FTX、仮想通貨マイニング企業の買収も視野に

仮想通貨マイニング企業の買収も検討

大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン・フリードCEOは1日、仮想通貨マイニング企業の買収も前向きに検討していると話した。ブルームバーグのインタビューで語った内容である。

バンクマン・フリード氏は、次のように買収のチャンスについて話した。

マイニング業界について考えるとき、マイニングマシンを担保にして借入していた企業がある限り、彼らも市場の悪影響を受ける一部になるだろう。当社にとって、魅力的な(買収の)機会がやってくるかもしれない。その可能性を軽視したくはない。

バンクマン・フリード氏は、仮想通貨レンディング企業のバランスシートに影響を与える可能性のある「アンダーウォーター」(ローン残高が担保を上回っている状態)のマイナーが存在するかどうかを調べてきたという。

ビットコイン売却量増やすマイニング企業

バンクマン・フリード氏が指摘するように、一部のマイニング企業はマイニングマシンを担保に資金調達を行ってきた。しかし、仮想通貨市場がピークに達した2021年11月以来、最も人気のあるマシンの価値は約50%低下しており、こうしたローンにも悪影響を与えている。

Arcane researchによると、マイニングの収益性が急落していることを背景にして、2022年の1月から4月までに、マイニング企業はビットコイン生産量の30%を売却していた。5月にはさらに、生産した全てのビットコインを売却している状況だという。

こうした動きの例としては、ナスダック上場のマイニング企業Bitfarmsが6月に1週間で85億円相当のビットコインを売却したことがある。

同社は、これまでの「HODL」戦略を変更した形だ。市場の極端な価格変動を考慮し、資金の流動性を確保したり、債務を圧縮してバランスシートを強化したりする決断をしたと説明している。

HODLとは

仮想通貨の長期保有の意味で使われる用語。保有を表す「Hold」のタイプミスから広まったスラングである。

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BlockFiの買収権を獲得

FTXのバンクマン・フリードCEOは5月時点で、今後、数千億円規模の資金で他社株買収を検討していると話していた。FTXの専門外である見識とユーザーベースを持つ企業は買収の対象となり得るとしている。

また6月には「市場の悪影響の波及をくい止めるために、企業の救済を検討する責任がある」と財政難に直面している企業を支援する姿勢も示した。

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直近の動きとして、FTXの米国部門「FTX US」は財政難に陥った仮想通貨金融サービス企業BlockFiの買収権を得る契約を結んだ。

両社は、FTX USが4億ドルの融資枠をBlockFiに与え、最大2.4億ドルの変動価格でBlockFiを買収できる権利をFTX USに提供することで合意した。

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