに接続できるという。CoinPostの独自取材に対して開発者は以下のように説明している。

xNFTはプログラム可能であり、アプリケーションの全機能をxNFTに組み込み、それをウォレットが解釈する。これにより、ウォレットがプロトコルを統合できる。

開発者向けのアルファ版では、Magic Eden(NFTマーケットプレイス)でのリスティング、メタバース(仮想空間)Degodsでのステーキング、Mango Marketでのレンディング、Wormholeでのブリッジ、イールド・ジェネレーターPsyoptionsでの預金管理、及びAnchorでのスマートコントラクト開発といった操作がBackpack上で可能になっている。

関連:ソラナ基盤のNFTゲーム「スターアトラス」、決済企業MoonPayと提携

xNFTの開発組織Coral

xNFTの開発元は、ソラナのスマートコントラクト開発フレームワーク「Anchor」の開発陣が新たに立ち上げたCoral.Community。公式サイトによるとパートナー企業として開発企業Solana Labs、仮想通貨取引所FTX、大手VCのMulticoin Capital等、ソラナ・エコシステムの主要組織が参画している。

CoralはxNFTを管理するOS(オペレーションシステム)であり、ウォレットの役割も担う「xNFT_Backpack」を開発している。現在のところ、BackpackとxNFT開発者フレームワークは少数の開発者グループに公開されており、アルファ版プロダクトが構築されている段階。

今後、Coralは開発者用フレームワークとAPIセットを公開予定。非公開とされたロードマップ上には、より広範なユースケースを実現する機能実装も予定されているようだ。

関連:Web3ゲーム「Tatsumeeko」、イーサリアムとソラナにローンチを計画 10億円を資金調達

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア