はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ヘルスケア企業CTO「医療分野でのブロックチェーン活用は不可欠」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

セキュリティー面での活用を有望視

ヘルスケア決済企業ZelisのKali Durgampudi最高技術責任者(CTO)は20日、ヘルスケア領域でのデータ保護に、ブロックチェーンが重要な役割を果たすと、ヘルスケア関連の情報を提供する海外メディアHealth IT Newsに対して語った。

Zelisは2016年にアメリカで創業された企業で、医療機関、医療消費者に代わる形で行う、医療の価格設定、説明、支払いサービスを展開。150万の医療機関のほか、数百万の会員と提携しており、支払いプロセス全体を管理するた統合プラットフォームを提供している。

関連:大手ヘルスケア企業Roche、Symbol基盤の「dHealth Network」でスーパーノードに

Durgampudi氏は、現在のヘルスケア領域はデジタル化を進める過程で、プライバシーとデータセキュリティの問題に直面していると説明。ブロックチェーンがこの問題の解決に貢献するとして、以下のように語った。

ブロックチェーン技術は、情報の改竄やコピーができないためセキュリティリスクを大幅に低減し、病院やヘルスケアIT組織にサイバー犯罪に対するより強力な防御策を提供する。

サイバー攻撃がますます頻発する中、この技術の導入は、患者や財務の機密データを保護するために不可欠となりつつある。将来私たちは、なぜもっと早くブロックチェーン技術を導入しなかったのかと問うだろう。

本格導入は早くても数年後と想定

Durgampudi氏は、ヘルスケアや医療の領域では、ブロックチェーンの導入が遅れていると語る。これらの分野では、ブロックチェーン技術が暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)と同一視される場合があり、またブロックチェーンは仮想通貨での使用に限られた技術と誤解されることもあるという。これらの要因が遅れの理由と同氏は論じている。

また同氏は、医療費の支払いにも、ブロックチェーンを活用できると主張。同技術によって支払いプロセスを透明化するとともに、配送・受領証明にも活用することで、プロセスの効率の上昇と、支払い自体の高速化も実現できると述べた。

ブロックチェーンがヘルスケア領域で本格的に導入され始めるのは、早くても数年後としつつも、大規模なセキュリティ侵害などが発生した場合、動きが早まるケースも考えられるとDurgampudi氏は説明している。

一部ヘルスケア企業は、ブロックチェーンをすでに利用中

ゲームや芸術といった領域と比べると少ないものの、ヘルスケア関連でのブロックチェーンの活用は、いくつかの例が確認されている。

2021年には、大手ヘルスケア企業Rocheが、シンボル(XEM)のコアエンジンを基盤にして構築された「dHealth Network」に、スーパーノードとして参画。同チェーンは、ヘルスケアに特化しており、患者の登録や健康診断書の発行、医薬品の追跡などに利用されていることが特徴。

保険会社やリサーチャー、患者など、ヘルスケア領域の全ての利害関係者を対象としたオープンなネットワークとされている。

また、米大手ドラッグストアチェーン「CVS」も22年3月に、NFTに関連する商標を登録したことが明らかになっている。申請内容には「処方薬や健康・美容・パーソナルケア製品などの一般商品をNFT化」などの説明が記載されており、メタバース(仮想現実)への参入も示唆されていた。

関連:米大手ドラッグストアチェーン「CVS」、NFT関連の商標登録を申請

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧