アフリカのWeb3企業を支援
Kepple Africa Ventures社は29日、カルダノ(ADA)関連企業EMURGO Africaとの提携を発表。同国のWeb3(分散型ウェブ)領域スタートアップに対して、トークン発行・投資を軸にした支援事業を行う方針を明かした。
Kepple Africa Ventures社はケニアとナイジェリアに拠点を構えており、2018年からアフリカでスタートアップ投資を開始。現時点で11ヵ国100社以上への投資実績があり、現地スタートアップの成長をサポートし、日本企業と協業する仕組みを作り出すことを事業としている会社だ。
EMURGOは、カルダノの商業化・ベンチャー部門。EMURGO Africaは、アフリカでカルダノが、新興産業革新のための標準技術基盤プラットフォームの地位を確立することを目標としている。
今回の支援事業について、Kepple Africa Ventures社はアフリカでは今後、Web3分野のスタートアップが増大する見込みがあると説明。事業としては、EMURGO Africaとの提携によって、アフリカのWeb3企業に対して、トークノミクスの設計からトークン発行、トークン投資までの一貫した支援を行う予定としている。
なお、支援事業の推進のため、Kepple Africa Ventures社は、新事業会社をシンガポールに設立した。フルタイムで加わる新しい人材の独立支援で、チームと事業の拡大を目指す形だ。
独自の仮想通貨を展開する国も
アフリカ大陸では、暗号資産(仮想通貨)に対して国ごとに様々な政策が行われているが、最近注目されているのが中央アフリカ共和国(CAR)だ。
同国は、仮想通貨イニシアチブ「サンゴ・プロジェクト」(Sango Project)を展開しており、7月にはビットコイン(BTC)サイドチェーン「Sango」を立ち上げることが発表された。
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月末からは、独自の仮想通貨「サンゴ・コイン」の販売を開始。同銘柄は、「サンゴ・プロジェクト」の一環で、民間投資による仮想通貨基盤の経済構築に活用される予定。同国が展開予定のメタバース(仮想現実)プロジェクトでも利用される構想となっている。
サンゴ・コインは、ビットコインに「支えられる」仕組みとなっており。CARは、ビットコインの準備金の用意を進めていく予定だ。