WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米FRB、銀行の仮想通貨とDLTに対する姿勢を調査

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨やDLTの優先度

米連邦準備理事会(FRB)は15日、銀行の幹部に対する意見調査の結果を発表。暗号資産(仮想通貨)などデジタルイノベーションについての回答も得た。

この調査は、今年5月に実施されたもので、80の銀行を対象としている。

調査はまず、今後2年間あるいは2~5年間という時期に分けて、仮想通貨についての姿勢を聞き取った。具体的には、銀行の成長・発展戦略における、分散型台帳技術(DLT)や仮想通貨関連の製品・サービスの相対的な優先度をたずねている。

分散型台帳技術とは

DLTとも呼ばれ、英語の(Decentralized Ledger Technology) の省略で、日本語訳したのが分散型台帳技術である。「De-centralized = 中央集権でない(つまり非中央集権)」な台帳技術(Ledger Technology)のことである。これまで多くの分野において中央集権型に取られていた台帳を一つにまとめるのではなく、ユーザー全員で管理、監視しあっていく技術のこと。

▶️仮想通貨用語集

今後2年間を対象とすると、回答者の約56%は「優先事項ではない」または「優先度は低い」としており、約28%が「中・高の優先度」とした。

一方で、今後2~5年間では、「優先事項ではない」または「優先度は低い」とした銀行は約41%とやや低下、「中・高の優先度」としたのは、約41%と上昇した。

これらの選択肢の他には、「その他(コメント欄に書き込み)」という回答が用意されており、コメントの多くは「現在状況を見守っており、必要な時にはDLTや仮想通貨を取り入れることを検討する」というものだった。

こうした分野について、今すぐに参入を考えている銀行は少ないものの、現在は状況の推移を観察し、将来的に取り組む可能性も視野に入れている銀行が一定数存在している模様だ。

投資状況やインパクト

FRBはさらに、DLTや仮想通貨関連製品について用途ごとの投資状況についても質問している。「リテール決済」「ホールセール(大口)決済」「カストディ」「マーケットメーキング・ブローカー」「資産管理」「その他」の分野について、投資する意図を聞くものだ。

この中では「ホールセール決済」に投資すると回答した銀行が最も多く、「投資を慎重に増やしていく」「投資を著しく増やしていく」という回答が、あわせて全体の25%を占めている。

さらに、DLTや仮想通貨関連製品が銀行の流動性管理に与えるインパクトの大きさについて問われた。1(重要ではない)から5(非常に重要)まで、5段階で評価するものだ。

今後2~5年では「1(重要ではない)」とする銀行が大半を占めた(約63%)。また、今後5~10年という中長期的な予測になると、「1(重要ではない)」とする銀行は約33%に低下。インパクトの程度を「2」あるいは「3」とする銀行があわせて約52%と半分を超えた。

いずれにしてもインパクトが大きいとした銀行は限られていたものの、対象時期が長くなると、インパクトの大きさが高く見積もられる傾向がみられる。

また、DLTと仮想通貨についての特記事項には、21行が記入。「規制ガイダンスが発行されるのを待っているところ」あるいは「現時点でそうした技術の採用は明確でない」とコメントした銀行が多かった。

FRB副議長は銀行の参加をリスクと認識

FRBのラエル・ブレイナード副議長は8日、仮想通貨やDeFi(分散型金融)のリスクと規制のあり方についてスピーチを行っており、その中で銀行の参加についても言及している。

現在、仮想通貨はまだ他の金融システムに波及をもたらすようなリスクを持つ規模にはないものの、そうしたリスクが高まっている分野の例として、「ステーブルコイン」と「銀行の仮想通貨活動への参加」を指摘した格好だ。

「銀行が有益なイノベーションに参加することは重要」であるものの、強力な規制の枠組みがない状態では、銀行の仮想通貨分野参入により、規制が浸透していないエコシステムを定着させてしまうことに繋がりかねないとしている。

関連:米FRB副議長、仮想通貨やDeFi規制のあり方について見解示す

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/31 土曜日
14:02
仮想通貨犯罪追跡大手チェイナリシス、不正アクセス被害に
仮想通貨分析大手チェイナリシスが30日、顧客のユーザーIDや氏名などへの不正アクセスを公表した。10月には日本の佐川急便や米国のオラクル・ヘルスを含む数百件の個人情報漏えいも確認されている。
13:45
米クラリティー法案が再び焦点に、バイナンス被害で資産凍結の法的保護めぐり論争広がる
仮想通貨取引所バイナンスで約63億ドル(1兆円超)の被害が出たハッキングを受け、ルミス上院議員は、クラリティー法案が成立していれば不審な取引を凍結できたと主張した。これに反論も出ており、業界団体は取引所の連邦監督を議会に求めている。
13:10
テザー社、USDT準備金の超過分が1兆円超えに回復 6月末から約2倍に
ステーブルコインUSDTを提供するテザー社は、7~9月期の準備金保証報告書を公表した。9月末の超過準備金は79.5億ドルで6月末から約2倍になっている。
11:02
ハイパーリキッドの収益源多角化、USDC準備金利回りなどの割合増加=レポート
グレースケールによると、ハイパーリキッドのコア取引手数料は9割超から約6割に低下し、HIP3や準備金利回りなど様々な部門からの収益が前年から倍増している。
10:20
東証上場イオレ、保有151.21ビットコインを全量売却へ AIデータセンター投資に充当
東証上場のイオレは30日、ビットコイン151.21BTCの全量売却を決議した。売却見込額は18億3,100万円、売却損は約2億5,400万円の見込みで、代金はAIデータセンター事業関連投資に先行して充てる。
09:20
北朝鮮ハッカー、バイナンス1兆円窃盗の大半をわずか約20分で実行 秘密鍵に頼らず署名悪用
バイナンスで1兆円相当の資産が流出し、大半が約20分に集中したことが判明。分析会社は秘密鍵の盗難・漏洩ではなく署名の仕組みへの侵害と指摘し、EIP-7702が悪用された手口を踏まえ、承認ルールの独立判定などの対策を挙げた。
07:32
米CFTC委員長、バイナンス被害めぐり仮想通貨取引所が選べる伝統金融並みの保護を提案
米商品先物取引委員会(CFTC)のセリグ委員長は30日、バイナンスで29日に起きたハッキングを受け、仮想通貨取引所が任意で連邦登録できる選択肢を設ける考えを示した。米国のデリバティブ市場と同じサイバー対策などが適用される。
07:05
米仮想通貨関連株が全面安、1兆円規模のハッキングも市場全体への脅威は限定的とアナリストが見解
30日の米国株式市場ではバイナンスの1兆円不正流出事件を受けて、コインベースが10.62%、サークルが9.3%下落した。ウォール街の3社は市場全体の脅威になる根拠は乏しいとみている。
06:20
トランプ大統領、バイナンス1兆円被害めぐり北朝鮮関与の可能性を調査中
トランプ大統領は30日、仮想通貨取引所バイナンスのハッキングに北朝鮮のハッカー集団が関与したか調べていると話した。チェイナリシスは1兆円近くのハッキングは北朝鮮によるものだと強く確信している。
06:05
バイナンス、ハッキング被害の補償に約1兆円を確保
バイナンスは31日、ハッキング被害の補償に自社資金63億4000万ドル超を確保したと明らかにした。被害額の約80%分は流出と同じトークンで保有しており、残りも買い付けを進めている。
10/30 金曜日
21:25
SBI VCトレードとビットバンク、バイナンスの暗号資産流出で顧客資産に影響なし
SBIホールディングスが30日、バイナンスの暗号資産不正流出事案について、子会社各社のバイナンスに対するエクスポージャーは現時点で限定的で、連結業績への影響はないと発表した。SBI VCトレードとビットバンクの顧客資産への影響もない。
19:10
バイナンス、ハッキング調査で複数の侵入箇所が判明
バイナンスは30日夕方、仮想通貨の流出事件で他の侵害箇所が見つかったと公表した。出金サービスは45時間後の再開に向けて予定通りに進んでいるという。
17:29
レジャーに続きトレザーでも不正部品の報告 東南アジア販売店経由
ハードウェアウォレット大手トレザーは30日、東南アジアの販売店クリプトビリスが売ったSafe 5に不正部品が組み込まれていたとの報告を公表。同店で3月以降に購入した利用者に新しいリカバリーフレーズでの資金移動を求めた。レジャーの改ざん事件に続く報告。
16:45
フランス上院、仮想通貨の税務報告枠組み「CARF」合意の法案可決
フランス上院は、仮想通貨の税務情報を各国当局と交換する枠組み「CARF」を承認する法案を可決した。次は国民議会で審議され、成立すれば2027年に交換が始まる見込みだ。
16:44
金融庁、海外8地域の金融制度調査を公表 ステーブルコイン規制も整理
金融庁は30日、米欧中など8カ国・地域の金融制度に関する委託調査を公表した。暗号資産交換業者を扱う節では、米ジーニアス法やMiCA規則、中国が2月に出したRWA禁止の新通知まで、各地の暗号資産・ステーブルコイン規制を整理している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧