はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Suiブロックチェーン、公式ディスコードでハッキング被害か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ユーザーに注意喚起

a16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)やCoinbase Venturesなどが支援するWeb3企業Mysten Labsが開発中の、独自ブロックチェーン「Sui」の公式ディスコードがハッキング被害を受けたと、同社の公式Twitterアカウントが28日に注意喚起を行った。

「Sui」は、Mysten Labsが22年3月に発表したレイヤー1ブロックチェーンで、パーミッションレスのPoS(プルーフオブステーク)アルゴリズムを採用している。パーミッションレスとは管理者の許可なしに、誰でもネットワークにアクセスできるシステムを指す用語だ。

同ブロックチェーンは拡張性が重視されており、低コストかつ高スピードで様々なアプリケーション開発をサポートすることが可能。医療記録や不動産証書のトークン化、分散型SNSの構築などに対応する予定で、ガス代(手数料)や「バリデーターに対する委任型ステーク」として使用されるネイティブトークン「SUI」が利用されている。

関連:米経済学者ルービニ氏、米ドルなどに裏付けされたトークン開発を検討

今回のハッキングでは、公式のSuiアカウントに見えるアカウントから、全体へのアナウンスと称してSUIトークンを受け取れる、と謳うリンクが貼られた。Suiの公式Twitterはツイートの中で「(28日午前0時時点から)過去8時間以内に貼られたリンクは決してクリックしないで下さい」と注意喚起している。

CoinPost提携メディアのThe Blockは、未検証情報と前置きしつつ、エアドロップへの(不正)リンクが貼り付けられたというTwitter上での情報を紹介。

なお記事執筆時点では、Mysten Labs社からハッキング原因特定などの報告は行われていない。

PoSとは

「Proof of Stake(保有による証明)」の略。仮想通貨の保有期間も考慮する場合がある。取引の承認に高性能なコンピューターが必要で、大量の電力消費を伴うコンセンサスアルゴリズム「Proof of Work(PoW)」の代替手段として生まれた。承認を行うと、報酬として新規発行される仮想通貨を受け取ることができる。

▶️仮想通貨用語集

他プロジェクトでもハッキング被害

ディスコードは、アメリカで開発された基本無料の音声・映像通話アプリでチャットシステムも搭載。

「サーバー」と呼ばれるチャンネルに大人数が参加できるのが特徴で、暗号資産(仮想通貨)を含む様々な領域で、連絡やコミュニティの場として使用されている。

仮想通貨やブロックチェーンプロジェクトは、同アプリをアップデートや最新情報(エアドロップ)の告知などに使用することが多いが、その一方で今回のようなハッキング被害も複数発生している。5月には、大手NFT(非代替性トークン)電子市場「OpenSea」の公式サーバーが、一時的にハッキングされ、詐欺的なNFT販売リンクへの誘導が行われた。

また6月には、人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」のサーバーがハッキングされ、約200ETH(4,700万円)のNFTが流出している。

関連:BAYCのディスコードがハッキング被害、200ETH相当のNFTが流出 

コインベースも支援

「Sui」を開発するMysten Labs社は、元メタ社のエンジニアで、プロジェクト終了となった同社のステーブルコイン、ディエム(旧リブラ)などに携わっていたEvan Cheng氏やSam Blackshear氏らが設立したスタートアップだ。

同チェーンが、Mysten Labs社としては初めての製品となる。

a16zのほか、仮想通貨取引所コインベースのVC(ベンチャーキャピタル)部門コインベース・ベンチャーズなどが同社を支援しており、21年12月に、約50億円(3,600万ドル)の資金調達に成功した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/18 木曜日
15:08
ハイパーリキッド、約1557億円相当のトークンをバーン認定へ 供給量13%削減目指す
分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドが約1,557億円相当のHYPEトークンをバーン認定する提案を発表。承認されれば流通供給量の13%が永久除外される。取引手数料の99%を自動買い戻しに充てるアシスタンスファンドのトークンが対象で、秘密鍵のないアドレスに保管され引き出し不可能。バリデーター投票は12月24日締切。
13:45
ソラナ、テストネットで耐量子署名を導入 量子コンピュータ対策で業界をリードか
ソラナ財団は量子コンピュータの脅威に備え、テストネットに耐量子署名を導入した。Project Elevenとの提携により実証実験に成功し、実用的な量子耐性が確認された。
13:15
仮想通貨詐欺対策強化 米上院議員、セーフクリプト法案を提出
米上院議員がビットコインなど仮想通貨関連の詐欺に対策する法案を提出した。米財務省や規制当局が連携するタスクフォース設置を目指している。
12:35
バイナンス、7つの個人・団体をブラックリスト入り
バイナンスが7つの個人・団体をブラックリスト指定。詐欺行為の通報者に最大500万ドルの報奨金。内部情報漏洩事件を受け、上場プロセスの透明性を強化。
11:55
ビットコイン一時9万ドル回復も急反落、市場の脆弱性露呈と日銀会合への警戒感が台頭
ビットコインがFRBハト派発言で9万ドルまで急騰後、88,500ドル付近に反落した。過去2日間でBTC・ETHのETFから10億ドル超の純流出を記録し、市場構造の脆弱性が露呈。日銀利上げ観測と米CPI発表を控え、短期的な下押し圧力が継続する見通し。
11:25
米SECが「仮想通貨証券」の保管規則を明確化、ブローカーディーラー向けに指針を提示
米SECが仮想通貨証券の保管に関する見解を発表しブローカーディーラーが物理的保管とみなされる条件を明確化した。分散型台帳技術の評価や秘密鍵の保護、緊急時の対応計画などが求められている。
10:53
イーロン資産が93兆円突破、トム・リー「CEO個人価値のトークン化」構想とは?
イーロン・マスク氏の資産が史上初の6000億ドル(約93兆円)を突破。スペースX急騰が背景に。一方、トム・リー氏が提唱する「CEO個人価値のトークン化」構想が注目を集めている。企業価値から経営者の影響力を分離して投資できる革新的手法とは。
10:45
ブータン、ビットコインを特別行政区「GMC」に拠出へ
ブータンの特別行政区GMCは、ブータンが国としてGMCの長期的な発展を支援するために最大1340億円相当の仮想通貨ビットコインの拠出を誓約したと発表。今後の計画について説明した。
10:30
「ビットコインは脆弱な構造の中で推移」グラスノードの最新レポート
グラスノードの最新レポートによると、仮想通貨ビットコインは需要衰退で脆弱な構造の中取引されている。今後は10万ドル回復が上昇の鍵だと分析している。
10:10
ビットコイン乱高下、日銀政策決定会合を控え警戒感高まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で約80万円の乱高下となった。米株式市場の取引開始前、FRBのウォーラー理事が今後も利下げを継続すべきとの見解を示したことを受け、リスク資産全般が買われ、一時は9万ドルを突破した。
09:45
カリフォルニア州知事がトランプ大統領の仮想通貨関連恩赦を批判、CZ氏ら含む
米カリフォルニア州のニューサム知事がトランプ大統領による仮想通貨関連の恩赦決定を批判している。バイナンス創設者CZ氏やシルクロード創設者ロス・ウルブリヒト氏、ビットメックス共同創設者らへの恩赦が対象となっている。
08:35
米コインベースが株式・予測市場など新サービス展開、総合取引所へ移行
米コインベースが単なる仮想通貨取引を超えた大規模拡張を発表した。株式取引、予測市場、ソラナDEX統合、カスタムステーブルコインなど複数の新機能を導入し多様な資産を扱う総合プラットフォームを目指す。
07:50
米連邦準備制度理事会、仮想通貨関連銀行への制限的規制指針を撤回
米連邦準備制度理事会が2023年の仮想通貨関連銀行規制指針を撤回し、新たな政策声明を発表した。監督対象銀行が革新的活動に従事する道を開くが、リスク評価に基づく裁量権は維持。
07:30
XRPの実用性を拡充へ SBI Ripple AsiaとDopplerが提携
SBI Ripple AsiaとDoppler Financeがパートナーシップを締結。XRPL上で、仮想通貨XRPベースの利回りインフラやRWAのトークン化に関する協業を模索すると説明している。
07:30
メタマスクにログインできない時の対処法|パスワード忘れ・機種変更も解説
メタマスクにログインできない時の対処法を解説。パスワードを忘れた場合のリカバリーフレーズでの復元方法、機種変更時のウォレット移行手順まで、状況別にわかりやすく説明します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧