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ステーブルコイン発行企業、計11兆円分の米短期国債を保有=JPモルガン

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインの裏付け資産

暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインの発行企業は、合計で約11兆円(800億ドル)分の米短期国債を保有していることが分かった。米金融大手JPモルガンのデータを入手した海外メディアが報じた。

この数字は、USDTを発行するテザー社やUSDCを運営するサークル社らのステーブルコイン発行企業の、2022年5月時点における米短期国債の合計保有量。ステーブルコインの発行企業の全保有量が、米短期国債市場全体に占める割合は2%である。今回、以下のJPモルガンのグラフから、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイよりも、ステーブルコインの発行企業の方が、米短期国債の合計保有量が多いことも明らかになった。

出典:JPモルガン

関連:初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

ステーブルコインの発行企業が保有する米短期国債は、ステーブルコインの裏付け資産。発行企業が明かされないことのあるコマーシャルペーパーなどと比較すると、米短期国債は低リスク資産であり、裏付け資産として透明性や安定性も高いとの見方が多い。

コマーシャルペーパーとは

企業が短期で資金調達する際に発行する無担保の約束手形。

▶️仮想通貨用語集

サークル社と米コインベースが設立した、USDCを運営するコンソーシアム「Centre社」は昨年8月、USDCの裏付け資産を現金と米短期国債のみにする計画を発表。今年7月にサークル社が公開したUSDCの裏付け資産は、実際に現金と米短期国債のみだった。

関連:米サークル社がUSDC準備資産の内訳など開示、透明性の強化を図る

またテザー社については、USDTの裏付け資産に占めるコマーシャルペーパーの割合が多く、発行企業などの詳細が明かされないことから透明性や安定性に対する懸念の声が長期に渡って上がっている。一方で19日には、大手会計事務所BDOのイタリア支部による、第2四半期(4-6月)の財務証明書を公開し、裏付け資産としてのコマーシャルペーパー保有額を前四半期から58%以上削減したとテザー社は報告した。

関連:テザー社、USDT準備金のコマーシャルペーパー保有額を6割削減

時価総額はUSDTの方がUSDCよりも高いが、市場におけるUSDTのシェアは減少してきている模様。この主因をJPモルガンは今回「USDCの方が裏付け資産の透明性が高く、質が高いからだ」と指摘した。

ステーブルコインの規制

今回のデータを見ると、デジタル資産企業が、伝統資産市場におけるシェアを拡大してきていることも分かる。

ステーブルコインの裏付け資産については、USDTを筆頭に懸念の声が多く上がっていたが、最近ではテラ騒動によって、規制強化も加速してきた。この点も、ステーブルコイン発行企業による米短期国債の保有量の増加につながっているようだ。

関連:テラUSD(UST)のディペッグ騒動 Terraform Labs社や取引所の対応まとめ

現在は、日本や米国、欧州などでステーブルコイン規制の強化が加速している。

関連:イエレン財務長官、金融庁とステーブルコインの規制方針で合意

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