CoinPostで今最も読まれています

ハッキングされたNomad、仮想通貨返還に10%の報奨金を提供

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

不正流出した資金の返還を呼びかけ

DeFiクロスチェーンブリッジNomadは5日、同プラットフォームに資金を返還した場合、その10%の報奨金を与えるとハッカーに呼びかけた。

背景として2日未明、Nomadから暗号資産(仮想通貨)ラップドビットコイン(WBTC)、イーサリアム(ETH)、ステーブルコインUSDコイン(USDC)などの形で、約200億円相当の資金が不正流出したことがある。

ハッキングの原因はコードに誤って記述された部分があったことだ。最初の攻撃者がコードの脆弱性をついた後、すぐに数百アカウントが集まり同様の方法で資金を抜いていったと分析されている。

関連チェーン間ブリッジ「Nomad」でハッキング、WBTCなど200億円相当を損失

クロスチェーンとは

規格・仕様の異なるブロックチェーン同士を跨ぐこと、及びそれらを接続する技術を指す。イーサリアムのスケーラビリティ問題を受け、様々なプラットフォームでクロスチェーン導入が進んでいる。処理速度の向上のため、高速なブロックチェーンとの連携で負担を軽減する方針だ。

▶️仮想通貨用語集

40億円以上が返還済

Nomadは、資金返還専用のイーサリアム(ETH)アドレスを提示しており、返却を呼び掛けた。

不正に引き出した資金の9割以上を返却する者については、ホワイトハッカーとみなし、10%の報奨金を付与するとしている。そうした場合には、法的手続きを取ることはないとも続けた。

Nomadは3日にも、ホワイトハッカーやセキュリティ研究者に宛てて、トークンを返却するためのアドレスを公開していた。米大手仮想通貨カストディ企業Anchorage Digital(アンカレッジ・デジタル)と提携して、専用のアドレスを用意した形だ。

返還に使われるのはこのアドレスのみであり、他のアドレスに送らないように注意を呼びかけている。

ブロックチェーン分析企業TRM Labsと協力して流出した資金を追跡し、資金を受け取ったウォレットを特定しようとしているところだとも報告した。数日中には、関係する者がすみやかに必要な行動を行えるようにすると述べている。

6日の発表によると、これまでに86のウォレットから、合計43億円(3,200万ドル)相当の資産が専用アドレスに返還されているという。

脆弱性の緩和処理

Nomadのチームは、ハッキングの原因となった脆弱性を緩和するために対応しており、不正な更新者が無効な証明書により有効なメッセージの配信をブロックすることを防ぐ処理を行った。

チームは、完全な修正プログラムが配布され、システムの再起動が行われるまで、ブリッジを試行しないようにユーザーに呼びかけている。

関連ソラナ不正流出事件、Slopeウォレットが犯人に返金要請

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
13:13
オリーブオイル生産業者、DeFiプラットフォームでステーブルコイン建債券を発行
オリーブオイル生産業者ラマ・オリーブオイルは、分散型金融プラットフォーム「Obligate」を利用して、オンチェーン債券を発行した。この社債は、ユーロ連動のステーブルコイン「 EUROe」建で発行された。
13:02
米Circle社、USDCのアービトラムサポートを発表
ステーブルコイン「USD Coin(USDC)」を発行する米Circle社は、アービトラムのサポートを開始することを発表した。アービトラム上でUSDCが直接発行されることにより、裏付け資産の確保が約束され、いつでも1対1で米ドルと交換可能になる。
12:25
メイカーダオ、米国債への追加投資を検討
分散型金融プロジェクトの「MakerDAO」は、米国債への投資として新たに1,780億円の配分を目指す提案書の投票を開始したと発表した。0~6ヶ月間の各種満期を持つ米国短期国債の購入に充てられる目論みである。
11:45
Sui、F1チーム「オラクル・レッドブル・レーシング」と提携
Sui Networkは、F1チーム「オラクル・レッドブル・レーシング」の公式ブロックチェーンパートナーとして複数年契約を締結した。ファンとチームを結び付ける体験を支援していく。
10:25
米FRB、シルバーゲート銀行の清算に同意
米FRBは、米シルバーゲート・キャピタルとシルバーゲート銀行に対して、自主清算に同意する命令書を発表した。シルバーゲート銀行と仮想通貨業界のつながりについても指摘した。
09:35
ナイキ、米ゲーム大手EAと協業へ
Nikeとデジタルエンターテインメント企業EAは、新しいパートナーシップを締結。Web3プラットフォーム.SWOOSHのユーザーらの体験をカスタマイズできるようにしたり、向上させたりしていくという。
08:45
香港企業、米ドルステーブルコインをローンチへ
香港拠点のカストディ企業First Digitalは、仮想通貨の米ドルステーブルコインFDUSDをローンチすることを発表。FDUSDは、BNBスマートチェーンを基盤にするという。
08:15
デフォルト懸念後退 米国株反発、c3.aiは決算受けて大幅安
本日のNYダウは+153.3ドルと反発。ナスダックも+165.7ドルで取引を終えた。米下院が前日に債務上限法案を可決したことによって米国のデフォルトリスクは大きく後退している。
06/01 木曜日
21:40
Zaif、暗号資産FXサービス終了と「第一種金融商品取引業」の廃止を決定
暗号資産(仮想通貨)交換業者Zaifは1日、ビットコインやイーサリアムの暗号資産FXサービスの終了と「第一種金融商品取引業」の廃止を発表した。
15:29
AI のもたらし得る「深刻なリスク」に一部専門家が警鐘
「AIによる絶滅リスク」の軽減を訴える公開声明に、世界に名だたるAI技術の研究者や企業幹部ら350名が署名し、話題となっている。声明の主張には賛否両論あるが、AIについての議論の場を広げるものとして歓迎される。
15:10
Web3企業向けマーケティングツール「ソシャマ」リリース
ソーシャルマーケティング株式会社がWeb3企業向けのマーケティングSaaSツール「ソシャマ」の提供を開始した。仮想通貨やNFTを取り扱うWeb3事業者が抱える、ツイッターなどソーシャルメディア上でのマーケティングニーズに対応する。
12:32
英TP ICAP、機関投資家向け仮想通貨マーケットをローンチ
世界有数のインターディーラーブローカーTP ICAPは、ビットコインなど仮想通貨のスポット取引市場「Fusion Digital Assets」をローンチした。機関投資家向けで、分離運営モデルを採用している。
11:30
東京都政策企画局がデジタル証券発行支援を開始
東京都政策企画局は、デジタル証券(セキュリティトークン)発行支援事業の開始を発表した。これは、ブロックチェーン技術の広範な活用を促進し、スタートアップ企業の資金調達を多様化するための取り組みだ。
10:55
EU、包括的な仮想通貨規制案MiCAを正式承認
EUは、ビットコインなど仮想通貨に関する包括的な規制案「MiCA」を正式承認した。ステーブルコインに関する規定は2024年7月から、その他規定の多くは2025年から発効する予定である。
10:05
香港の新しい仮想通貨関連組織、Huobiが参加へ
Huobiは、香港の仮想通貨関連の新組織に加わることを発表。この組織は、香港を世界最大の仮想通貨市場にすることなどをミッションにしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧