CoinPostで今最も読まれています

SBI出資企業、米国でビットコインのデリバティブ取引提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国でのライセンス承認は初

SBIホールディングスは9日、子会社のClear Markets社が米CFTCから暗号資産(仮想通貨)デリバティブ提供の承認を受けたことを発表した。

米ドット・フランク法の施行後に導入されたスワップ執行施設(SEF)としての仮想通貨デリバティブの承認事例は今回が初だ。

CFTC(商品先物取引委員会)から承認を受けたのは米国における現物決済を前提とする米ドル建のビットコイン(BTC)取引ペアの取り扱いを開始する予定。今後提供する商品を拡大していく見込みだ。

なお、提供地域は米国のみとなる。

スワップ執行施設とは

正式名称はswap-execution facilities(SEF)。金融危機の再発防止策としてドット・フランク法下で2013年に導入された電子取引基盤。OTC取引の透明性を向上させる狙いがある。

別称、スワップ執行ファシリティ。

▶️仮想通貨用語集

米国の規制に遵守した格好でのビットコイン・デリバティブの事例はまだ数少ないものの、SBI社は今後の業界発展のためには「透明性や監督」の向上は必要だと指摘。今回、CFTCが仮想通貨デリバティブを承認した事例は「大きなステップになる」と捉えた。

Clear Market社は米国や英国、日本などで店頭取引(OTC)の電子取引プラットフォーム・プロバイダー。SBIグループは2018年に同社への出資を行なっていた。Clear Marketの米国支社であるCM USはSEF規制に準拠している。

また、Clear MarketはISDAマスターアグリーメントへの遵守など、規制面でのコンプライアンスを重視した仮想通貨デリバティブの導入を強調。SBIグループ内でのシナジー強化にも意欲を示した。

SBIの仮想通貨マーケットメイカーSBI Alphaでは既にClear Market社のプラットフォームを活用したパイロット取引を完了しており、今後も米国市場での取引先を拡充していく予定だ。

ISDAとは

国際スワップ・デリバティブズ協会の略称。ISDAマスター契約と呼ばれる法的文書を取得することで、標準的な契約条件を何度も再交渉する必要がなくなり、自動で適用される仕組みがある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア