はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

古川法務大臣、犯罪収益の仮想通貨没収を諮問

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

犯罪収益の仮想通貨没収を諮問

古川法務大臣は27日、犯罪で得た暗号資産(仮想通貨)の没収を可能にするため、組織的犯罪処罰法の改正を法制審議会に諮問した。

配布資料「諮問第123号」では、「近年における犯罪収益等の実情等に鑑み、犯罪収益等として没収することができる財産の範囲を早急に改める必要があると思われる」と説明。そして、この背景をもとにこれから「不動産もしくは動産または金銭債権でない時も、犯罪収益等を没収することができる」ようにしていくという。

法制審の議事録が準備中のため、上記文言に対し、どのように仮想通貨について諮問されたかは現時点では不明確だが、複数の国内メディアが、仮想通貨の没収を可能にするための諮問だと報じた。

また今回の諮問については、今月4日の時点でも読売新聞が報道。現行法では犯罪収益について「不動産・動産・金銭債権を没収できる」としか定めておらず、仮想通貨の位置付けが曖昧だった。このままだとマネーロンダリング(資金洗浄)などに使われた仮想通貨を没収できるかが不透明なため、現行法の改正を進める狙いだと伝えられている。

関連法務省が法改正へ、犯罪収益の仮想通貨没収を確実に

海外にあるソニー生命保険の子会社から約170億円の資金が不正送金され、米連邦捜査局(FBI)の調査にもとづきビットコイン(BTC)が押収された事件があったが、日経新聞によると、「日本の現行法では没収できたか分からない」と捜査関係者が述べていたという。

関連犯罪収益170億円をビットコインに交換 ソニー生命元社員、起訴内容認める

法制審は諮問第123号について、「刑事法(犯罪収益等の没収関係)部会(新設)に付託して審議することとし、部会から報告を受けた後、改めて総会において審議する」とした。

FATFの相互審査

マネーロンダリング対策(AML)やテロ資金供与対策(CFT)について国際基準の策定などを行うFATF(金融活動作業部会)は昨年8月、仮想通貨を含めた第4次対日相互審査報告書を公表。このとき日本は、実質的な不合格と評価された。

日本のAMLやCFTについて、仮想通貨を含めたリスクの高い分野に対処しようとしていると評価もしたが、全体的にまだ改善の余地があると指摘。今後取り組むべき具体的な優先課題としてFATFは、資産凍結措置、継続的な顧客管理、取引のモニタリングの実施などを挙げていた。

関連FATF、仮想通貨業界を含めた対日相互審査の結果を発表

FATFとは

「Financial Action Task Force」の略で、AMLやCFTを監督する国際的な組織のこと。提示するルールや勧告自体に法的拘束力はないが、加盟国に対して審査を実施し、非協力国リストを公開するため、大きな影響力を持っている。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/10 水曜日
14:59
SEC委員長、2026年に仮想通貨規制の大幅進展を予告 トークン分類制度など導入加速
SEC委員長が2026年の仮想通貨規制大幅進展を予告。トークン分類制度で3カテゴリーを非証券化、1月にイノベーション免除導入へ。前政権の法執行重視から明確なルール制定へ転換。
14:10
著名投資家レイ・ダリオ「中東は資本家のシリコンバレー」:国家によるAI・デジタル資産戦略を絶賛
著名投資家レイ・ダリオ氏がAIのハブとして急速に成長する中東を高く評価し、「資本家のためのシリコンバレーになりつつある」と述べた。一方、マイケル・セイラー氏は中東がビットコイン担保型デジタル銀行システムによって「21世紀のスイス」になる可能性を指摘した。
11:05
「ビットコイン・アフターダークETF」申請 夜間取引時間の高パフォーマンスに着目
ニコラス・ウェルスが米国夜間取引時間のみ仮想通貨ビットコインを保有する新たなETFを申請した。夜間の高リターン傾向に注目したものだ。ヘッジ型ETFも同時申請した。
09:50
プライバシー重視のステーブルコイン「USDCx」、Aleoのテストネットでローンチ
仮想通貨のステーブルコインUSDCを発行するサークルは、プライバシー機能を持つL1ブロックチェーンAleoのテストネットでUSDCxがローンチされたことを発表。ユースケースなどを説明した。
09:48
仮想通貨市場は政策待ち姿勢 ビットコインとイーサリアムに資金集中=Wintermute分析
Wintermuteの最新市場分析によると、仮想通貨市場は米FRBや日銀の政策決定を前に様子見姿勢を強めている。資金はビットコインとイーサリアムに集中し、レバレッジ水平は低位。先週金曜の急落後も市場は底堅さを保ち、質への選別が進む。レンジ相場継続の見通し。
09:05
プライバシー重視ブロックチェーン「Octra」、30億円規模のICO実施へ
完全準同型暗号技術を採用する仮想通貨プロジェクト「Octra」が2000万ドル規模のトークンセールを実施する。これまでも分散化重視で資金調達を行ってきた。
08:40
コインチェック、NACの新規取扱いを検討 NOT A HOTELとRWA領域で協業強化へ
コインチェックがNOT A HOTEL DAOの暗号資産NACの取扱い検討とRWA領域の協業強化を発表。NACの活用や共同サービスの開発方針について解説します。
08:20
「仮想通貨市場は次の10年間で最大20倍成長する可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、仮想通貨市場は次の10年間で10倍から20倍まで容易に成長する可能性があるとの見方を示した。ビットコインなどを例に挙げ、根拠を説明している。
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
12:00
XRPの買い方|おすすめ取引所と購入手順を図解【初心者向け】
暗号資産(仮想通貨)XRPの特徴から買い方、将来性、リップル社の最新動向や取引所の選び方も紹介します。ドナルド・トランプ次期米大統領の思惑やSECゲンスラー委員長交代による規制環境の変化、価格への影響を分析。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧