はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

タイのGameFiプロジェクト「GuildFi」、22年上半期の現状報告を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2022年上半期の現状報告

タイのGameFiプロジェクトであるGuildFiは6日、2022年上半期の現状報告を発表。プロダクトの開発状況、パートナーシップ情報、財務情報、今後の展望などをまとめた。

GuildFiは2022年上半期の暗号資産(仮想通貨)市場について、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの価値が70%下落した弱気市場であり、GuildFiが発行するGuild Fi(GF)トークンの価値も大きく低下したと総括した。一方、こうした弱気市場だからこそプロジェクトの構築に集中していきたい、Web3.0市場に適合した最高の製品を作りたいと今後の意気込みを述べた。

開発状況

GuildFiは新機能の導入だけでなく、既存機能の改善にも積極的に取り組んでいると説明した。具体的には、クエストシステムのアップデート、独自のGXP(GuildFi上の経験値)マーケットプレイスの立ち上げ、プラットフォームのアップデート、ゲーム発見機能へのゲームパートナーの追加、ユーザーインボックスの開発などに着手している。

その結果、GuildFiの登録ユーザー数は、現在28万人で、2022年初めから400%増となっている。さらに、HPへのトラフィックも大幅に増加しており、総アクセス数は200万を超え、2022年7月だけでも50万以上のアクセスがあったとした。

クエストシステムとは、ユーザーにGuildFiプラットフォーム上のゲームやアクティビティを行うことを促す独自のシステムである。当初は、パートナーだったゲームの多くが開発中だったため、クエストはコミュニティメンバーをパートナー企業のコミュニティに紹介することに重点を置いていた。

しかし、ゲームの開発が進むにつれてゲーム固有のクエストを実装することが可能となった。2022年上半期時点で、合計24個のクエストが作成され、そのうちの合計220万個のクエストがユーザーによって処理されている。

また新機能として、ユーザーがGuildFiプラットフォームからNFT(非代替性トークン)を直接借りることができるAlpha NFTレンディング機能を実装したと説明。現時点では、Axie Infinityのみに対応しているが、今後他のゲームにも実装予定である。

関連:NFTゲーム「Axie Infinity」の開発企業、a16zなどから約170億円調達か=報道

ゲーミングパートナーシップ

2022年上半期は、ブロックチェーンゲームと伝統的なゲームの両方を含むゲーム業界内で有意義なパートナーシップを築いてきたと述べた。すでに約8万人のユーザーがパートナーのコミュニティに参加済み。また、NFT ホワイトリストを2.7万人を超えるGuildFiユーザーに配布した。 さらに、1.5万人以上のGuildFiユーザーがパートナーのゲームをプレイしているという。

出典:GuildFi

こうした中、スタジオジブリが制作協力しているRPGゲーム「二ノ国」とのパートナーシップが特に注目を集めた。あわせて開催された二ノ国とのキャンペーンでは、2週間の期間中に8,000件以上の投稿を集めた。結果的に、35万人を超えるユーザーが期間中にHPを閲覧し、約1.2万人の新規ユーザーの獲得に成功したという。

財務状況

財務状況については、仮想通貨市場が弱気であるにも関わらず、GuildFiの資産は約1.1億ドル(約147億円)と堅調に推移していると説明。一方、1,000万ドル相当(約13億円)をステーブルコインTerraUSD(UST)で保有していたため、USTの暴落の影響を受け、結果として600万ドル(約8億円)の損失が発生したとの報告もあった。

関連:テラUSD(UST)のディペッグ騒動 Terraform Labs社や取引所の対応まとめ

レポート内では、財務情報を準備金・トークン・NFTの各セクションごとに紹介。準備金については、流動性の高いステーブルコイン、BTCおよびETHで構成されており、低リスクでの貸し出し、または流動性の提供による利回りの獲得を狙っている。トークン・NFTについては、GameFi業界をリードするプロジェクトを中心に投資を行っているとし、市場の低迷にも関わらず資産を増やすことに成功していると説明した。

また今後の財務戦略については、仮想通貨市場の長期的な冬を想定して計画を立てているため、当分の間資金面での不安はないという。弱気相場であっても、チームとプロダクトを拡大しながら、次に来る強気相場の報酬を取りにいくと述べた。

今後の展望

現在のGuildFiは、主にWeb3ゲームのエコシステムを支援することを中心に活動している。しかし、こうした活動はGuildFiの最終的なビジョンではないという。

GuildFiの究極の目標は、「新しい時代のすべてのゲーマーのための家となる」ことである。そのために、Web2.0とWeb3.0のゲーム間の相互運用性を提供し、最終的にはWeb2.0ゲームからWeb3.0エコシステムにゲーマーを橋渡しし、取り込むことを実現したいと述べた。

関連:仮想通貨の冬でもGameFiセクターにVC資金集まる=Blockworks

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/28 火曜日
08:15
IBM、企業向け仮想通貨管理プラットフォームを発表
IBMが機関投資家向けに仮想通貨管理プラットフォーム「Digital Asset Haven」を発表した。マルチチェーン対応のウォレット管理、柔軟な鍵管理モデル、機密コンピューティングによる高度なセキュリティを提供。
07:40
仮想通貨投資商品、先週は約1400億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体への先週の資金フローは約1,400億円の純流入だったと報告。ビットコインの投資商品は資金フローがプラスに転じた。
07:15
「ビットコインが二度と10万ドル割らない可能性」スタンダードチャータード分析
スタンダードチャータード銀行の仮想通貨アナリストが米中貿易協議の改善を背景に、ビットコインが10万ドルを下回らない可能性があると予測。
06:45
S&Pグローバル、ストラテジーに初の格付け「B-」付与 その理由は
S&Pグローバル・レーティングスがビットコイン保有最大手のストラテジーに発行体格付け「B-」を付与したと発表した。その理由は?
06:20
BNBチェーン、四半期バーンで1800億円相当のBNBを永久焼却
BNB財団が第33回四半期トークンバーンの完了を発表し、1800億円相当の144万BNBを永久焼却したことを明らかにした。
06:00
トム・リー率いるビットマイン、過去一週間で488億円相当のイーサリアムを追加購入
ナスダック上場のビットマインが仮想通貨イーサリアム保有が331万ETHに達し、仮想通貨と現金の総保有額が2.1兆円になったと発表した。
05:45
米上場企業が61億円相当のイーサリアム売却で自社株買い実施、株価急騰
ETHジラが61億円相当の仮想通貨イーサリアムを売却しその資金で自社株買いを実施したと発表。株価が急騰した。
05:30
米政府閉鎖中も仮想通貨ETF上場へ、ソラナやライトコインなど今週取引開始
米国政府閉鎖が続く中、ソラナやライトコインなど複数の仮想通貨ETFが今週上場する予定。
10/27 月曜日
18:42
日本初のステーブルコインJPYC始動 関連銘柄が急騰
日本初の日本円建てステーブルコインJPYCが2025年10月27日に正式発行。アステリア、電算システムホールディングス、ユナイテッドなど出資企業の株価が急騰。インタートレード、Speee、Unbankedなど関連テーマ銘柄にも買いが波及し、デジタル金融市場拡大の兆しを示した。
18:37
送金大手ウエスタンユニオン、ステーブルコイン決済の試験運用を計画
国際送金大手ウエスタン・ユニオンが2025年第3四半期決算でステーブルコイン決済システムの試験運用を発表。1億5,000万人の顧客向けにオンチェーン決済レールを活用し、コスト削減と決済時間の短縮を目指す。変革期を迎える送金業界の最新動向。
18:00
トロンの将来性は?ステーブルコイン決済に選ばれる理由
TRON(トロン)は、2017年にジャスティン・サン氏によって創設されたブロックチェーンプラットフォームだ。イーサリアムやビットコインと比べて日本での知名度は高くないが、特にア…
17:15
マウントゴックス、債権者返済を再延期 未返済残高は3.4万BTC(約6000億円)
破綻した仮想通貨取引所Mt.Goxは、債権者への弁済期限を2026年10月まで再延期。19,500人に支払い完了も、依然3.4万BTC(約6,000億円)を保有している。
14:03
キルギス共和国、自国通貨建ステーブルコイン「KGST」発行へ バイナンスCZ支援で国家仮想通貨戦略を推進
キルギス共和国が自国通貨ソム建ステーブルコイン「KGST」をBNBチェーン上で発行する。バイナンス創設者CZ氏が戦略顧問として支援し、CBDC「デジタルソム」の試験運用開始や国家仮想通貨準備金の設立を推進している。
13:58
コインベースCEO、オンチェーン資金調達で起業のあり方革新を構想 エコー買収で実現へ
仮想通貨取引所コインベースのCEOが、エコー買収を背景に、起業家が企業設立から資金調達、IPOまでをオンチェーンで可能にする構想を語った。
13:22
JPYCリリース「通貨史に残る分岐点」岡部代表
JPYC岡部代表が27日会見し、日本円ステーブルコインの正式発行を発表。「日本の通貨史に残る分岐点」と述べ、半年で10兆円の発行目標を明らかに。Coinbaseとの交渉も進行中。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧