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フランス、仮想通貨規制案MiCAの合意に注力

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EUの仮想通貨規制法案合意を目指す

フランスは、30日に欧州理事会議長国の任期が終了することを見据え、EUの包括的な暗号資産(仮想通貨)規制法案MiCAの取りまとめに力を入れているところだ。コインポストの提携メディアThe Blockが報じた。

MiCAは「Market in Crypto Assets」の略で、EUが2020年9月に発表した包括的な仮想通貨規制案である。3月には欧州議会を通過し、EUの統治機関である欧州議会、欧州理事会、欧州委員会の間で三者協議が行われている段階だ。

この三者協議に近い2人の情報筋によると、フランスはMiCAの最新版で合意に達することを目指しており、MiCAに関する合意成立を、議長国期間中の主要な成果にしたい姿勢だという。

フランスの後は、7月よりチェコが議長国に就任するが、EU諸国の大半は7月中旬から8月にかけて夏季休暇を迎える。そのため、本日(30日)中にMiCAが合意に至らない場合、今後の交渉は9月に持ち越される可能性が高い。

検討されている事項

The Blockが入手した議長国フランスのメモによると、解決すべき残りの問題には「暗号資産サービス・プロバイダー(CASP)」の規制が含まれるという。

特に、CASPを欧州証券市場庁(ESMA)が直接規制するのか、それとも規制は各国の市場規制当局に委ねるのか、という点が検討されている。

欧州証券市場監督局(ESMA)とは

フランスに本拠地を置く機関であり、EU全体の金融市場の監視役として、証券法と規制を担当する。また、EU各国の金融当局間での協力と投資家保護を促進する。

▶️仮想通貨用語集

また、NFT(非代替性トークン)を他の仮想通貨市場の一部あるいは全ての要件から除外する動きも進められているという。これが実現した場合は、NFT発行者やプラットフォームがCASPとして登録する必要がなくなる可能性もある。

その他の検討事項としては11日に、ステーブルコイン規制や仮想通貨が環境に与える影響についても議論されていると伝えられていた。

関連:EUの仮想通貨規制法案「MiCA」、間もなく合意か=報道

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨の資金移動規制

MiCAと同時に、EUは資金移動規制についても検討しており、コインデスクは、EUの議員や各国政府代表者らが29日、これについて合意に達したと報告している。

これは仮想通貨送金に関わるマネーロンダリング防止規制に関する規制を含むものであり、自己管理型ウォレットによる少額送金についても監視対象になるのではとの懸念が広がっていた。

関係筋は、最終的に自己管理型ウォレットへの送金のほとんどは、資金洗浄に関する監視対象からは外すことが提案されたと話した。ただ、仮想通貨取引所など規制対象機関のデジタルウォレット間の送金は、少額であっても顧客の身元を確認する必要があるという。

自己管理型ウォレットとは

取引所などではなく、自分で秘密鍵を管理して資産を保有するために使用するウォレットのこと。「自己ホスト型」や「セルフカストディ型」などと呼ばれることもある。

▶️仮想通貨用語集

なお、MiCAと資金移動規制の最終版の内容については、各規制当局が採用するまでに、まだ何ヶ月にも渡る調整が必要となる見込みだ。

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