中央アフリカ、ビットコインのサイドチェーン立ち上げへ

国家的な仮想通貨プロジェクト

中央アフリカ共和国(CAR)は25日に、ビットコイン(BTC)サイドチェーン「Sango」を立ち上げる予定だ。コインポストの提携メディアThe Blockが報じた。

これは、同国の仮想通貨イニシアチブ「サンゴ・プロジェクト」(Sango Project)の一環である。

このプロジェクトは「ビジネスを歓迎し、世界の仮想通貨愛好家を魅了する」仮想通貨ハブを構築することを主要な目的としている。関連する法的枠組みや、仮想通貨経済ゾーン「クリプト・アイランド」も提案された。

CARのフォースタン・アーシャンジュ・トゥアデラ大統領は3日に、CAR独自の暗号資産(仮想通貨)サンゴ・コインを発表していたところだ。「中央アフリカ共和国の次世代通貨」で天然資源のトークン化にも繋がる機能を持つ見込みであり、総供給量は210億枚とされる。

CARは今年4月、エルサルバドルに続きビットコインを法定通貨として採用することも決定していた。

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サンゴ・プロジェクトのホームページでは、現在チェーン立ち上げまでのカウントダウンが行われている。トゥアデラ大統領は16日、サンゴ・プロジェクトについて次のように述べた。

私たちは新たなマイルストーンに到達し、より良い未来の追求において、共に歴史を刻むことができる。ビットコインを基盤とした新しい通貨システムの始まりであり、天然資源省が以前示したSangoプラットフォームには誰でも参加できる。

Sangoチェーンの仕組み

ホワイトペーパーによると、Sangoはプライベートなビットコインのサイドチェーンとして機能する予定だ。サンゴ・コインは、ビットコインネットワーク上で直接取引を決済するよりも、ビットコインのサイドチェーンとして展開された場合、デジタル通貨システムとして最もうまく機能するという。

サイドチェーンとは

メインチェーンの課題点である処理遅延などを解決するために考案された、補助的な役割を持つブロックチェーン。処理速度向上を見込むサイドチェーンは、仮想通貨が実用的かつ多機能に進化していく上で重要な役割を持ち、ビットコインなどのスケーラビリティ問題(トランザクション詰まりなどの処理遅延)を解決するための用途に使われる。

▶️仮想通貨用語集

Sangoのサイドチェーンにビットコインを入金したユーザーは、ビットコインのラップドトークンであるSangoビットコイン(s-BTC)を受け取れる。ユーザーはこのs-BTCを、同国の仮想通貨プラットフォームで取引に使用される通貨サンゴ・コインと交換できる仕組みだ。

ラップドトークンとは

他の仮想通貨の価値と紐付けられた仮想通貨のこと。預けられたオリジナル資産を裏付けとしたトークンを作成することで、実質的に様々なブロックチェーンでそのトークンを活用できるようになる。一例としては、ビットコインをイーサリアム上で使えるようにしたラップドBTC(wBTC)が挙げられる。

▶️仮想通貨用語集

Sangoプラットフォームには、s-BTCとサンゴ・コインの間の交換を処理する自動マーケットメーカーが組み込まれる予定である。ビットコインを引き出したいユーザーは、SANGOを取引してs-BTCに戻し、それをバーン(焼却)することでビットコインを取り戻せる。

Sangoサイドチェーンには、ネットワーク上の取引を仲介する役割を担う21のバリデーターノードが存在。これらのバリデーターは、大統領、連邦大臣、国民議会のメンバーなど、選挙で選ばれた人々によって管理されるという。

Sangoプロジェクトでは、「トークン化による天然資源への民主的・分散的なアクセス」「クリプト・シティやクリプト・アイランドの創設」の他、「市民と国家をつなぐSangoアプリの開発」や「再生可能エネルギーによるビットコインマイニングの促進」なども計画されている。

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